2019/03/13

【インド・ワークキャンプ2019】参加者のレポート   (その5)

2月9日からインド・ワークキャンプに参加したメンバー13名が2月19日に無事帰国しました。皆様のお祈りを感謝いたします。

今回は、三浦ことのさんのレポートをご紹介します。
レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。


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三浦ことの

義足作りと壁塗りもこなすことのさん
私は今回初めてJELAのワークキャンプに参加しました。大学での学びに生かすため、また自分の知らない世界を見て視野を広げようと考え申し込みました。キャンプ中、環境の変化に体がついていけるかとても不安でした。しかし始まってみると、体調を崩すことなく1週間活動できました。多くの方の支えがあり無事にキャンプを終えることができました。

キャンプ中たくさんの活動をさせていただくことができました。中でも私は義足作りと幼稚園の壁塗りに多くの時間を費やしました。活動をする中で、私は、この作業が、今まで私とは交わることのなかった人がこれからの生活で利用するもののためだということを思い、活動への責任を感じました。また、そこに、作業する人と利用する人の新たな交わりが生まれたことも感じました。いつもは意識することのない交わりを感じ、嬉しくなりました。気づいたらたくさんの交わりや出会いがあることを知りました。


CRHP※が支援している農場で聞いた話で、とても考えさせられることがありました。それは、手を洗うことを推奨し教える時に、衛生面からでは説得できないということでした。手を洗うのに使うお金で、いくらの食料を買えるのかということを考えるそうです。これは切実な問題だと感じました。私は手が汚れていたら洗いたいと思うし、自然とそうする癖がついています。私の生活との大きな違いを知り、切なくなりました。手を洗うことは、衣食住の上で安全に過ごす大切なポイントだと感じます。CRHPの幼稚園を見学した時に、子ども達の日課として歌で手を洗うことを教えていました。これは、手を洗うことを子どもに習慣づけるために、大きな意味があると思いました。CRHPの働きの大きさを感じました。
CRHPComprehensive Rural Health Project/キャンプ地インドのマハラシュトラ州ジャムケッドにあるNGO団体施設

活動の後半の方で作業している時や、CRHPのスタッフの農場に行った時に、私は日常の生活では感じることのない新鮮な時間の流れを感じました。それは、時間に追われることなく、焦らずに時間が経つのをのんびりと感じるというものでした。私は日本で過ごしてきた学生生活がとても忙しく、常に時間に追われていました。日々の生活の中で、のんびりとした時間が必要だと感じながら、作ろうとしても上手くいかなくて悩んでいた私にとっては嬉しい体験でした。私はこの時間の流れはとても大切なものだと思います。それは、このような時間があると、忙しいと見逃してしまう自分の中の感情と向き合うことができると思うからです。また、心と体を休めることができ、これからの力になると思います。大切に、日本の生活でも生かしたいです。
CRHPスタッフの農場での一時
このキャンプでは、祈る時間が毎日与えられました。活動をしている中で、神様からの多くの導きがあったと思います。私には理解できない現地の言語で祈ることがありました。しかし意味は理解できなくても、心を合わせて共に神様に向かうということには変わりないなと感じました。共に祈ることの素晴らしさを改めて感じ、また、その出来事に喜びを感じました。これはきっと世界中で感じられることではないかと思います。そうであってほしいと願います。また、円になって祈る場面もあり、私たちが繋がって祈ることは心から素晴らしいと思いました。
ことのさん(中央)義足贈呈式にて
たくさんの刺激を受けてたくさんの感情を抱きました。この経験をしっかりと受け止めて向き合い、自分の中で整理をして考えることを深めて行きたいと思います。サポートしてくださった皆様に心から感謝します。


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