JELAは、2001年からアメリカで開催される家屋修繕の中高生ボランティアワークキャンプ「グループ・ワークキャンプ」に、日本の中高生を派遣しています。コロナ禍で2019年を最後に同キャンプを延期していましたが、今年7月に5年ぶりとなるワークキャンプを再開することができました!
私は今回初めてJELAアメリカワークキャンプに参加して、沢山の新しい出会いや気づきの体験をしました。空港に集合した時は昨年も参加したJELAの国内キャンプ以来の友達や、初めて会う友達、そして初めての海外に不安とワクワクの気持ちが入り交じっていました。「初めての海外楽しみ!」と飛行機に乗り込んで離陸するのをひたすら待っていたら、この便は飛ばないと機内放送が入りとてもガッカリしました。そんなわけで私の初めての海外は予定通りではありませんでした。
その日は空港のホテルに泊まることが出来ましたが、先のことが不安なまま迎えた次の日、日本福音ルーテル蒲田教会の牧師先生たちが私たちを受け入れてくれると聞き「あぁ、神様が助けてくれたのだなー」と思った反面、「なぜ神様は私たちにそんな試練を与えるのだろう」とも思いました。「早くアメリカに行きたい!」という思いが強かったので、実は蒲田教会での「なんちゃってキャンプ」はあまり乗り気ではありませんでした。が、実際はものすごく楽しくて「もうこのままずっと蒲田教会キャンプでもいいや!」と思うほどでした。それでも3日目には空港から2度目の搭乗となり、今回はちゃんと飛行機も飛び無事アメリカに着きました。今思い返してみると、2度目の搭乗の時は初回よりも不安が減っていました。その理由を考えた時、蒲田教会キャンプでみんなと一緒に過ごす時間を与えられて、友達とたくさん話したり食事をしたりする中で一緒に過ごす安心感が増えたからだと気づきました。神様はそのような形で、私の渡米への不安な気持ちを受けとめ手を差し伸べてくださったのかもしれないと感じました。
ワークキャンプの後に過ごしたホームステイ先では、ご夫婦に沢山お世話になりました。ホームステイ先が犬を飼っている情報を事前にJELAから聞いていて、犬が苦手な私は「どうしよう、犬が怖すぎてホームステイ先のご夫婦に迷惑をかけたら」と不安でした。案の定、ホームステイ先に着くとすぐに元気なわんちゃんが駆け寄ってきて、あまりの怖さに私は思わず泣いてしまいました!すると、ご夫婦がすぐに気づいてリードで繋いでくれたり、私が怖がらず楽しくホームステイを過ごせるようにと気遣ってくれたので、私はとても申し訳なくなりました。せっかく楽しみにして私たちを受け入れてくれたのに、このまま私がずっと犬を怖がっていたらダメだ!と思い、思い切って犬が近寄ってきても逃げずにじっとそのままでいました。すると思いのほか大丈夫でした。その時私は「あぁ、どんなに怖いことや苦手なことでも、勇気を振り絞って1歩前に進んでみると、案外大丈夫なんだ!」ということに気づきました。これまで自分からは進んで取り組めなかったことに、このような形で神様が立ち向かわせてくれたのかもしれないと感じた瞬間でした。
振り返ってみると、今回のキャンプで私は沢山の人の「愛」を感じることができ、また体感することができました。羽田空港のホテルの方たち、蒲田教会の方や幼稚園の先生方、ワークキャンプのキャンパーたち、crew、ホームステイ先のご夫婦、JELAのキャンパーたち、またJELAのスタッフの人達・・・沢山の人の愛があったからこそ、想定外のことがたくさんあったにもかかわらず最高のキャンプとなりました。そしてこの沢山の愛は、神様の愛から始まって私たちにずっと繋がれているものかもしれないと実感できるようになった気がします。予想不能な事態に陥った私たちを救ってくれて、こんなに沢山のかけがえのない出会い、体験、気づきをくれた神様に感謝の気持ちでいっぱいです。