2024/09/01

【米国ワークキャンプ2024】参加者レポート6(久保 李子さん)

 JELAは、2001年からアメリカで開催される家屋修繕の中高生ボランティアワークキャンプ「グループ・ワークキャンプ」に、日本の中高生を派遣しています。コロナ禍で2019年を最後に同キャンプを延期していましたが、今年7月に5年ぶりとなるワークキャンプを再開することができました!


 今回は全国各地から17名の中高生が集まり、ミシガン州はミッドランド市で開催されたキャンプに参加しました。(※キャンプの様子を取り上げたブログ記事を毎日更新していました!キャンプ初日の速報はこちら

 キャンプ終了後に参加者から寄せられた感想レポートを掲載して参りますので、ぜひご覧ください!!

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「神様の「愛」が繋がっている」
 
久保 李子(高校1年生)
 
 私は今回初めてJELAアメリカワークキャンプに参加して、沢山の新しい出会いや気づきの体験をしました。空港に集合した時は昨年も参加したJELAの国内キャンプ以来の友達や、初めて会う友達、そして初めての海外に不安とワクワクの気持ちが入り交じっていました。「初めての海外楽しみ!」と飛行機に乗り込んで離陸するのをひたすら待っていたら、この便は飛ばないと機内放送が入りとてもガッカリしました。そんなわけで私の初めての海外は予定通りではありませんでした。

その日は空港のホテルに泊まることが出来ましたが、先のことが不安なまま迎えた次の日、日本福音ルーテル蒲田教会の牧師先生たちが私たちを受け入れてくれると聞き「あぁ、神様が助けてくれたのだなー」と思った反面、「なぜ神様は私たちにそんな試練を与えるのだろう」とも思いました。「早くアメリカに行きたい!」という思いが強かったので、実は蒲田教会での「なんちゃってキャンプ」はあまり乗り気ではありませんでした。が、実際はものすごく楽しくて「もうこのままずっと蒲田教会キャンプでもいいや!」と思うほどでした。それでも3日目には空港から2度目の搭乗となり、今回はちゃんと飛行機も飛び無事アメリカに着きました。今思い返してみると、2度目の搭乗の時は初回よりも不安が減っていました。その理由を考えた時、蒲田教会キャンプでみんなと一緒に過ごす時間を与えられて、友達とたくさん話したり食事をしたりする中で一緒に過ごす安心感が増えたからだと気づきました。神様はそのような形で、私の渡米への不安な気持ちを受けとめ手を差し伸べてくださったのかもしれないと感じました。

キャンプで出会った仲間と共に(一番左が久保さん)

 アメリカに着いてキャンプサイトに向かっている時も、心の中は楽しさと不安の半分半分でした。新しい体験や出会いにワクワクしている気持ちもいっぱいある反面、現地のキャンパー達が私達のことを迎え入れてくれるか、現地のキャンパーと友達になれるかと不安もいっぱいでした。ですが実際キャンプサイトに着いた時、現地のキャンパー達が私たちが乗ってるバスを見た途端に駆け寄ってきてくれたり手を振って喜んでくれたのを見て、不安が一気に消えました。そして現地のcrew(一緒にワークをするメンバー)にとても恵まれました!ワークキャンプでは沢山の経験をしましたが、特に印象的だったことがいくつかあります。何よりもまずはcrewの人達の優しさです。私はあまり英語を話すのが得意ではなく、伝えたいことが伝えられない時に、私たちのcrewは頑張って理解しようと真剣に一生懸命話を聞いてくれたり、私たちに分かりやすくゆっくり喋ってくれたり、ジェスチャーで伝えてくれました。そのような優しさが本当に嬉しかったです。また私たちのチームは作業する中でどんなに小さいことでも、すぐにお互いに褒め合ったことがとても心に残っています。また、私たちのcrewはとても日本に興味を持ってくれて、沢山の日本語を教えて欲しい!と聞いてきてくれました。その姿を見て「よし!私も英語頑張ろう!」と私も思うことができました。そして、私たちのcrewはみんなとても仲が良く、元気で楽しいことが大好きな人達でした!作業の合間に水遊びをしたり、ゴルフカートに乗ったりペンキを顔や腕に塗って遊んだりと、本当にcrewのみんなと体験したことの全てが自分の宝物となりました。


ワークをしたcrewと一緒に(最前列の右から2番目が久保さん)

 ワークキャンプの後に過ごしたホームステイ先では、ご夫婦に沢山お世話になりました。ホームステイ先が犬を飼っている情報を事前にJELAから聞いていて、犬が苦手な私は「どうしよう、犬が怖すぎてホームステイ先のご夫婦に迷惑をかけたら」と不安でした。案の定、ホームステイ先に着くとすぐに元気なわんちゃんが駆け寄ってきて、あまりの怖さに私は思わず泣いてしまいました!すると、ご夫婦がすぐに気づいてリードで繋いでくれたり、私が怖がらず楽しくホームステイを過ごせるようにと気遣ってくれたので、私はとても申し訳なくなりました。せっかく楽しみにして私たちを受け入れてくれたのに、このまま私がずっと犬を怖がっていたらダメだ!と思い、思い切って犬が近寄ってきても逃げずにじっとそのままでいました。すると思いのほか大丈夫でした。その時私は「あぁ、どんなに怖いことや苦手なことでも、勇気を振り絞って1歩前に進んでみると、案外大丈夫なんだ!」ということに気づきました。これまで自分からは進んで取り組めなかったことに、このような形で神様が立ち向かわせてくれたのかもしれないと感じた瞬間でした。



アメリカでたくさんの仲間ができました
(左から2番目が久保さん)

 

 振り返ってみると、今回のキャンプで私は沢山の人の「愛」を感じることができ、また体感することができました。羽田空港のホテルの方たち、蒲田教会の方や幼稚園の先生方、ワークキャンプのキャンパーたち、crew、ホームステイ先のご夫婦、JELAのキャンパーたち、またJELAのスタッフの人達・・・沢山の人の愛があったからこそ、想定外のことがたくさんあったにもかかわらず最高のキャンプとなりました。そしてこの沢山の愛は、神様の愛から始まって私たちにずっと繋がれているものかもしれないと実感できるようになった気がします。予想不能な事態に陥った私たちを救ってくれて、こんなに沢山のかけがえのない出会い、体験、気づきをくれた神様に感謝の気持ちでいっぱいです。