説教をするマクドナルドさん |
発展途上国の農村リーダー育成を担う教育機関であるアジア学院で学ぶ来日研修生に、JELAは毎年奨学金を提供しています。
今年は、アフリカのマラウィ出身の聖公会司祭であるマクドナルド・F・バンダさんが支給対象で、9月25日にルーテル保谷教会の主日礼拝で説教をしてくださいました。
マクドナルドさんは、2011年にも一般研修生として同学院で学びましたが、今回はより実践的な学びを提供する研究科の研修生として3月に再来日なさいました。
説教の中でマクドナルドさんは、マラウィに戻ってからの5年間のご自身の働きについて話すなかで、アジア学院での学びがいかに重要だったかを説明されました。そして当日の聖書箇所「善きサマリア人のたとえ」の説き明かしを交えつつ、「アジア学院によって、私は故郷の隣人となることができた」と述べられました。また、「日本福音ルーテル社団は、私の、そして私のコミュニティと祖国の隣人となってくれた」と、JELAの支援に対する感謝の言葉も述べてくださいました。
プレゼンテーション中のマクドナルドさん |
礼拝後は教会員の皆さんと食事と親睦の時間が持たれ、ご自身の活動に関するプレゼンテーションをなさいました。そして、安全や環境に配慮した農業について、知識として学ぶだけでなく、そうした知識をコミュニティ全体が実践するように説得・指導する方法をアジア学院で学んだことは大きかった、と話されました。農村コミュニティにとってのアジア学院の働きの重要性や尊さを改めて認識する機会でした。