2016/03/30

【リラ・プレカリア】今野七重(5期修了生)の東北奉仕だより その三

私の知人が入居している老人ホームの知人の部屋でキャロル・サック先生が奉仕してくださり、ティールームではキャロル先生と私の二人で奉仕させていただきました

今野七重さん
最後の曲、「Be still」が終わると、一人の男性が「今の曲はどんな意味ですか?」と聞かれました。「あなたの中に尊い存在がおられます。あなたはかけがえのない存在です。という意味です」と答えると、その方は涙をぽろぽろと流してご自身について語られ、『蛍の光』を歌ってくださいました。何かがその方のお心のひだにそっと触れたのでしょうか。神様は私たちには考えつかないようなタイミングと方法で働かれます。清らかな涙がまだ心に残っています。

今回の奉仕を終えて私自身に不思議な変化がありました。いつもガチガチで余裕のなかった私のハープの音色に少しだけ深みが加わった気がするのです。奉仕の時にすぐ隣で聞こえていたキャロル先生の深いハープの音色と、水面に広がっていく波紋のような柔らかな歌声が、今も私の耳に響いています。

私はひとりではないのです。先生方、先輩方、JELAの皆さん、同期生、教会の皆さん、家族、プレイヤーショールの皆さん、私たちを奉仕の場へと送り出してくださった修了式のたくさんのお客様たち……皆さんの愛と思いやりと祈りに支えられている安心感が今あります。「Be still, and know that I am God.」(「静まって、わたしこそ神であることを知れ」詩編46編10節前半。口語訳聖書から引用)と言ってくださる方が私の中心におられる。あこがれてきた「静かな自信に満ちた存在」への小さな芽が私の中に芽生えたように思えています。

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【リラ・プレカリア】今野七重(5期修了生)の東北奉仕だより その二

3月19日に災害復興住宅で行ったリラ・プレカリアの奉仕でも横山恭子さん(3期生)、そしてキャロル・サック先生とご一緒でした。

パストラル・ハープを行う今野さんら3人
仮設住宅でのたくさんのご奉仕経験がある横山さんの助言にしたがい、利用者の皆さんには足をハープに向けて放射状に寝ていただきました。頭をハープ側にするとハープの音が頭に響いて気になる、との感想が仮設住宅であったからだと聞いています。「ハープの響きを毛布のように上からかぶるような気持ちでリラックスして聞いてください」という横山さんの言葉が印象的でした。

45分ほど三人で演奏した後、みんなでお茶をいただきながら話をする「お茶っこタイム」になりました。その時に一人の女性が言ってくださいました。「心のガレキがとれました」。なんという素晴らしい言葉でしょうか! この方にとっても私たちにとっても、この言葉は神様からの大きな贈り物でした。一方、別の女性は目に涙をいっぱいためておっしゃいました。「いろんなことがあり過ぎて、一度にはねぇ……」。今なお、魂の苦しみを抱えておられる方がたくさんいることも知らされたのでした。

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【リラ・プレカリア】今野七重(5期修了生)の東北奉仕だより その一

2016年3月11日。「あの日」から丸5年が経った特別な日に、3期生の横山恭子さんに付き添われ、仙台の「杜の里老人ホーム」で初めてパストラル・ハープの奉仕をさせていただきました。

東日本大震災記念礼拝で奉仕する今野さん
津波被害の後に再建されたホームには、スタッフの皆さんの明るく柔らかな表情があふれていました。

JELAでの2年間の研修で出会った皆さんを通して神様からいただいた「あなたはかけがえのない存在」というメッセージを、そのまま老人ホームの利用者様にお届けできたらと願い、すべてを神様の御手にゆだねて歌いました。

ティールームのテレビからは、私のハープが奏でるパストラル・ミュージックと重なり合うように、大震災被災者にむけた追悼のメッセージが流れていました。

【人事異動】JELA理事長が中川浩之氏から森下博司氏にバトンタッチ

3月28日(月)にジェラ・ミッションセンター(東京・恵比寿)でJELAの定時社員総会が開かれました。今回は役員改選期にあたり、改めて理事9名と監事2名が選出されました。任期は同日より2年後の定時社員総会まで。
花束を受け取る中川浩之理事長

改選の直後に臨時理事会が開催され、理事長に森下博司氏、常務理事に長尾博吉と古屋四朗の両氏が選ばれました。

5期10年に渡り理事長としてJELAを牽引してきた中川浩之氏は、今回を持って理事長を退任しますが、理事としては今後も理事会運営に尽力します。


新役員体制は以下の通りです。



役員一同これからもキリストの愛を持って、日本と世界の助けを必要とする人々に仕えてまいりますので、皆様のご指導・ご鞭撻と、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

総会に出席された社員の皆様と新役員、JELAスタッフの記念写真
中川浩之前理事長(左)と森下博司新理事長
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2016/03/25

【国際青年交流奨学金】 受給生が大学を卒業しました

JELA国際青年交流奨学金を4年間差し上げた今村春香さんが、このたび群馬県立女子大学を卒業されました。学位授与式は3月23日に同大学講堂で行われ、JELA職員の下川正人も立ち会いました。

おおぜいの家族や在校生が見守るなか、学長から卒業生一人ひとりに卒業証書が手渡されました。

式後、下川は今村さんとお母様にご挨拶し、JELAからの記念品を差し上げました。お母様は喜びもひとしおのご様子で、JELAの支援に対して感謝の言葉をくださいました。

お母様はベトナム出身のインドシナ難民。今村さんはその二世です。4月からは商社でベトナム語や英語を活かして勤務される予定です。

今村さんの今後のご活躍をお祈りしています。