2026/03/25

【インド・ワークキャンプ2026】参加者レポート4(ダバン・ギュン・ノーさん)

 JELAインド・ワークキャンプ2026が、2月10日〜20日の日程で開催され、日本全国から集った9名の学生が参加しました。今回もマハラシュトラ州ジャムケド市にある、医療福祉施設「Comprehensive Rural Health Project (=CRHP)」を訪れ、施設内の工房での義足作りや、施設修繕、菜園整備などのボランティアワークを行いました。

【インド・ワークキャンプ2026】10日間のキャンプがスタート! 羽田空港に全員集合!!

チャプレンとして、日本福音ルーテル蒲田・横須賀教会の市原悠史 牧師も参加し、毎日の終わりに聖書の御言葉を通して1日を振り返り、感じたことや気づいたことを分かち合う「ディボーション」を行いました。

キャンプ終了後に参加者から寄せられた感想レポートを掲載します!


◇◆◇

「CRHPで出会った“共に生きる”という学び」


ダバン・ギュン・ノー


CRHPで過ごした10日間は、私にとって「見る」だけではなく「共に生きる」経験でした。行く前の私は、発展途上国の現状をこの目で見て、何か少しでも人の役に立てたらいいという思いを持っていました。しかし実際に経験したのは、自分の無力さと、それでも誰かと共に生きることの温かさでした。
ノーさん(右)と義足患者
ワークはグループでローテーションをしながらワークを行いました。ガーデニングでは、苗を植えるための土づくりや水やりを行い、現地の家族と一緒に作業しました。言葉は通じませんでしたが、Google翻訳や指さし本を使用しながら会話し、笑い合うことができました。言葉が完璧でなくても、伝えようとする気持ちがあれば心は通じるのだと実感しました。
義足作りでは、一枚のアルミ板を叩いて丸くし、その人に合った形に整えました。最初は思い通りにいかず苦戦しましたが、現地スタッフの方が丁寧に教えてくださり、少しずつコツをつかむことができました。うまくできた時にスタッフの笑顔は今でも忘れられません。贈呈式で患者さんへ義足を手渡した時、もっとできたのではないかという悔しさも感じました。しかし同時に、自分が叩いた一打がその人や家族の生活につながっていると思うと胸が熱くなりました。「誰かのために力を使う」という感覚は、私にとって大きな学びでした。また、プレスクールでは、スラム街の子どもたちを朝迎えに行く様子を見学し、学校の庭にある棒のペンキ塗りを行いました。アルペットさんやエンジェル兄弟も一緒に作業を手伝ってくれ、暑さの中でも楽しく取り組むことができました。
義足職人に指導を受けるノーさん(左)

ジュリア病院では傷の処置の手伝いをさせていただき、感染を防ぐために丁寧に包帯を交換する姿を見ました。気候や生活環境によって傷の治り方も違うことを知り、その土地に合った医療の大切さを学びました。この病院でのワークは、私にとって特に印象深い経験でした。日本の整った医療環境とは違って、限られた物資や設備の中で一人ひとりに向き合う医療が行われていました。傷の処置や包帯交換を見学する中で、高温多湿の気候や生活環境の影響により傷が悪化しやすいことを知り、感染を防ぐために慎重に処置を行う姿から、医療は技術だけでなく患者さんを思う心によって支えられているのだと感じました。また、傷の進行状況を記録し支援者へ報告する姿から、医療は多くの支えによって成り立っていることを学びました。私は看護学生として、看護とは処置だけでなくその人の人生や背景まで含めて支えることだと気づき、どのような環境であっても相手を尊重する姿勢は変わらないのだと学びました。
患者の包帯を巻くノーさん(左)
ディボーションは毎晩行われ、その日自分たちが体験したことやワークで感じた喜びや悔しさ、不安や感謝などを正直に話し合い、互いの思いを受け止め合いました。この時間はみんなにとって本当に大好きな時間で、話すことが好きな私たちにとって心が解放されるひとときでもありました。また、聖書を読み、その御言葉から自分が何を感じたのかを共有し、ゆうし先生がメッセージを伝えてくださいました。聖書の言葉を通して一日を振り返ることで、自分の考えや行動を見つめ直すことができました。神様と共に過ごすこの時間はとても温かく、心が満たされる幸せな時間でした。
ボランティアたちや現地の方たちとの集合写真
この10日間を通して私が持ち帰ったものは、「完璧でなくても、与えられた場所で精一杯生きることの大切さ」です。大きなことはできなくても、目の前の人を思い、小さな一歩を積み重ねることが誰かの支えになると学びました。この経験を思い出で終わらせず、これからの生活の中で誰かのために生きる選択をしていきたいと思います。


◆◇


JELAはワークキャンプを通して、日本と世界の平和のために貢献する人=「奉仕者」の育成を目指しています。この奉仕者育成にご賛同いただけましたらぜひご支援いただけますと幸いです。

寄付・遺贈について ー公益財団法人JELA WEBページ