JELAは国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所、ウエスレー財団と共に、難民専門学校教育プログラム (Refugee Vocational Education Programme、略称RVEP) を実施しています(UNHCRプレスリリース)。当プログラムは、経済的な理由で専門学校への進学を断念せざるを得ない難民への進学支援を行う奨学金プログラムです。
RVEP生として日本電子専門学校で学んでいるウクライナ出身のスアドさんが、同校同窓会異文化作文コンテストで優秀賞(1位)に選ばれました。
スアドさん おめでとうございます! |
スアドさんの作文の一部をご紹介します。
ウクライナの戦争によって、私はすべてを失いました。ビジネス、自由、そして自分の家と呼べる場所。しかし、この経験を通じて学んだのは、外的な状況が変わっても、内面的な自由は失わないということです。
私たちはどのように困難に向き合うかで、人生が決まります。私はこの状況を受け入れ、新しい道を選びました。それが日本での新しいスタートです。日本の文化、言語、そして人生哲学に魅了され、ここで新しい挑戦に挑むことを決めました。
今、私の目標は、新しい専門分野を学び、日本で自分のビジネスを立ち上げることです。もちろん、簡単ではないことは理解しています。でも、私たちの人生に簡単なことはありますか?高い目標を持つと、困難が伴うのは当然です。それは普通のことです。私はこれまでの経験を活かし、さらに新しいことを学びたいと思っています。そして、日本で得る新しい知識を組み合わせて、もっと大きなことを成し遂げたいです。これを達成するには、たくさんの力とエネルギーが必要です。特に新しい国で、自分の道を切り開くのは何倍も難しいです。
でも、誰が私の代わりにこの人生を作り上げるでしょう?私が頑張らなければなりません。私の夢は、私自身だけでなく、私の大切な家族にも安全と安定を与えることです。
作文を読んでいて、困難な中にあっても目標に向かって進んでいくスアドさんの姿が目に浮かび、励まされるような気がします。
スアドさんのように日本の専門学校で学びたい方は、ぜひRVEPへのご応募をご検討ください。毎年4月中旬にWebサイトにて募集要項を公開します。専門学校への進学を希望されている日本在住の難民の皆さんからのご応募をお待ちしております!
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