2025/10/29

【奉仕者育成】2026年度 学校教育助成 10/31の申し込み締め切り迫る!

JELAは、学校教育助成事業を通じてJELAのミッションである「キリストの愛をもって、助けを必要とする人びとに仕える」にふさわしい、公益に資する人材の育成プログラムを支援しています。

2026年度 学校教育助成金 募集要項

2026年度の助成金への申し込み締め切りが、今月末に迫って参りました。申し込みを迷われている教育機関がありましたら奮ってご応募いただければ幸いです。

2026年度 学校教育助成金 募集要項

 

JELA学校教育助成金は、学校における、JELAのミッションである「キリストの愛をもって、助けを必要とする人びとに仕える」にふさわしい、公益に資する人材の育成プログラムを支援します。

 

1.      助成金の概要

1)   給付金額:上限年額100万円

2)   給付対象:202641日から実施するプロジェクト*1

      *1  実施前の指導者研修等のプロジェクト立上げ準備を含みます。)

3)   給付期間:プロジェクトの内容に応じて最長で3年間

ただし、実施状況が思わしくない場合は途中で助成を打ち切ることがあります。

4)   給付方法:当財団から学校へ直接支払います。

5)   給付時期:プロジェクト開始直後(*2)

*2 2年目以降は前年度報告書提出後。)

 

2.      助成対象

1)   「キリストの愛をもって、国内外の助けを必要とする人々に仕える」目的の人材育成活動

(助成の対象となる活動の例:海外研修、地域開発活動、貧困者支援活動、指導者を育成する研修、立上げのための調査・研究費・出張費等)

2)   複数校が共同プロジェクトを行う場合は、幹事校と窓口担当者が明確であること。

  

3.      募集校数

2~3校

 

4.      応募方法

 当財団HPからフォームをダウンロードし、以下まで郵送してください。
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-20-26

公益財団法人 JELA 学校教育助成事業係

お問合せは、Tel: (03)3447-1521 Fax: (03)3447-1523  Email: jela@jela.or.jp まで

ご応募お待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。

◆◇◆

【JELAの支援活動は皆さんのご支援によって支えられています】
 JELAの公益活動を金銭的にお支えいただけます方は、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
JELA寄付サイト


【関連リンク】
JELAオフィシャルWEBサイト

2025/10/22

【世界の子ども支援】ポーサット州小学校開校式が無事に行われました!

 10月20日、JELA役員、職員出席のもと、ポーサット州に建設された小学校の開校式が執り行われました。この小学校は、JELAの協力により現地パートナー団体 Lutheran Hope Cambodia Organization (LHCO)が日本国外務省の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」によってポーサット州に建設したものです。

 

明け方までの雨で足元が悪い状態ではありましたが、式典は晴天のもと進められました。

ポーサット州副知事はじめカンボジア政府関係者、日本国大使もご出席され、盛大な開校式となりました。
ポーサット州副知事からJELAの古屋四朗理事長に感謝のメダルと盾が贈られました。
式典に参加した村の人々からも、日本政府、日本の人々、LHCO、JELAに対する感謝の言葉を頂きました。



完成した小学校校舎は、JELAからの追加支援によって電気の引込工事が行われたことで、扇風機やLED照明器具を取り付けることができ、以前よりも快適な学習環境を提供することができました。

ところで、JELAは9月27日、28日に外務省主催「グローバルフェスタJAPAN 2025」に出展しましたが、そこで、「世界の子どもに贈りたい日本の絵本」として、JELAブースにご来場の680名余りの方々の投票で「ぐりとぐら」「からすのパン屋さん」など上位5冊の絵本を選び、この新しくできた小学校とプレスクールへの贈り物としました。小学校の先生は、絵がかわいいので子どもたちが喜ぶ、と絵本の贈り物を喜んでくださいました。
グローバルフェスタでJELAブースにご来場くださいました皆さま、ご協力をありがとうございました!

また、もう一つの贈り物をして、JELA支援者の方からご寄付頂いた色鉛筆、クレヨン、折り紙、ノートなどの文房具、日本の幼稚園の子どもたちの作品などをお届けすることができました。小学校、プレスクールの先生方から、「日本の文房具は優れていると聞いています。高くて買うことはできないので、こうしてプレゼントして下さり、生徒たちも教職員も皆とても喜んでいます。学習に役立てていきます」と感謝の言葉をお預かりしました。

文房具のご寄付、絵や折り紙の贈り物にご協力下さいました皆さまに、心から感謝申し上げます!

これからもJELAは世界の子どもたちの教育環境の改善に取り組んで参ります。

皆さまのご支援によって、より多くの人々の笑顔を見させていただいています。

これからもJELA世界の子ども支援事業へのご支援をどうぞ宜しくお願い致します。


2025/10/21

【チャリティ・イベント2026】岡田圭氏の講演会が開催されました!『人生の最期に、何を語り合えるのか』

10月17日、JELAは、ニューヨークの在宅ホスピス緩和ケアでスピリチュアルケアのカウンセラーとして長らく活動された岡田 圭 氏をスピーカーにお招きし、チャリティ講演会『人生の最期に、何を語り合えるのか』を開催いたしました。


講演では、岡田氏がこれまで経験した出来事や患者さんとの対話が取り上げられ、人生の最期の季節を迎えている方々との向き合い方や、自身の心構え、受け止め方などについて話されました。聖書も多く引用され、参加者にもその大切な人にも注がれている「愛」について、会場を包み込むような優しい口調で語られました。

当日のプログラム

講演の後半には、参加者との語り合いの時間が設けられ、質問や相談に親身になって答える岡田氏の姿が大変印象的でした。

また、昨秋9月に出版された著書『いのちに驚く対話』(医学書院)についても取り上げられ、本編では収録されなかった詳しい説明や患者さんとのエピソードなども語られました。また、終演後には医学書院様のご協力のもと著書の販売とサイン会も行われ、特設ブースは多くの方で賑わっていました。


さらに、JELAの奉仕者育成事業のプログラムである「リラ・プレカリア研修講座」の卒業生で、現在はパストラルハープの活動を広める働きをなさっている大石千絵さんと村岡晶子さんが、開演前にパストラルハープの演奏を行い、参加者が心を落ち着けて講演を聞けるような雰囲気を作ってくださいました。





講演後にはリラ・プレカリア研修講座のディレクターを務めたキャロル・サック宣教師がパストラルハープを演奏してくださり、岡田氏の言葉とハープの音色が溶け合い、美しい余韻を残しながら幕が閉じられました。


今回のイベントには56名の方が参加し、¥38,800のご寄付を頂きました。ご寄付は全てJELAの世界の子ども支援事業のために用いさせていただきます。チャリティイベントにご参加、ご協力くださいました皆様に心より感謝申し上げます。

【世界の子ども支援】コンポンスプー州のJELAプレスクールを訪問しました!

 10月19日から23日の旅程で、JELA役員、職員がJELAの支援国カンボジアを訪問しています。

今回は、JELAの協力により現地パートナー団体 Lutheran Hope Cambodia Organization (LHCO)が日本国外務省の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」によってポーサット州に建設した小学校の開校式典に出席する目的です。
それに先立ち、ポーサット州への途上、コンポンスプー州に立ち寄り、JELAが今年建設したばかりのプレスクールを訪問しました。

2025年にJELAが建設したプレスクール

このプレスクールには、現在、2つの村から24人の子どもたちが月曜から土曜日まで週6日通っています。
5人のお子さんがいる親御さんから、プレスクールに通いたいというリクエストも来ているようです。将来的には40名の子どもが通うことが見込まれています。

「箱もの支援」のようではありますが、カンボジアでは、政府の基準を満たしたプレスクールが官民問わず建設されると、初めて政府から村に先生が派遣されます。そうした意味で、2007年以来JELAが継続して行っている農村のプレスクール建設プロジェクトは、幼児教育が後回しになりがちな農村地域に光をあてる働きとなっています。

JELAの古屋理事長は、日本の幼稚園児童が描いた絵をプレスクールにプレゼントし、プレスクールの子どもたちが絵を描いてくれたら日本の子どもたちに渡すことを提案しました。このように、JELAは、現地のプレスクールと日本の幼稚園との連携、交流も生まれ、深まっていくことも目指しています。

LHCO事務局長ボネさんと古屋理事長


また、皆さまからご寄付いただいた色鉛筆やクレヨンを、プレスクールの先生にお渡ししました。大変喜んでくださいました。


今回の訪問で出会ったプレスクールの関係者は、みな口々に「Very Happy」と感謝の言葉を伝えてくれました。プレスクールの噂を聞いた近隣の村人も訪ねてきて、「ぜひ私の村にもプレスクール作って欲しい」と言っていました。


都市部を中心に発展し始めたカンボジアでも、農村部にはまだまだ貧困があり、教育支援の必要があります。

引き続き、皆さまのご支援とご協力をお願いいたします。


2025/10/10

【ディアコニア奨学金】学校以外での研修・学びも支援します!

JELAディアコニア奨学金は、人や社会への奉仕を志す方々の学びをサポートする奨学金プログラムです。現在、2026年度奨学生を募集しています。(応募締切:2025年10月末日)

この奨学金は、大学などにおける学校教育のみならず、国内外のNGO、施設、教会などでの研修も支援の対象となります!


研修に対する奨学金支援の概要

  • 次のうち少なくとも1つを目的とする研修である必要があります。
    1. 社会や人々への奉仕
    2. 国際社会への貢献
    3. キリスト者としての成長
  • ボランティアプログラムやインターンシップなども内容によって対象となる場合があります。
  • 申請内容や選考結果によっては、研修地への渡航費や現地での生活費などについて支援を受けられる場合もあります。


支援対象となる研修分野の例
  • 医療
  • 社会福祉
  • 教育
  • 開発途上国の援助
  • 自然災害・紛争の被災者支援
  • 教会の社会奉仕活動
ディアコニア(奉仕)の精神の実践にあたり学校以外での学びを志望されている方は、ぜひディアコニア奨学金への応募をご検討ください!

支援の対象や内容についてのご質問は、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先:公益財団法人 JELA
電話:03-3447-1521(平日午前9時~午後5時)
※ご連絡の際には、ディアコニア奨学金に関するお問い合わせであることをお知らせください。

【関連リンク】
JELAオフィシャルサイト

2025/10/03

【募集開始!!】JELA インド・ワークキャンプ 2026

 JELAは2026年2月10日から20日の日程で、インドはマハラシュトラ州でのワークキャンプを開催いたします!!


ワークキャンプの舞台は、インド・マハラシュトラ州ジャムケッドにある、医療福祉施設Comprehensive Rural Health Project(日本語訳:包括的農村保健プロジェクト、略称:CRHP)」。CRHPは「農村地域の人々の健康」をテーマに、医療、子ども教育、有機農業指導、ソーシャルワーカの育成など、幅広い取り組みをしている医療福祉施設です。
CRHP WEBページ(英語のみ)はこちら


非営利・非政府の公益活動を行う施設に滞在し、交通事故や病気などで必要とする方のための義足作りや、施設内の病院での診察や治療の補助、近隣の小学校やプレスクールの見学・児童との交流、施設の建物修繕など、様々なボランティアワークを現地の人々と共に行います!



義足作りのボランティア


学校見学・児童との交流


施設修繕のボランティア


ワークや現地の人々との交流を通して、医療と健康をテーマにした、貧困・格差問題や、子ども教育への取り組みについて学びます。また、インドという国に飛び出して、外国語での会話や協働が求められますので、日本ではできない国際経験や異文化体験はもちろん、キャンプを通して国際協力や国際貢献についても学んでいただけます。


現地で福祉に携わる人々との交流

毎日の終わりには、聖書から1日の出来事を振り返る「ディボーション」も予定しています。キャンプに集った仲間の言葉と想いを聞き、互いの意見を交換し、そして聖書の言葉に親しむキャンプの中でも評判のプログラムです!

ディボーションの様子

人気のインドツアーのような観光地を巡るプログラムは一切ありませんが、「健康」をテーマにした様々な社会福祉事業から多くを学び、現地の方と共に生活をし、普通では体験することができないインドの「日常」に触れてみませんか?


<JELAインド・ワークキャンプ2026 募集要項>
  1. 日程:2026年2月10日(火)から2月20日(金)の11日間
  2. 内容インド・マハラシュトラ州ジャムケッドの医療福祉施設「Comprehensive Rural Health Project(略称:CRHP)」でのボランティアワーク(義足作り、病院での診察や治療の補助、建物修繕、プレスクールや小学校の見学、児童との交流など)や毎日の学びの分かち合い、ディボーション(聖書の学び)など
  3. 対象:キャンプ開始時点で18歳以上(高校生3年生は要相談)で、飛行機・バスでの長時間の移動に問題がなく、上記のようなワークが可能な、健康で体力に自信がある方
  4. 募集人数:5〜10名程度
    • 最低催行人数は5名です。
    • 応募多数の場合は選考の上、締切日の翌日中に参加の可否を通知します。
  5. 参加費:255,000円(航空券代、現地での移動費、宿泊費、食費を含む)
    • 海外旅行傷害保険費、パスポート取得費、自宅から出発・帰国時の集合場所(空港)からまでの交通費、前泊・後泊する場合の宿泊費については、上記の参加費とは別に全額個人負担)
  6. 申込方法こちらをクリックして「参加申込書」をダウンロード・印刷の上、必要事項を記入し、郵送・メール・FAXでご提出ください。(詳しくは参加申込書の最終ページをご覧ください。)
  7. 申込締切2025年11月20日(木) (郵送の場合は必着)
  8. 参加者説明会2025年12月6日(土) 13:00〜17:00 にオンライン開催いたします。
    • 説明会では、参加にあたっての事前研修や参加者・引率スタッフの顔合わせなど大切なプログラムが行われます。キャンプご参加の条件となりますので、お申込の際にあらかじめご予定の上、必ずご参加ください。
  9. お問い合わせ先:当キャンプに関するご質問等は以下までお願いいたします。
◆申込・参加にあたっての注意事項
  1. 行程・プログラムは、現地の受け入れ状況、天候、その他の都合により変更することがありますので、あらかじめご了承ください。 
  2. インド入国の際、パスポートの残存期間が6か月以上、余白が2ページ以上あることが必要です。 
  3. このワークキャンプは、参加者の個人責任で参加していただきます。JELAからの同行スタッフは、参加者の安全と健康について十分に配慮してツアーを計画いたしますが、万一の怪我、病気、不慮の災害・事故に備え、「海外旅行傷害保険」に必ずご加入いただきます。また、渡航時や現地における安全管理は参加者個人の責任となりますのでご了承ください。 
  4. 予防接種は個人の判断と責任になりますので、各自で医師に相談・確認してください。
  5. 参加者説明会には必ず参加してください。 不参加の場合はキャンプへの参加をお断りする場合がございます
  6. 海外旅行傷害保険費、パスポート申請費、参加者説明会の会場(JELA)への交通費や出発・ 帰国時の集合場所(空港)から居住地までの交通費、前泊・後泊する場合の宿泊費については、上記の参加費とは別に全額個人負担していただきます。
  7. キャンプ期間中は、協調性を持って同行スタッフの指示に従い、行動、健康に関して自己管理を行なってください(体力が必要ですので、健康状態等に不安のある方は応募前に必ずご相談ください)。
  8. 参加費は、JELAの広報活動に協力することにご同意頂いた方のための特別価格となっています。JELAの広報活動(機関紙、ホームページ、ブログ、SNS)に記名感想文やキャンプの写真(顔写真含む)などを掲載します。記名感想文は、必ず帰国後10日以内に作成して電子メールにてJELAに提出してください。
以上

2025/10/02

【御礼】多数の文房具をありがとうございました! カンボジアの小学校やプレスクールにお届けします!!

 JELAは9月末までカンボジアの小学校やプレスクールの子どもたちが使う文房具を集めていました。複数の個人の方、また学校の有志の方などから多数の文房具をお寄せいただきました。この場を借りて文房具をご寄付いただいた皆様に心よりお礼申し上げます。

本当にありがとうございました!

当初は本当に文房具が集まるか不安もありましたが、月末にどどっと荷物が届いた時には、スタッフも大変驚き「カンボジアに持って行くのが大変だね」と嬉しい悲鳴をあげていました。

皆様にお送りいただいた文房具は、10月下旬にJELAスタッフがカンボジアの小学校やプレスクールに直接お届けします。多数の文房具のため、複数回に分けてカンボジアに届ける可能性もありますので、その点についてはご理解いただけると助かります。

このJELA NEWSブログでもカンボジアへの文房具寄贈について公開して参りますので、どうぞ楽しみにお待ちください。

【JELAの公益活動は皆さんのご支援によって支えられています】
 JELAでは、「JELAサポーター」を募集しています。JELAの公益事業をお支えいただけます方は、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
JELA寄付サイト

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【お知らせ】10/17(金) JELAチャリティ・イベント『人生の最期に、何を語り合えるのか』を開催! ふるってご参加ください!!

 JELAは今秋、ニューヨークの在宅ホスピス緩和ケアでスピリチュアルケアのカウンセラーとして活動していた岡田 圭 氏をスピーカーにお迎えし、チャリティ・イベント『人生の最期に、何を語り合えるのか』を開催いたします。
昨秋9月に出版された著書『いのちに驚く対話』(医学書院)は、早くも日本の臨床スピリチュアルケア界、ホスピス緩和ケアなどの分野で大いに注目されています。岡田氏が著書を通して投げかけた、「最期」についての多様な見方や、そこで起きる対話・言葉をどう意識し理解できるかという問いに対し、岡田氏とともに立ちどまり考える時を持ちませんか。

 ◆イベント概要◆
 ・講演名:『人生の最期に、何を語り合えるのか』
 ・講演者:岡田 圭 氏 
 ・日  時:2025年10月17日(金) 午後1時30分開場 午後2時開演
 ・入場料:無料(当財団公益目的事業へのご寄付を承ります)
 ・主催/問い合わせ先:公益財団法人JELA
◆参加申込フォーム(締切:10月10日)
(飛び入りのご参加も可能ですが、席数に限りがあるためお申込みいただいた方を優先してご案内いたします。ご了承ください。)
※悪天候・社会情勢等により開催を中止する場合があります。ご了承ください。 
 
◆書籍販売とサイン会◆
 医学書院さんのご協力により岡田先生の書籍『いのちに驚く対話ー死に直面する人と、私たちは何を語り合えるのか』の販売とサイン会を実施します。

 ◆岡田 圭 氏 プロフィール◆
 ニューヨーク生まれ、金沢市育ち。上智大学外国語学部ポルトガル語科を卒業後、1982年にロータリー財団奨学生として渡米。美術専攻でニューヨーク市の美大School of Visual Artsを卒業後、ポストモダン・ダンサーたちとの舞台芸術創作を経て、ユニオン神学校卒(神学修士)Union Theological Seminary。現場教育の授業で臨床チャプレンの仕事に興味を持ち、臨床研修CPE (Clinical Pastoral Education) を市内数カ所の病院で終了。専門チャプレン協会Association of Professional Chaplains の全米認定資格を所得。チャプレンとしてコーネル大学医療センター小児科「エイズの子供たちのためのプログラム」クリニック、HIV キャリアのホームレス療養施設Housing Works, Inc.での勤務を経て、2006年よりニューヨーク訪問看護サービスVisiting Nurse Service of New Yorkホスピス緩和ケアでスピリチュアルケア・カウンセラーとして勤務。2021年末、終末期スピリチュアルケア・プログラム・マネージャーとしての職務から退職し、昨年『いのちに驚く対話ー死に直面する人と、私たちは何を語り合えるのか』(医学書院)を刊行。現在、国際スピリチュアルケア協会(スイス、ベルン大学)会員、臨床スピリチュアルケア協会(PASCH)顧問。

【JELAの公益活動は皆さんのご支援によって支えられています】
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2025/09/30

【米国ワークキャンプ2025】参加者レポート16(渡辺 讃々美さん)

   JELAが主催する「アメリカ・ワークキャンプ」が7月下旬に米ペンシルベニア州で開催されました。このキャンプはアメリカの宣教団体Group Mission Tripsが、全米で展開している家屋修繕ボランティアキャンプにJELAチームとして参加し、現地の中高生とボランティアワークを行い、毎日聖書の御言葉に触れ神様のことを学ぶキャンプです。※今回のキャンプの様子を瞬時に取り上げたブログ記事も御覧ください。キャンプ初日の速報はこちら


今回は日本全国各地から16名の若者が集まり、ペンシルベニア州はスクラントン市で開催されたキャンプに参加しました。キャンプ終了後に参加者から寄せられた感想レポートを掲載して参りますので、ぜひご覧ください!

◇◆◇

アメリカにも居た神様

渡辺 讃々美(高校3年生)

高校三年の夏、私は初めての海外に飛び立ち、アメリカでのワークキャンプに参加しました。出発前はワクワクと不安が入り混じっていましたが、飛行機の中で感じたのは「今この瞬間がどれだけ恵まれているか」という実感でした。異国の地で、何が待っているのか分からない中で、自分がどんなふうに変わるのか、ほんの少しの期待も持っていました。
渡辺さん

最初の数日は、言葉の壁や環境の違いに心がついていかず、正直「もう帰りたい」と何度も思いました。特に人間関係のことで悩むこともあり、「自分ってこういう場に向いてないのかもしれない」と思い込んでしまったこともあります。でも、そんな時でも、誰かと会話できたり、ちょっと笑い合えた瞬間があって、それだけで救われたような気持ちになれました。

ワークが始まってからは、アメリカの子たちと作業を共にしながら、少しずつ距離が縮まっていきました。英語が完璧に話せるわけじゃないけれど、一緒に働いて、一緒にご飯を食べて、少しずつ心が通じるようになった時、自分の中にあった「伝えたい」「つながりたい」という気持ちの大切さを感じました。ある日、ずっと話したかった現地の子とようやく会話ができた時は、本当に嬉しくて、これまでのもやもやが一気に晴れたような感覚でした。
渡辺さん(左端)、クルーとレジデント(住人)と記念写真

その中で気づいたのは、神様は私にちゃんと「備え(Equipped)」をしてくださっていたということです。今までの人生で経験してきたこと、挑戦してきたこと、そして失敗してきたことのすべてが、このキャンプの中で活かされていた気がしました。もっと英語を勉強しておけばよかった、もっと努力しておけばよかった、そう思う場面もたくさんありましたが、それも含めて神様が私に気づかせてくれたことだったと思います。

最終日に近づくにつれて、だんだんと「やりきった」と思える瞬間が増えていきました。ダンスを披露する場面では思いがけないほどの反応をもらえたり、集会の雰囲気を楽しめたり、自分がこの場所でちゃんと存在できているという実感を持てたのは、本当に大きな経験でした。全部が順調だったわけではないけれど、全部に意味があったと今では思えます。
ホストファミリーと「アイスブレイク中」の渡辺さん(前)と参加者の菊地さん


このキャンプを通して私が一番学んだのは、「与えられているものの価値に気づくこと」と、「すべてを用いて神様が私を導いてくださっている」ということです。神様は、出会う人、悩む経験、環境のすべてを通して、私に必要なことを教えてくれました。そして、私自身が持っている力も、神様が備えてくださったものだと信じられるようになりました。

今回の経験は、私にとって人生で忘れられない大きな一歩でした。このキャンプで得た気づきを、これからの進路や生き方の中でも大切にしていきたいと思います。







【米国ワークキャンプ2025】参加者レポート15(和田 詩さん)

   JELAが主催する「アメリカ・ワークキャンプ」が7月下旬に米ペンシルベニア州で開催されました。このキャンプはアメリカの宣教団体Group Mission Tripsが、全米で展開している家屋修繕ボランティアキャンプにJELAチームとして参加し、現地の中高生とボランティアワークを行い、毎日聖書の御言葉に触れ神様のことを学ぶキャンプです。※今回のキャンプの様子を瞬時に取り上げたブログ記事も御覧ください。キャンプ初日の速報はこちら


今回は日本全国各地から16名の若者が集まり、ペンシルベニア州はスクラントン市で開催されたキャンプに参加しました。キャンプ終了後に参加者から寄せられた感想レポートを掲載して参りますので、ぜひご覧ください!

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通じ合える瞬間

和田 詩(高校2年生)

私は兄がこのアメリカワークキャンプに参加した時から、ずっとこのキャンプに参加したいと思っていた。去年は学校行事と重なり断念したが、今年参加できたことで、去年とはまた違ったかけがえのない出会いや経験を得ることができたと思う。これが神様が与えてくれた equipped 【神備】だと感じた。

和田さん

ワークが始まって1日目の夜、国境を越えたコミュニケーションの難しさを痛感した。正直、アメリカに行く前はそれほど不安はなく、これまで学んできた単語や文法でなんとかなると思っていた。しかし、実際には単語や文法以前に会話のスピードが速すぎて聞き取れず、自分の英語が通じるか不安になり、次第に自信をなくして何も言えなくなった。今まで日本でやってきた英語の勉強は何だったんだろうとこの数年間が全て無意味だったように思った。会話に入りたくても内容が分からず入れないもどかしさ、言いたいことを英語でどう伝えればいいか分からず飲み込むことしかできない悔しさ、英語で話が盛り上がり仲が深まっていく輪の中に入れない孤独感。日本にいるだけでは絶対に経験できない感情だった。

キャンプ初日、メンバーとの会話に奮闘する和田さん(右から2番目)


それでも徐々に打ち解け、通じ合える瞬間が増えていった。私自身、アメリカに行くまでは外国の人をどこか別世界の人のように感じ、無意識に壁を作ってしまっていたが、実際に出会った人々は皆本当に親切で英語が理解できない私を温かく受け入れてくれた。毎日、初めてのことでいっぱいでついていくのが誠意いっぱいだったけどそれでもひたすらに楽しかった。夜の自由時間では髪を乾かす時間も惜しいほど仲良くなった皆で集まって沢山話し、就寝時間ギリギリに宿舎に飛び込む毎日だった。


言葉が通じなくてもこんなにお腹を抱えて笑えるんだ、こんなに仲良くなれるんだと知ることができた。また、言葉が通じないからこそ心が通じた時の喜びを知った。コミュニケーションを取る上では、「正しい英語を話すこと」よりも「伝えようとする気持ち」が何より大切だと学んだ。

ワークサイト用の飲料水を積む和田さん


この五日間は、私の17年間の中で最も濃く、意味のある時間だった。帰国後の今もアメリカの友達と毎日連絡を取り続けており、昨日のことのように暇さえあれば写真や動画を見返して浸っている。この繋がりがずっと続いてほしいと思っている。このキャンプに参加してよかったと心から思う。






【米国ワークキャンプ2025】参加者レポート14(山口 太靖さん)

  JELAが主催する「アメリカ・ワークキャンプ」が7月下旬に米ペンシルベニア州で開催されました。このキャンプはアメリカの宣教団体Group Mission Tripsが、全米で展開している家屋修繕ボランティアキャンプにJELAチームとして参加し、現地の中高生とボランティアワークを行い、毎日聖書の御言葉に触れ神様のことを学ぶキャンプです。※今回のキャンプの様子を瞬時に取り上げたブログ記事も御覧ください。キャンプ初日の速報はこちら


今回は日本全国各地から16名の若者が集まり、ペンシルベニア州はスクラントン市で開催されたキャンプに参加しました。キャンプ終了後に参加者から寄せられた感想レポートを掲載して参りますので、ぜひご覧ください!

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支え合いと内省

山口 太靖(大学1年生)

私は今回のアメリカ・ワークキャンプを通して、二つ気づきを得ました。まず一つ目は、「人は支え合って生きている」ということです。キャンプでは家屋の修繕や壁のペンキ塗りなどの作業を、クルーメンバーと協力して行いました。私は、英語が得意ではなかったため言葉の壁を感じる場面もありましたが、それでもジェスチャーを使ったり、相手がゆっくりと発音してくれるなど、お互いに工夫しながら意思疎通を図ることができました。たとえば壁を塗るときには、どの範囲を担当するかを相談して作業を分担したり、家具を移動させるときには端と端をそれぞれ持ち合って慎重に動かしたりと、言葉が通じにくくても心は通わせることができるのだと実感しました。

山口さん


さらに、クルーメンバーは日本から来た私に対して積極的に話しかけてくれたり、気遣ってくれる姿勢に感動しました。彼らが温かく受け入れてくれたことで、人と人とのつながりの大切さを改めて感じることができました。


ワークキャンプに参加する人々は、ただ奉仕作業をするだけでなく、相手を尊重し、思いやりを持って接してくれる素晴らしい人々だと強く思いました。

山口さん(上から2番目)とクルーメンバー


二つ目は、「神は常に私たちに必要な備えをしてくれている」ということです。キャンプ2日目の朝、突然体調を崩して発熱し、2日間作業に参加することができませんでした。その時はとても悔しく、焦りや不安な気持ちもありましたが、後になってその経験を振り返るうちに、それが神によって与えられた内省の時間だったのではないかと思うようになりました。

左から参加者の阿部さん、山口さんとホストファミリー夫妻


今回のキャンプのテーマは「Equipped」、その中でも私は「Evaluate」という言葉に強く共感しました。この時間を通して、自分自身に問いかけるようになったのです。「なぜ私はこのワークキャンプに参加したのか?」と。当初、私は友人に誘われたからという軽い理由で参加を決めていました。しかし熱で寝込む時間の中で、考えを深めることができました。そして気づいたことは、私はさまざまなキリスト教信者の背景や考えを知りたくて参加していたのだということです。実際に、多くの参加者に信仰のきっかけや経験を聞いてみると、一人ひとりに違った理由がありました。幼い頃からキリスト教の環境で育って自然と信仰を持った人もいれば、キリスト教の考え方に惹かれて信じるようになった人、キリスト者の温かさに触れて入信した人など、その背景は多様であり、心に響きました。