2016年4月11日月曜日

【リラ・プレカリア(祈りのたて琴)】刑務所でのパストラル・ハープ その1

リレ・プレカリア研修講座のディレクターであるキャロル・サック宣教師は、在宅ホスピスでの奉仕以外に、大きな刑務所で受刑者の方々に向けてパストラル・ハープを奏でる働きもしています。

最近ご本人からいただいたレポートを、「刑務所でのパストラル・ハープ」と題して三回に分けて掲載します。以下は、その第一回です。

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私と夫のジムは、ある刑務所を毎月一回訪れ、受刑者の方々の話に耳を傾ける仕事をしています。普通は一対一でお話を伺うのですが、今までに二回、性犯罪者の社会復帰のために行われている集まりでハープを演奏するよう頼まれたことがあります。

刑務所の中はどこもかしこも殺伐としていますが、この社会復帰プログラムそのものには感心します。メンバーは四、五人の同じ男性で構成されていて、90分のミーティングを70回行うというものです。

彼らのような社会的反逆者に、祈りをこめて歌とハープ演奏を届けることに批判的な方もいました。しかし私はこう考えています。こういった罪を犯す人々は、自分の存在そのものに大きな精神的な傷を受け、自己の尊厳を無残に破壊された経験があるために、社会に害を及ぼすに至ったのだ、と。

もし、心の中心に空いた穴(傷口)が埋められるなら、暴力を犯そうとする気質が影響を受け、癒されて普通の状態になるのではないでしょうか。無邪気で単純な考えかもしれませんが、真実は神様だけがご存知なのですし、試してみることで失うものは何もありません。私は喜んで刑務所のお誘いを受けることにしました。

キャロル・サック

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