2016/03/02

【難民支援】大学生がジェラハウスをテーマに卒業論文

明治学院大学で政治社会学を専攻する植松麗良さんが、卒業論文のテーマにジェラハウスを選びました。ジェラハウスに関して一般メディアや大学生などにインタビューされる機会は多いのですが、卒論のテーマにした人は初めてです。なぜジェラハウスを研究テーマにしたのか、植松さんご自身に以下で語っていただきました。

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私の所属するゼミでは、マイノリティの存在から現代政治の姿を理解することをテーマに、日本の国内外のマイノリティの問題を考察しています。国際的な課題である「難民問題」に元々関心があったことから、国内における難民、特に生活に様々な困難を抱える立場にある難民申請者に関して調査することにしました。難民を受け入れるかどうかという議論が多くされているなか、日本に住む難民申請者の保護という内側の部分にももっと焦点を当てる必要があると思ったからです。

そして、難民申請者に対する公的支援で住居支援が足りていないことに注目し、難民申請者向けの民間シェルターであるJELAのジェラハウスをテーマの中心にとり上げました。ジェラハウスをテーマとして取り上げた理由は、公的な難民申請者への住居支援が限られているなか、四半世紀も前から難民に特化したシェルターとして継続している住居支援の独自性に魅力を感じたからです。

論文では、国内の難民申請者への住居支援の現状に重点を置き、ジェラハウスの運営に関わる人たちとのインタビューを通して、ジェラハウスの住居支援の独自性を考察しています。住居提供だけに留まらず、居住者に寄り添った支援が様々な形で行なっているジェラハウスは、将来に不安を抱える難民申請者にとって“家”のような場所となっているのではないかと論文の執筆を通して感じました。

私は、今年の3月に大学を卒業し、社会人としての新しい歩みが始まります。しかし、ボランティアのような形で国際的な問題に個人的に関わり、国内外問わず支援を必要としている人に手を差し伸べるような活動をして行きたいと考えています。

最後に、森川事務局長をはじめとするJELAの職員の方々には、何度もインタビューに応じてくださるなど、大いに協力してくださり、心から感謝しております。どうもありがとうございました。今後もJELAの難民支援の活動を応援させていただきたいと思います。

植松麗良
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【関連リンク】
植松さんの論文の内、ジェラハウスの居住者の様子とその分析については次から読めます。→ 第3章 第3節 JELAハウス利用者の声とその考察
 
日本福音ルーテル社団(JELA