2017/01/18

【宣教師支援】 神様が与えてくださるもの

短期宣教師のディーン・ホルツさんが3月に熊本での任務を終えて帰国します。以下は、日本を去るにあたっての、ディーンさんからのメッセージです(英語の原文をJELA事務局が和訳しました)。

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イエスは言われた。「はっきり言っておく。わたしのためまた福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子供、畑を捨てた者はだれでも、 今この世で、迫害も受けるが、家、兄弟、姉妹、母、子供、畑も百倍受け、後の世では永遠の命を受ける。」
                                                               (マルコによる福音書 第10章29~ 30節)
ディーン・ホルツさん


妻のアンと私は日本で、特に熊本で数えきれないほど素晴らしい経験をしました。上に引用したイエス様の言葉のとおりです! 神様のお導きと御国をもとめる者には、神様は想像を超えるものを与えてくださいますが、アンと私の場合もそうでした。

日本に来た時、私はスーツケース1個しか持ってきませんでした。春には、そこに入りきらない沢山のものとともにアメリカに帰ります。ほとんど何も持たずに来日した私ですが、神様はあふれんばかりに豊かにご自分の富を与えてくださったのです。

神様からいただいたものは何でしょう。それは、ここ熊本で出会った皆さんです! 毎週火曜日に幼稚園で教えてきた子どもたちは、神様から私の人生と心に注がれた賜物です。九州学院の中高生の教え子たちも神様からの賜物です。日本福音ルーテル大江教会の皆さん、そして熊本教会国際礼拝に集う皆さんも神様からの賜物です。大江教会で毎週水曜日に教えた英語クラスの皆さんも神様からの賜物です!

ほとんど何も持っていなかった私に、私の思いを超えて与えてくださった神様! 日本に来た時わずかしか持っていなかった私を、神様は豊かに祝福してくださいました。「空」の私を満たしてくださいました。狭かった私の心が、皆さんとの思い出で大きくふくらみました。
 
神様の豊かな祝福に、皆さんお一人お一人を私に授けてくださった神様に感謝します。
 

ハロウィーンを楽しむ大江教会の皆さんとディーンさん(右から2番目・帽子と仮面の方)
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2017/01/17

【難民支援】 寄贈されたベビーベッドで安心して眠る難民の赤ちゃん

JELAは難民申請者が無料で利用できるアパート「JELAハウス」を都内に二つ所有しています。このたび、ある利用者夫妻に赤ちゃんが生まれたので写真のベッドを提供しました。日本人支援者から寄贈していただいたものです。
三人目の子が与えられたご両親はこのスタイルのベッドを初めて目にしたようで、「便利ですね!」と感激していました。さっそく、ぐずっている赤ちゃんを寝かせてみると、心地いいのかスヤスヤと寝入ってしまいました。「布団や膝の上で寝かせようとしても、すぐに起きて泣き始めるのに」と、お二人は驚きのご様子でした。

赤ちゃんの健やかな成長と、ご家族に平和な日々がつづくようにと祈ります。

【関連リンク】





2017/01/10

【宣教師支援】 授業の合間のささやかな楽しみ

2014年秋に来日し、熊本のルーテル教会での奉仕のかたわら、2015年4月からルーテル学院中学・高等学校で英語を教えてきたザック・コービンさんが、2年間の任務を終えて3月に米国に帰ります。日本滞在中の心に残る出来事について、以下のように綴ってくださいました(英語の原文をJELA事務局が和訳しました)。

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4月に熊本地震のあった2016年は、言葉では言い表せないほどの困難な年となりましたが、それでも、喜びの時、幸せを感じる時は絶えず与えられました。

ザックさん(左から2人目)と生徒たち
一週間の中で一番好きな時間のひとつが、授業の合間の休憩時間です。リラックスできるから、というわけではなく、クラス外で生徒たちと話すことができるからです。

私は教師であり、授業中は生徒たちに気軽に話しかけることができません。しかし、休憩時間や清掃時間中は、「元気?」とか「今度の週末は何するの?」とか「この前の休みはどうだった?」とか聞くことができます。

そういった会話をすると、お互いの言語を学び合う、いわば文化交流を行うことができます。私は英語と日本語をまぜこぜで話し、そして会話の中で出てきた表現から新しい英単語を教えます。また、生徒たちが私に日本語の単語を教えてくれることもあります。

私が清掃当番の人たちによく教える言葉は”multitask”(マルチタスク、複数のことを同時進行ですること)です。おしゃべりと掃除を同時にすることができない生徒には、この言葉を教えて、「マルチタスクしなさい!」と言うと、彼らは「はいはい」とやる気なさそうに笑いながらも、掃除の作業を始めるのです。

授業の合間の時間は、生徒たちのことを知ることのできる、とても好きな時間で、ほとんど毎日、その時間が一日の中で最も楽しい時間となります。ささやかなことですけれど、そういう喜びを忘れずにいたいと思います。小さな喜びが、実はとても大事だったり、悲しい人の心を晴れやかにしたりするのですから。

(ザック・コービン)

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