JELAは、2001年からアメリカで開催される家屋修繕の中高生ボランティアワークキャンプ「グループ・ワークキャンプ」に、日本の中高生を派遣しています。コロナ禍で2019年を最後に同キャンプを延期していましたが、今年7月に5年ぶりとなるワークキャンプを再開することができました!

JELAは、2001年からアメリカで開催される家屋修繕の中高生ボランティアワークキャンプ「グループ・ワークキャンプ」に、日本の中高生を派遣しています。コロナ禍で2019年を最後に同キャンプを延期していましたが、今年7月に5年ぶりとなるワークキャンプを再開することができました!
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「いつも神様が」
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参加者仲間とキャンプを楽しむ石崎さん(左) |
仲間とワークに励む石崎さん(右) |
私は、英語が得意ではない中での参加となり、また、初めての海外だったため、現地の人とのコミュニケーションや、ホームシックになるかもしれないという不安を抱えていました。しかし、言葉以外にもコミュニケーションの取り方があることを体感しました。考え方や感覚が新鮮だと感じることや、現地の人の優しさに触れ感動することがありました。出会った人たちとのこのような関わりの中で「もう一度キャンプに参加したい」という思いで帰国することが出来ました。
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ワークの仲間とポーズをとる石崎さん(右端) |
神様は小さな私たち一人一人をいつも見ていてくださっていて、試練の中にある時こそ神様を忘れてはならないことを学びました。主題聖句(ローマの信徒への手紙12章2節)の中に「何が神の御心であるか」と書かれています。このキャンプで「神様がいる」と感じた瞬間を思い返し、神様のなさることにもっと目を向けていこうと思いました。
キャンプで心に一番残っている言葉は「lolipop moment」だ。「lolipop moment」とは、誰かの発言や行動によって、本人が気づかないうちに誰かの暮しがよくなった瞬間のこと。キャンプ中は幾度となく「lolipop moment」があった。
でも特に忘れられないのが25日の夜プロだ。テーマは「tested」で神様に見られてない、知られてない、聞かれてもいない時というものだった。少し僕自身の話をすると、大人数でなにかするとき友達と会話してるときでさえもで、あえてではないがみんなの話を聞くに徹してしまう。みんなの話すことも興味も知らないことが多く、自分がその場に存在していてもいなくても何も変わらないと思うと、いつもなんとなく自分のことはいいやとなる。意見や話を求められることもない時はそれこそ自分は見られてない、知られてない、聞かれてもいないのだとふと思う節はよくあった。僕は「少し不在」な人間だと思っていた。
そんな中あの日はある男性が自身の話を聞かせて下さる時間があった。彼の息子に関する話でとても重く、でも乗り越えた先の僕らとの出会いが心の支えであるしとても幸せであるというものだった。とても感動したが、同時に半分理解できるかどうかの英語をずっと聞いていたのもあって途中少し眠くなっていた自分に失望していた。ただその後その場にいた全員が感極まっているときに、キャンプの仲間が僕をみつけてハグしてくれた。人生最大の「lolipop moment」だった。いつも「少し不在」で自分の弱さに負けそうな僕との出会いを喜び、受け入れてくれたことがとてつもなく嬉しかった。
スタッフの方々も僕の存在を大切に思ってくださっていて普段泣かないのに号泣してしまった。その時神様の存在を感じられた気がした。ずっと前から僕の心の中を見て、ワークキャンプと素晴らしい出会いを与えて下さったのだと。
池野さん(2段目右端)とワークの仲間たち |
キャンプ前はよく知らなかった神様も、キャンプ後には僕らに意味あるものを与え、そして寄り添って下さる存在であると知ることができた。だから神様が与えてくださったどんな出会いも大切にしたいし、誰かの「lolipop moment」になっていきたい。
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JELAミッションセンターの表札「公益財団法人JELA」 |
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社団法人時代(1909-2021年)を記念して年号を追加 |
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外看板「公益財団法人JELA」 |
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「Serving in Christ's love」を追加 |
皆様にJELAの活動をお伝えする機関紙『JELA NEWS(ジェラニュース)第64号』の電子版を公開しました。こちらからPDFを無料でお読みいただけます。
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JELA NEWS 64号 |
なお、お手元に『JELA NEWS』が届いている方で、Webで読めるなら送付の必要がないという方は、電話(03-3447-1521)、FAX(03-3447-1523)またはメールフォームでJELA事務局にご一報いただければ幸いです。
◆『JELA NEWS』の送付停止のために教えていただきたい情報
7月31日、2か月間のJELAのインターンを無事に勤め上げた勝村夏帆さん。
夏帆さんはアメリカの高校に通いながら、夏期の一時帰国期間を利用して、JELAでのインターンを志望してくれました。英語、フランス語のスキルをもって、難民支援事業を中心にJELAや難民の方々の大きな助けとなりました。
今回、インターンを終えた後の感想をJELAブログにご寄稿頂きましたので、ぜひご覧ください!
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インターンを終えて
私は六月から七月までの二か月間、JELAでインターンをさせていただきました。私は中学生のころから国際関係や教育に関わる人権に興味があり、難民支援や世界の子供育成などをしているJELAでのインターンはぴったりだと思いました。また、フランスやアメリカに住んでいた経験があるので、フランス語や英語を活かして難民の方のお役に立てることても楽しみにしていました。
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難民シェルターのゴミ出しレクチャーを 英語・フランス語で行う勝村さん(中央) |
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ピザパーティーで勝村さんを囲んで(右中央) |
インターン中は難民支援に興味があった私に、日本語レッスンのアシスタントの機会をいただけたことが本当に嬉しかったです。今まで経験したことのない事だったので最初は緊張しましたが、先生も難民の方も皆さんとても優しくしてくださいました。難民の方は日本語のレベルが初心者から中級者と様々で、また説明も英語とフランス語で行ったので混乱してしまうこともありました。しかし皆さんが必死に日本語を覚えようとする姿勢と熱意に励まされることが多かったです。日本語は文字も文法も他の言語と違い、平仮名の「き」と「さ」が似ていたり、今まで気づかなかったけれどもとても難しい言語だと気づかされました。最後には今後の日本語ボランティア先生方のための計画票を作成し、私が二か月通して行った成果が目を目にすることができてとても嬉しかったです。
今回のインターンを通じて日本で暮らす難民の方々が抱える問題や、受け入れ側の日本の社会の問題を沢山知ることができました。また「誰かのお役に立てることの喜び」と「教育の大切さ」を痛感し、改めて将来は世界で助けを必要とされている方々の為に働きたいと実感しました。心からこの機会を与えてくださったJELAの皆様に心から感謝いたします。
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JELAでは、随時、難民支援ボランティアを募集しています。
ご興味のある方、語学スキルを用いて難民支援に貢献してくださる方はぜひ jela@jela.or.jp までお問合せ下さい。
皆様のご応募、ご支援をお待ちしております!