11月26日、JELAの古屋四朗理事と渡辺薫事務局長が、広島女学院を訪問しました。
今年7月の西日本豪雨災害の被災学生に奨学金を届ける面談のためです。
この奨学金のストーリーは、今年8月に「西日本豪雨災害のために」という手書きのメモとともに捧げられた多額の寄付金から始まります。それは、2011年の東日本大震災の際に、JELAがサポートした学生のご親族から寄せられたものでした。 その方は、あの震災後でも学業に専念できたことへの感謝を、今、支援を必要としている方への思いへと変えて、JELAに多額の寄附を預けて下さったのです。
それから、JELAは西日本地区のいくつかの学校を調べ、キリスト教に基づく隣人愛を教育の中心に置く広島女学院にたどりつくことができました。
格式高い広島女学院正門 |
広島女学院は、1886年に開設された、大変長い歴史をもつ名門校です。校訓である「CUM DEO LABORAMUS(我らは神と共に働く者なり)」の言葉が校内のあらゆるところで目にとまりました。
面談した学生は、大学・高等学校あわせて4名。床上浸水で大変ご苦労されながら、全壊・半壊までの被害でなかったために、公けの救済範囲に入れず、学費が家計を圧迫することに心を痛めている様子でした。
JELAからの奨学金の額を告げると、一様に安心の色が頬に浮かびました。
学生との面談にのぞむ古屋常務理事(正面右)と 渡辺事務局長(正面左) |
JELA NEWS 47号5ページ「クリスマスの祝いかた~天に宝をつむこと~」にも掲載されましたが、東日本から寄付してくださった方は、まさしく天に宝を積み、その宝が今回西日本へ送られたのだと思います。JELAがその仲介役になれたことに感謝あふれる広島訪問となりました。
今回の奨学金には、日本福音ルーテル市ヶ谷教会で行われたLOVEコンサートの席上献金も含まれています。
お金の使い方を選ぶ「自由」を、このような尊い方法のために用いて下さった方々を、また、この選択の理由である神様の愛を、奨学生のみなさんはこれからの人生の様々な岐路で、きっと思い出して下さることでしょう。
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