2019/08/29

【米国ワークキャンプ2019】参加者レポート10(平林 和加子)

JELAは毎年夏、アメリカの青少年向けキャンプ「グループ・ワークキャンプ」に、日本から若者を派遣しています。

今年は14名の青少年が7月24日~8月6日の日程で、ホームスティをミシガン州で数日間行い、イリノイ州プリンストンでの一週間のキャンプに参加しました。

今回は、2018年のキャンプにも参加した平林和加子さんの感想文を掲載します。
  

◇◆◇

平林 和加子(東京都)

私は今回、二回目の参加でしたが新たな発見や驚き、自分への課題を見つけることができ
たとても充実した二週間でした。

和加子さん(中央)とクルー仲間
ワークキャンプ初日、クルー(※一緒に作業をする仲間)と対面したとき、自己紹介も満足にできずただでさえ不安だったのに、その後3グループ合体の18人で作業をすると聞いて、頭が真っ白になりました。 

二日目は、レジデント(※修復する家の住人)に会い、ワークが始まりました。みんなは、自分から積極的に仕事を見つけ動いていましたが、私は何をすればいいのか分からず、眺めていることしかできませんでした。

そんな中、お昼ごはんを済ませた後、私が最も恐れていた、ディボーション(※分かち合い)の時間になりました。18人もいるので、挙手せいで答えることになり、ほっとしましたが、最後の質問に「どうしたらこの一週間を最高の日々にすることができるでしょう。」という問いがありました。私はこれを聞かれ、このまま何も答えずに終えることもできたが、それではアメリカに来た意味がないと思いました。自分から話しかけなければ一週間を無駄にしてしまうと思い、勇気を出して下手くそな英語で答えたのにもかかわらず、みんな耳を傾けてくれて、 話しかけてくれるようになりました。

ワークに励む和加子さん

次の日からは、作業中に私も知っている洋楽を流してくれたり、アメリカで流行っているダンスを教えてくれたり、日本語を積極的に覚えてくれたり、言葉の壁など忘れて楽しく作業することができました。私はこの経験から、住んでいる環境が違っても、自らが心を開けば相手も心を開いてくれるということに気づくことができました。

キャンプで披露するダンスを参加者に指導する和加子さん(右端)

夜のプログラムで一番心に残っているのは木曜日のプログラムです。今まで犯してしまった罪や背負ってきた罪悪感を水に濡れると溶ける紙に書き、それを水に浮かべて消すという体験をし、その後、30分間神様に心を向ける時間がありました。その時間は私にとって、とても貴重な時間で神様と一対一で向き合えているような気がしました。また、その場にいた同い年ぐらいの子達がみんな真剣に神様と向き合っていて、クリスチャン人口の少ない日本では決して作り上げることのできない空間だったと思います。この経験から、私は神様が私たちの犯した罪を赦すために十字架にかかって死んでくださったということを心にとめ、その愛の大きさを忘れない大切さを学ぶことができました。

私はキャンプに参加して、たくさんの愛に触れたことが精神的にも霊的成長にもつながったと思います。この二週間で学んだことを忘れずに、これからの人生にいかしていきたいです。

最後になりますが、お世話になったホストファミリーの方々、辛いときにそばにいてくれた友達、つたない英語にも耳を傾けてくれたクルーのみんな、アメリカに快く見送ってくれた家族、私たちが充実した日々を送れるように準備してくださったJELAのみなさん、そしてこのキャンプに導いてくださった神様に感謝します。貴重な二週間をありがとうございました。


◆◇◆
  


【関連リンク】
JELA海外ワークキャンプ関連記事(JELAニュースBLOG)
日本福音ルーテル社団(JELA)