今回はその5回目です。
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神戸イエス団教会(賀川記念館)では、スライド・レクチャーはなく、約1時間半ずっと、ハープと歌によるパストラル・ミュージックを奏でました。
今から約100年前、平和な共同社会を目指し、様々な運動を推進した賀川豊彦が創設したイエス団教会。礼拝堂で昨年に続いて行われた2回目の黙想会でしたが、30名ほどが集まられました。床に敷かれた絨毯の上に持参の枕を使って横になったり、その周りの椅子の上で、思い思いリラックスした姿勢になって聴いていただきました。
演奏前にハープの調弦をしていると、昨年も参加したというある方がお声をかけてくださいました。その方が昨年参加されたのは、大切なご友人が亡くなられてすぐのことだったそうです。演奏を耳にして思いがけず涙が溢れ、お友達を回想する静かなひとときになったとお聞きして、キャロル先生も私も思わずその方の手を取り、今晩、そのご友人のためにも祈って弾きますとお伝えしました。
後日「友のことを覚えて弾きますと言っていただき、友は喜んでいると思います。私も喜んでいます。批評家の若松英輔さんの文章にありましたが、『死者が生者を慰める出来事』でした。友が私を慰め、竪琴と祈りの音楽がその取り次ぎをしてくださいました」とお伝えくださったその言葉に、神様の深い慈しみを思い、心打たれました。
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・同行記① → 関西学院大学チャペル・アワーにて
・同行記② → 関西学院大学商学部キリスト教学クラスにて
・同行記③ → 関西学院大学人間福祉学部のゼミにて
・同行記④ → 神戸ユニオン教会の婦人会にて
・同行記⑤ → 神戸イエス団教団(賀川記念館)にて
・同行記⑥ → 同志社大学チャペルコンサートにて
※リラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座とは、ハープと歌の祈りを届ける奉仕者を養成する講座です。
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