2018/08/24

【米国ワークキャンプ2018】参加者レポート13(田代 悠陽)

JELAは毎年夏、アメリカの青少年向けキャンプ「グループ・ワークキャンプ」に、日本から若者を派遣しています。

今年は13名の青少年が7月25日~8月7日の日程で、ホームスティをオハイオ州で数日間行い、ペンシルベニア州インペリアルでの一週間のキャンプに参加しました。

参加者の感想文を掲載します。

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田代 悠陽・16歳(東京都)

ワークキャンプに初めて参加して、学んだことが二つあります。一つ目は私が思っているほどアメリカは甘くないということです。日本に帰って来るまでに英語ペラペラと言ってアメリカに行ったら、日本の英語が通用しなかったことにびっくりしました。

二つ目はアメリカ人の優しさについてです。正直、感動しました。ワークキャンプの三日目にペンキ塗りをしていました。開放的な気持ちになり、日本で流行っている「卍(まんじ)マーク」を家の壁に描いてワークを楽しんでいました。クルー・リーダー(一緒に家の修繕をする六人グループのリーダーを務める成人)から「 Yuhi, No! 」と言われましたが、その時は悪いことをしている意識はなく止めませんでした。

ワーク後に部屋に戻り、今日あったことを日本人スタッフに話したところ、「卍」がナチスのハーケンクロイツ(鉤十字)に似ているので問題行為だと指摘され、初めて事の重大さを理解しました。

案の定、夕食時に日本人スタッフが、私を注意したクルー・リーダーに呼び出されていました。スタッフに申し訳ないのと、クルーに酷いことをしてしまったと後悔しました。正直、クルー・メンバーと仲直りできるか不安でずっと泣いていて、日本人スタッフと共にお祈りをしました。

夜のプログラムの前に、日本人スタッフと一緒にクルー・メンバーに謝りました。その時、リーダーは「 Yuhi, Smile! 」と言ってくれて、超嬉しかったです。(※夜のプログラムのテーマは、「Forgiveness(赦し)」でした。)

翌日もクルーとどう接していいか不安でした。引き続き家のペンキ塗りをしていていましたが、私が元気がないように見えたのだと思います。クルー全員が「大丈夫?」という表情で、私のことを心配していることに気づきました。リーダーは、「卍」のことは忘れなさいと言ってくれて、気が楽になりました。それからクルーとの仲が深まったと感じました。

最終日の夜は本当に楽しい思い出です。リーダーの別れの一言は、「色々あったけど本当に楽しかった、ありがとう!」でした。泣いてしまった。アメリカ人の優しさを感じる体験でした。



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