JELAは7月30日から8月5日にかけて、中高生を対象にしたワークキャンプ「English Bible & Workcamp 2023」を開催いたしました!
今年のキャンプテーマは「Irreplaceable(かけがえのない)」。全国から集った中高生と共に、栃木県の那須塩原市にあるキリスト教主義の農村指導者養成専門学校「アジア学院(略称:ARI)」を会場に、農作業や留学生との交流、職員の方のお話、そしてバイブルスタディやディボーションを通して、「かけがえのない」食と命と平和そして聖書の神様との関係について学びました。
「思い切って飛び込んだワークキャンプ」 木原 萌
始めにどうしても伝えたいのは、今回このキャンプに参加して良かったということです。実は去年の時点でこのキャンプの存在は知っていました。しかし決断が遅く応募締め切りに間に合いませんでした。その時点ではほんの少し後悔するくらいで終わっていましたが、今の私からすると本当にもったいない事をしたと思う程悔しいです。ただ、今年もワークキャンプに行く事は最後の最後まで悩んでいました。その理由はアジア学院に行って学んだことにも繋がります。
私がアジア学院で感じ、学んだことを厳選すると二つありますが、まずは行くのを渋った理由に繋がる方を書こうと思います。一つ目は、英語を話すハードルは予想以上に低いということです。このキャンプで英語漬けの毎日を送るのか、と英語が苦手な私にとっては、申し込みチラシの文面を見た時点でついていけるか不安でいっぱいでした。しかし蓋を開けてみると心配していた程ではないことにすぐ気がつきました。なぜならアジア学院では私たち以外の団体が続々と訪れるため、学生の皆さんが非常にフランクな対応をしてくれるからです。一度食事をとっている際に話しかけられた時、混乱して困惑の笑みで終わらせようとしかけましたが、学生の方側がゆっくり言い直してくださったおかげでなんとかわかりました。また、学生さん達も言い淀んだりしている場面があって、完璧に話せなくても大丈夫なのだと安心しました。もちろんそれでも学生さん達の談笑を理解して一緒に笑えることは難しかったので、英語力を鍛えたいと強く思いました。
二つ目は、人と食べ物は深く繋がっていることです。森林ノ牧場という森林でジャージー牛を放牧している牧場に行った時、経営者さんの話を聞いたり、実際に牛達と触れ合ったりして、牛達にただの家畜としてではない愛が注がれている様を目の当たりにしました。その後にその牛達の群れにかつてはいた牛のミートソースパスタを食べ、美味しいと思う自分たちの欲望に対し悲しい気持ちになりながらも、それならば感謝していかないといけないと実感しました。更にアジア学院で、収穫したもののみが食卓に出るという普段とは違う日常を過ごすことで、人と食べ物とのつながりを深く感じられました。
Bible Study やディボーションでは一つ一つの内容というよりかは、その場の空気感が好きでした。年齢がバラバラでありながらもそれを感じずに、答えのない話し合いで自分の考えを言葉にして、時には言葉にして初めて自分はそう思っていたのかと感じる時もありました。みんなの心で考えたことを聞けるのが楽しかったです。一つ印象的だった話があります。実際の羊の行動の話です。羊は実は自発性があり自分で歩くそうです。ですから羊飼いは羊達の前を歩いて導くのではなく、後ろから変なところに羊達が行かないように動かしているのだ、ということを聞き、キリスト教では羊=人、羊飼い=イエス様という例えが有名ですが、イエス様に対するイメージが大きく変わりました。今までは、私たちに起こることは全てイエス様の御心にあると聞いて、苦しむ事も御心なのか、私たちのことを愛してくださるはずなのに、苦しみは取り除いてくれないのかと疑問を持っていました。しかし前を先導して道に向かわせるのではなく、見守っているのだと、そして最終的には助けてくださるのだとわかり、疑問がスッキリ晴れました。
今回のワークキャンプの体験はあっという間で、夢の中の出来事だったのではないかと半ば本気で考える時もあるほどです。あの環境に居れたことや、それを創ってくださった多くの方々や友人達に感謝します。本当にありがとうございました。
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[速報] JELA English Bible & Workcamp 2023がスタートしました!