2016/09/30

【川柳ひろば】重度障がい施設で明るく前向きに生きる

このニュースブログや機関誌『ジェラニュース』でおなじみ(?)の「とんちゃん」(ペンネーム。「川柳ひろば」常連投稿者)はある福祉施設に昨年10月に入居され、折にふれ、鉛筆書きの便りと川柳をたくさん送ってくださいます。

最近、その施設内で川柳ファンが増えているというニュースが届きましたので、ご紹介します。

◇◆◇

川柳のファン増えた
とんちゃん

『とんちゃん川柳』を掲示してある所は私のいる2階と、4階の掲示板です。4階にはトレーニング用の平行棒があり、私も時々使用しています。ついでに川柳の新作ができると、古いのと交換していました。最近では面倒になって重ね貼りをします。

先日、施設内の理容室のA子さんが、「私、とんちゃんの川柳の大ファンなの」と言ってくれました。たまたまそこに理学療法士のB先生が通りがかって、「ちょっと、ファンの第一号は僕だからな」と言いました。

川柳の作品を書かなくても、まず関心を示すことで川柳作家が増えれば、時間はかかるけれど、それはそれでとても良いことです。

毎週お年寄りをショートステイに連れて来られて、掲示板の川柳を読んで帰られる利用者のご家族の夫婦に、たまたまお会いしました。「あなたが、とんちゃんでしかた」と感激された様子で、握手を求められました。

職員の方々からも「吹き出してしまった」「おもしろかった」などと好評をいただき、嬉しく思いました。

日常生活に大きな変化はないけれど、それをコミカルに、そしてリズミカルに詠みたいと思います。

  • 具沢山食べきれなくてもうたくさん
  • 舌鼓(したつづみ)打ってそのあと腹鼓(はらづつみ)


そして今日の一句が次のものです。

  • むせる人食べて嬉しい無洗米
*むせる人も、この無洗米を食べればむせなくなるのではないか、という単純な発想です。食欲の増す季節なので、食べることにやはり目が移ります。

重度の障がいを持つ施設内で少しでも皆が明るく前向き志向で過ごせる場の提供に協力したいと思いました。句が面白く笑ってもらえるのが私の喜びでもあります。

◆◇◆

◆「川柳ひろば」の投稿先:
   日本福音ルーテル社団(JELA)「川柳ひろば」係
   住所:150-0013 渋谷区恵比寿1-20-26 
   FAX:03-3447-1523
   E-mail: jela@jela.or.jp 皆様のご応募をお待ちしています。


【関連リンク】

2016/09/27

【国際青年交流奨学金】アジア学院で学ぶJELA奨学生がルーテル教会で説教

説教をするマクドナルドさん
発展途上国の農村リーダー育成を担う教育機関であるアジア学院で学ぶ来日研修生に、JELAは毎年奨学金を提供しています。

今年は、アフリカのマラウィ出身の聖公会司祭であるマクドナルド・F・バンダさんが支給対象で、9月25日にルーテル保谷教会の主日礼拝で説教をしてくださいました。

マクドナルドさんは、2011年にも一般研修生として同学院で学びましたが、今回はより実践的な学びを提供する研究科の研修生として3月に再来日なさいました。

説教の中でマクドナルドさんは、マラウィに戻ってからの5年間のご自身の働きについて話すなかで、アジア学院での学びがいかに重要だったかを説明されました。そして当日の聖書箇所「善きサマリア人のたとえ」の説き明かしを交えつつ、「アジア学院によって、私は故郷の隣人となることができた」と述べられました。また、「日本福音ルーテル社団は、私の、そして私のコミュニティと祖国の隣人となってくれた」と、JELAの支援に対する感謝の言葉も述べてくださいました。
プレゼンテーション中のマクドナルドさん

礼拝後は教会員の皆さんと食事と親睦の時間が持たれ、ご自身の活動に関するプレゼンテーションをなさいました。そして、安全や環境に配慮した農業について、知識として学ぶだけでなく、そうした知識をコミュニティ全体が実践するように説得・指導する方法をアジア学院で学んだことは大きかった、と話されました。農村コミュニティにとってのアジア学院の働きの重要性や尊さを改めて認識する機会でした。

2016/09/23

【一日神学校】 ミニショップを出店、ワークキャンプをPR

9月22日の「一日神学校」(日本ルーテル神学校ルーテル学院大学主催)でミニショップを出店しました。

「一日神学校」は、三鷹のルーテル学院で教える神学校や大学の講師らによる講義を一般の人が聞くことができるイベントですが、講義の合間には、ルーテルの教会や関連団体がミニショップを出店し、グッズ・食品の販売や、自団体の活動宣伝をします。

JELAも毎年出店しており、今回は、来年2月に開催予定のインド・ワークキャンプの告知を、また現地の支援先で作られた民芸品、インドのスナック菓子やチャイ(インド式ミルクティ)を販売しました。また、インド・ワークキャンプの受け入れ団体であるCRHP(Comprehensive Rural Health Project;総合的地域健康プロジェクト)の働きのために募金活動も行いました。

この日は朝からの大雨にもかかわらず、計600人近くもの人が来場。おかげさまで、民芸品は完売、スナック菓子・チャイも大変好評でした。収益と寄付金は、CRHPの義足作りのために捧げられます。JELAのミニショップにお越しくださり、ご協力いただいた皆様に感謝します。 



<インド・ワークキャンプ2017、参加者募集中!>
来年の2月9~19日に開催するインド・ワークキャンプの参加者を募集しています。
キャンプの内容は、義足作りボランティア・児童とのふれあい・毎日の学びの分かち合い等。

参加できるのは18歳以上(高校生不可)で健康に自信のある方、参加費は18万円です。

詳細・申し込み方法は、こちらのブログ記事をご覧ください→http://jelanews.blogspot.jp/2016/09/2017.html

【関連リンク】
JELA-workcamp(JELAのワークキャンプに関するFacebookページ)
2015年インド・ワークキャンプ参加者レポート
日本福音ルーテル社団(JELA)ウェブサイト

2016/09/20

【青少年育成】 ルーテルこどもキャンプ、広島で平和を学ぶ

JELAは毎年、日本福音ルーテル教会(JELC)主催の「ルーテルこどもキャンプ」を、財的に支援しています。このたび、8月8~10日に開催された「第18回こどもキャンプ」の報告書が届きましたので、以下に概要を紹介します。

このキャンプは、小学校5・6年生を対象に毎年夏に開催されています。ここ10年ほどは、広島で平和について学ぶ回と、東京で世界の国について学ぶ回を交互に行っています。

今年は、32名の小学生が広島市に集まり、「来んさい、ヒロシマ、ピースじゃけん!」をテーマに、広島の歴史と聖書を通じて、平和について考えました。

参加者は、広島の原子爆弾投下に関するビデオの視聴や、平和記念資料館、慰霊碑、原爆ドームなどの見学を行いました。また、参加者どうしが自分の思ったこと・感じたことを話し合う「グループワーク」の時間がとられました。

子どもたちは、原爆投下による被害を知ることにより、聖書が語る平和とは何かを共に考えました。目や耳をふさぎたくなる場面でも、子どもたちは真剣に話を聞いて、学びを深め、考えることができたとのことです。

広島の被爆体験と神様の言葉から平和の尊さを学んだ参加者たちが、この世界で平和を実現する担い手として成長していくことを期待します。
【関連リンク】

2016/09/07

2016年米国グループワークキャンプに参加して

米国のワークキャンプに初めて引率スタッフとして参加したJELA職員の渡辺薫のレポートを紹介します。

 ※最後に来年(2017年)のキャンプ情報もお見逃しなく!!

 

◇◆◇

今回、引率者の一人として米国ワークキャンプに参加させて頂き、以前から見聞きしていたキャンプの感動を、ようやく実体験とすることが出来ました。参加者は引率2名を含む11名。今年初めてJELAのホスト教会となって下さったのが、ミシガン州アンナーバーのCross Road Community Baptist Churchでした。そこから車で5-6時間のペンシルバニア州インペリアルのキャンプサイトには、日本人を含む150名ほどの若者が集い、67日のキャンプ期間中に19か所で家屋の修繕奉仕を行いました。今年のキャンプのテーマ“Extraordinary” (普通じゃない)の通り、参加者それぞれが、イエス・キリストと共にあればいかに ”Extraordinary” に生きられるかを体験しました。 参加者として、引率者として、今も、心から誰かに伝えたいと思っている3つのことが余韻として残っています。

1つ目 は、”Unconditional Welcome” – 無条件に受け容れられ、歓迎されていることを、JELAワークキャンプに関係する全ての方から感じたことです。ホスト教会、キャンパーのホームステイ先、 キャンプ宿泊先となった中学校、グループワークキャンプのスタッフたち皆が、「旅人をもてなしなさい」というイエス・キリストの教えを、呼吸の一部のよう な自然さで私たちに実践してくれました。特に、ワークキャンプ中に日本人キャンパーが1人ずつ配属されたクルー(作業チーム)は、戸惑いつつも、言葉の壁 にさらに戸惑う日本人キャンパーの心の負担を少しでも軽くしようと、それぞれがそれぞれの方法で多くの愛を示してくれました。私自身も、初めての参加のた め、引率でありながら現地に行ってから初めて理解することが大半で、当初は不安の中にありました。しかし、現地のスタッフやホスト教会の方々が祈り心を もって惜しみなく助けの手を伸ばしてくれたことで、大きな混乱もなく、キャンパーのサポートに集中することが出来ました。
キャンプ地に到着したばかりの渡辺さんを歓迎する現地スタッフ
自分と異なる存在を受け容れることは、通常、容易なことではないと思います。今回、現地の人々との交流を通して、困難を困難としない、無条件の、”Extraordinary” な友情を体験することが出来ました。
クルーの仲間と肩を組んで祈る日本人参加者の内田奈七さん(手前)

2 つ目に、”God Sighting” - 日常の中に神様の業を見る、ということです。クリスチャンとして洋の東西を問わず、その文化は自分の中にも根ざしていると思っていました。しかし、実際に 現地のキャンプ参加者やスタッフが口にする”God Sighting”という表現が、例えば、にこりと微笑んだら相手も微笑み返した、というような、私が日常生活にあっては原因と結果と考えるようなことに すら適用されていることを知った時、心が一新される思いがしました。多忙や理性(?) を理由に、なんと多くのことが「当たり前」になっていたのか、と反省するとともに、もっと大胆に神様の御業を日常生活の中に発見していきたい、という思い が与えられました。一方で、高速道路のサービスエリアでの現地キャンパーたちとの再会や、帰国直前のある夕方に目撃した、オーロラかと見紛うほどの壮大な 夕焼けなど、今回のテーマ “Extraordinary” にぴったりな体験を、神様は人の繋がりを通して、自然界を通して、惜しむことなく与え続けて下さいました。
キャンプで見た夕焼け

3つ目 に、”Grace and Responsibility” - 恵みと責務についてです。今回の引率では、日本人キャンパーへの毎日1時間ほどのディボーションの時間も担当しました。キャンパー一人ひとりの霊的成長に 関わる重要な役割と感じ、最初は気負いがありました。しかし、私自身がキャンパーの一員となる中で、まず神様から受け、受けたものをそのままキャンパーに 流し出すことしか出来ないことに気づきました。肩の力を抜いて、キャンプのプログラムを楽しむうちに、神様とのリラックスした関係が全てに先立つことを学 びました。

一方で、 今手にしているものや経験は、人生の次のステージでそれをいかようにも用いてあげよう、と神様が前もって備えて下さっているものだと思います。頂いたもの を神様に用いて頂く時のためにスタンバイしておく、その応答が恵みに対する責務であると思います。恵みに恵みを増し加える神様は、今回のキャンプに招かれ た私に、次は何をさせて下さるのだろう、と、まだ見ぬGod Sighting に心躍る思いです。

 
最後に、 尊重の中にも「かおちゃん」と呼び、仲間の一人のように打ち解けてくれた9人のかわいいキャンパーたち、多くを労してサポートして下さった星崎ポール職 員、ホストチャーチの皆さん、グループワークキャンプのスタッフの皆さん、そして祈りつつ事務面で力強く支えてくれたJELA事務局の同僚たちに心からの 感謝を伝えます。(渡辺薫)





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 >>2017年米国ワークキャンプ申込受付を10月1日から開始予定!!<<

日 程: 2017年7月26(水)~8月8日(火)
内 容: ノースカロライナ州でのホームステイとワークキャンプ
      家の修理、聖書の学び、多文化交流・・・さまざまなプロがラム
参加費: 20万円 ※「友達割引」:複数で申し込んだ場合、1人につき5千円割り引きます。 
定 員: 10名前後
問合せ: JELAアメリカ・ワークキャンプ2017 係り
      〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-20-26
      Email:  jela@jela.or.jp
      Tel: 03-3447-1521  FAX: 03-3447-1523

一緒にExtraordinaryな体験をしましょう!!
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日本福音ルーテル社団(JELA)