2015/03/10

【インド・ワークキャンプ2015】参加者のレポート(その10)

2月12日に成田を出発してインドでワークキャンプに参加したメンバー16名は2月22日に無事に帰国しました。皆様のお祈りを感謝いたします。

参加者の井上秀樹さんからレポートが届きましたので、以下にご紹介します。
レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇
井上秀樹
(無 職)

2009年に続き2度目の参加でした。リピートのきっかけは友人に誘われたことと、家内にも体験させてあげたいということでした。そしてこのキャンプは楽しいことがいっぱいあるからです。
義足をつくる井上さん

ジャムケットの町は、6年前に比べるととてもにぎやかになりました。町の外れの何もなかった所に新しい家がどんどん建てられています。今年は未曽有の干ばつであったと言われましたが、それでも乾燥して白茶けていた土は、少し黒ずんだ色に変わりました。畑の緑も格段に増えました。荷車を引く牛はトラクターに変わりました。サトウキビを絞ってジュースを作る機械も人力から発動機に変わりました。それでもまだその貧しさは戦後の貧しさを思い出します。

その中でCRHPは素晴らしい働きをしています。2009年に彼らは新しい病棟を建てました。ベッド数50床の、ジャムケットで一番大きな病院です。しかし、そこに入院している人はわずか3人しかいませんでした。6年前に来た時の1/3程です。その理由の一つは、CRHPの Mobile team が近隣の村で行っている定期的な健康チェックと生活指導が効果を上げていることでしょう。それによって出生率が下がり、出産による事故も減り、生活習慣病も減少しています。

井上さんご夫妻
三つ子の魂百までと言われますが、幼児の教育はとても大切です。CRHPは、未就学児のために幼稚園を作りました。病院の門を出て道路の反対側はスラムです。園長のミーナさんは、毎朝9時にそこに園児を迎えに行きます。そこに行くもう一つの目的はそこで家族と話し合うことです。妊婦や病気の人がいればすぐに病院に来させます。治療費はもちろん無料です。栄養や、衛生の指導もしています。素晴らしいのは、園児たちはみんな瓦礫のような家に住んでいますが、必ず来る前に体を洗って歯を磨いて来ることがルールだということです。園児たちは自然に身の回りを清潔にすることを学んで行くことでしょう。そして一日2回の食事が与えられ、栄養的にも十分なケアーがされています。幼稚園には50人ほど来ていますが、スラムから来ているのは10人ぐらいでしょうか。

この他にも10代の女子のためのプログラムとか、10代後半の男子のためのプログラムなど、その活動は広範囲に及んでいます。このように「貧困」ということを、単にお金や食料の援助ということだけでなく、将来を見つめて上流から総合的に対策していこうとしているまさに「COMPREHENSIVE」な活動に改めて感動しました。そしてJELAはその活動の中で大きな役割を果たしていることを知らされ改めて身の引き締まる思いでした。 

2015/03/09

2016年度リラ・プレカリア(祈りのたて琴)公開講座の告知 参加費は無料!

皆さんお待ちかねのリラ・プレカリア(祈りのたて琴)公開講座がスタートします。公開講座はその名の通り、一般に開かれた講座です。

今年から参加費は無料(会場にリラ・プレカリア研修講座への献金箱を設置)といたします。多くの方々に講座を聴講いただきたく思っていますので、皆様お誘い合わせのうえ、ご来場くださいますようご案内申し上げます。

講座の内容は、いずれの講座もその分野の第一線で活躍する講師です。この機会に自分の心と向き合い、学んでみませんか?

【公開講座の予定】

6月9日(木)
「テゼとその音楽」講師 植松功(「黙想と祈りの集い」世話人)

6月16日(木)
「世界の子守唄の始まり、発展の歴史(仮)」講師 西舘好子(NPO法人 日本子守唄協会理事長)

7月7日(木)
「グレゴリオ聖歌」講師 橋本周子(聖グレゴリオの家宗教音楽研究所所長、教会音楽家)

9月8日(木)
「詩編入門」講師 左近豊(日本基督教団美竹教会牧師、東京神学大学・大学院非常勤講師)

9月29日(木)
「詩編23編を踊りで表現したら」講師 ケイコ・グレイ(英国メソジスト教会宣教師)

10月20日(木)
「途方に暮れる時―その答えは」講師 賀来周一(キリスト教カウンセリングセンター相談所長)

11月24日(木)
「詩編23編」講師 柴田千頭男(ルーテル学院大学・日本ルーテル神学校名誉教授)


【2016年の公開講座の概要】
場所:恵比寿ジェラ(JELA)・ミッションセンター1階ホール
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-20-26
電話03-3447-1521
時間:午前10:30~12:00
参加費:無料(会場に献金箱を設置し、自由献金とします)

リラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座とは、ハープと歌の祈りを届ける奉仕者を養成する講座です。

【関連リンク】
リラ・プレカリア関連記事
日本福音ルーテル社団(JELA)

2017年度リラ・プレカリア(祈りのたて琴)公開講座の告知 参加費は無料!

ハープと歌で祈りを届ける奉仕者を養成するリラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座の公開講座(4~6月)を、東京・恵比寿のジェラミッションセンターで開催します。

講師はいずれも、その分野の第一線で活躍する方々です。参加費無料(会場設置の献金箱への自由献金)ですので、皆様お誘い合わせのうえご来場くださいますよう、ご案内申し上げます。

【日程・演題・講師】
4月20日(木)「罪Guiltと恥Shame」
        大柴譲治(日本福音ルーテル大阪教会牧師)
4月27日(木)「ホスピスケアと音楽療法」
        柏木哲夫(淀川キリスト教病院理事長)
5月11日(木)「人間の究極のよりどころ、癒やし、慰め、豊かさとしての祈りについて」
        森一弘(カトリック教会司教)
5月18日(木)「日本人の死生観〜そのスピリチュアル・ニーズとキリスト教〜」
        石居基夫(日本ルーテル神学校校長)
6月15日(木)「ミュージック・サナトロジーの宗教的・歴史的基礎」
        里村生英(ミュージック・サナトロジー研究者)
6月22日(木)「Prayer Shawl」
        キャロル・サック(リラ・プレカリア プログラム・ディレクター)
6月29日(木)「スピリチュアルペインとそのケア―理論と実際」
        山崎章郎(ケアタウン小平クリニック院長)

※都合により演題・内容が変更になる場合がございます。


【2017年の公開講座の概要】
場所:恵比寿ジェラ(JELA)・ミッションセンター1階ホール
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-20-26
電話03-3447-1521
時間:午前10:30~12:00
参加費:無料(会場に献金箱を設置し、自由献金とします)

リラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座とは、ハープと歌の祈りを届ける奉仕者を養成する講座です。

【関連リンク】
リラ・プレカリア関連記事
日本福音ルーテル社団(JELA)

【インド・ワークキャンプ2015】参加者のレポート(その9)

2月12日に成田を出発してインドでワークキャンプに参加したメンバー16名は2月22日に無事に帰国しました。皆様のお祈りを感謝いたします。

参加者の河西雪菜さんからレポートが届きましたので、以下にご紹介します。
レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇
河西雪菜
(大学生)

今回のワークキャンプは、インドの課題を知るとともに、そこに介入しているCRHPの 働きの深さを感じることができた。インドワークキャンプは初めての参加で、私の中で義足を作るというイメージが大きかったが、それだけではなく、さまざまなワーク、CRHPで働く方や現地の方との交流など、一日一日が濃く充実した毎日を送ることができた。
子どもと遊ぶ河西さん

これらの交流の中で私が強く感じたのは、教育の重要性だ。インドではまだにカースト制度による身分差別、貧困の格差、女性への差別が残っている。ゆえに、児童・家庭側から見ると、児童の家族に教育を受けたことがない人が多く、地域的にもそのような家庭が多いことから、教育の意義や重要性が認識されにくい。また、児童が家事や年齢の下の者の面倒を見たり、家計を助けたりするため、労働を求められることも多い。特に女性に対する差別意識は根深く、娘よりも息子を大切にする風潮も珍しくない。

このような課題がある中でCRHPは、10代の男の子に向けた教育、10代の女の子向けのプログラムを行うことによって、一人ひとりが愛されていることを教え、自尊心を高める働きをしている。また、施設の中に幼稚園を開設し、周辺の子供たちを受け入れ教育している。幼稚園ではさまざまな遊びと学習、衛生的な面の指導もしていた。また、一日2回の食事 が用意されており、家庭で十分な食事をすることが難しい子どもに対しても、栄養面でのサポートを実現していた。

今回のキャンプでは、この幼稚園で先生として働いているミーナさんのお話を聞くことができた。子どもたちは初め、カースト制度の影響から子ども同士手を握ることもなかったという。しかし、幼稚園での教育でみんな同じ人間であるということを教えることにより、そのようなことはなくなったという。 ま た、ミーナ先生は幼稚園が始まる前に、村を周り子どもたちのお迎えをしているため、両親との信頼関係を築き、両親の考え方の変化にも繋がっている。

「神様が貧しい人について行きなさいと言うように、私も先生として貧しい子どもたちを導きたい」そう語るミー ナ先生の顔は、使命感と強さを持っており、何より子どもたちへの愛情を強く感じることができた。

現在私は、教育に関わる仕事がしたいと思い勉強している。インドで出会った子どもたちは苦しい状況の中に置かれながらも、その笑顔は輝いていて、私が元気をもらっていた。ミーナ先生の子どもたちを見つめる眼差し、子どもたちの笑顔は、これからも教育について学んでいく中で非常に重要なことを教えてくれたように思う。

子どもたちの笑顔を守るため、村の人たちの生活をよりよくするために活動しているCRHPの働きに感銘を受けるとともに、CRHPを知れたこと、そこでたくさんの素晴らしい方々と出逢え、少しの期間ではあるが自分も加わることができたこと、このことは私の人生の中で大きな恵みである。知ったからには伝えていく必要があると思うし、行動していきたいと強く感じた。

私は、今までキャンプやボランティア活動に参加させていただくとき、自分が変わりたい、自分の学びとしたいなど、自らの変化を一番に考えていたように思う。もちろん、今回のキャンプでも将来を考えるきっかけ、自分を見つめ直す機会となったが、それよりも、今、目の前にいる人のために私には何ができるか、私がすべきことは何かを、より深く考え感じることができた。自分に与えられている恵みを、ただ自分のモノと する のではなく、目の前の困っている人のために使う、実際に行動することは難しいことだが、微力だけど無力ではないということを信じて今後も歩んで行きたいと思う。

2015/03/06

【世界の子ども支援チャリティコンサート2015】会場と曲目のお知らせ

第12回世界の子ども支援チャリティコンサートを5月から下記の日程で、日本福音ルーテル教会を会場に行います。

演奏者はおなじみの上野由恵さん(フルート)と、2年ぶりに登場する新井伴典さん(ギター)のコンビです。今回のプログラムには、「鳥の歌~カザルス」「ブエノスアイレス組曲~プホール」「『三角帽子』より3つの小品~ファリャ」「ハバネラ様式の小品~ラヴェル」などラテン色豊かな曲が盛り込まれる予定です。

皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。

■5月 9日(土) 14:00~
  岡崎教会
■5月10日(日) 13:30~
  保谷教会
■5月22日(金) 19:00~
  小鹿教会
■5月23日(土) 17:00~
  藤が丘教会
■5月29日(金) 19:00~
  甲府教会
■6月12日(金) 19:00~
  熊本教会
■6月13日(土) 14:00~
  鹿児島教会
■6月14日(日) 14:00~
  長崎教会
■6月27日(土) 14:00~
  刈谷教会
■6月28日(日) 17:00~
  松本教会
■7月 5日(日) 14:00~
  神戸東教会

※会場・時間については変更になる場合がございます。JELAもしくは会場教会にご確認ください。

【問合せ先】
日本福音ルーテル社団(JELA)チャリティコンサート係
住所:150-0013 渋谷区恵比寿1-20-26 
TEL:03-3447-1521/FAX:03-3447-1523
 E-mail: jela@jela.or.jp

【関連リンク】
チャリティコンサート関連記事(ブログ)
JELAのホームページ

2015/03/05

【インド・ワークキャンプ2015】参加者のレポート(その8)

2月12日に成田を出発してインドでワークキャンプに参加したメンバー16名は2月22日に無事に帰国しました。皆様のお祈りを感謝いたします。

参加者の江藤陽子さんからレポートが届きましたので、以下にご紹介します。
レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇
江藤陽子
(農業)

作業する江藤さん
私は今、このキャンプに参加できたことを心から感謝している。それは、このキャンプで体験したすべてが、私の人生において宝物となったからである。その恵みをひとつひとつここに上げることは、スペースの関係でできないが、その中でも私の今後の進路に大きく関わる学びをシェアしておきたいと思う。

 私がこのキャンプで学んだ最も大きなことは「支援とは何か」そして、「教育の大切さ」である。CRHPの働きは、弱者に寄り添い、彼らが自立し、自分たちで生活できるようにサポートしていくことである。ただお金や物を与えるだけではない、「あなたは愛されていますよ」と言うだけでもない、必要な知識を与え、トレーニングをし、こうすれば生きていけるのだと教える働きであった。

CRHPは、確かに「キリストの手足」であった。神は一人ひとりを愛し、必要を満たしてくださる。そのように、CRHPは貧しい人々、明日、生きていけるかどうかもわからない人々の中に入って行って、その必要に耳を傾け、人々の「本当の必要」を満たしていた。

このキャンプで、CRHPの働きに関わった現地の人のお話を伺うことができたことも、貴重な体験であった。その中で、「CRHPに関わるようになって、何か変わったことがありますか?」という私の問いに対して、ある女性が「ここで教育を受ける前は、自分の隣に飢えて死にそうな人がいても何とも思わなかったが、今は、自分の分を半分分けてあげようと思うようになった」と答えたことに衝撃を受けた。私はそのようなことは当然だと思っていたが、「他者を思いやる心」や、「自分の持ち物を人に分ける」という考えは、私が受けてきた教育や、聖書の教えによるものだとそこで気づかされたからである。その時、人は育った環境や、受けてきた教育によって、個人の思想が大きく影響されると感じた。
 
帰国してすぐ、ある男性と出会った。彼はいつも私が利用している駅で、小銭をせびっているホームレスの男性であった。彼はいつものように駅の利用客に小銭をくれと手を出していた。その姿を見て、私ははっとした。私は今まで、そのような人に出会うとお金や食べ物をあげていたが、それはその場しのぎにしかならず、彼をその状況から救い出すことにはならないと気づかされたからである。その時私は、CRHPがしている「支援」の意味を体感した。本当の支援とは、その人に耳を傾け、本当の必要を満たし、その人が「人として生きていくことができるように応援していくこと」である。
 
私もCRHPに習い、「キリストの手足」となり、本当の「支援」をしていくことにした。神が私にしてくださったように、神から受けた恵みを、神が愛しておられるお一人お一人のために捧げていきたい。神がつくられた「神のかたちに似せてつくられた人間」が本当に人間らしく生きられるように。そのために私は、聖書的な世界観を教育していくことを目指していこうと思う。

【インド・ワークキャンプ2015】参加者のレポート(その7)

2月12日に成田を出発してインドでワークキャンプに参加したメンバー16名は2月22日に無事に帰国しました。皆様のお祈りを感謝いたします。

参加者の田中仁恵さんからレポートが届きましたので、以下にご紹介します。
レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇
田中仁恵
(主婦)

インドの生活水準や情勢は調べて行ったつもりでしたが、やはり目の当りにして初めて「知った」と感じました。でもそんな日本での生活とかけ離れた環境でのワークキャンプは、自分でも驚くほどしっくり受け入れられるものでした。
義足をつくる田中さん

私はこのキャンプに参加するまでCRHPの存在を知りませんでした。ジャムケット村でのCRHPの活動は医療だけにとどまらず、教育や農業、それに伴うさまざまなことを行っています。

素晴らしいと思ったのは、例えば農場では、ただ自家栽培し与えるのではなく、そのノウハウを村民に教え彼らでそれが出来るよう指導していること。そのためにどのような作物が土地に合うか研究を重ねていること。恵まれない方に与えるだけではなく、生活をしていけるようにするという根本的な問題解決のあり方に、今までの自分の考え方を改めさせられる部分もありました。

教育の面では、食事をまともに取ることができない幼児たちを集め、一日2回の食事とおやつを与え栄養サポートを行ったり、歌やダンスで手を洗いましょう・歯磨きしましょうといったことを楽しく教えていました。

また10代の女の子たちを定期的に集め、女性としての心構えを教えていました。そんな子どもたちや女の子たちと接することができ、彼ら彼女らのキラキラした眼を見ると、純粋さに溢れその汚れなさに心が洗われるような気持ちと、生まれてきた境遇に逆らうことの出来ない彼らに対するやるせなさが混交し、気持ちの整理に時間がかかりました。

私たちのワークとしては、①義足作り ②着火剤作り ③幼稚園でのペインティングでした。どれもコツが必要で慣れるまでは少し時間がかかりました。特に義足作りは、理解し要領を得たくらいで交代、次回はまた違う工程に進んでいる、という具合で、はたして手伝えているのだろうかと思うほど。しかし、他のキャンパーの「これが人の足になる」という言葉をしっかりと捉え、丁寧に作業しました。

不器用な私たちに職人たちは笑顔で親切に教えてくださいました。着火剤作りも最初は何度も失敗を重ねた上に満足いくものが出来上がり、またペインティングもケイト総監督のもと、可愛く華やかに彩られた部屋を見て感動しました。そして、その日あったことを分かち合い・聖書の言葉を聞き・祈り、忙しくも充実した一日を振り返るのに、とても良い時間を持つことが出来ました。

JELAスタッフの一人が言いました「人を通して神様を見ることができる」と。初日は分かりませんでしたが、私も何度も何度も、村民やCRHPスタッフ・キャンプ参加者、そしてショウバさんやラヴィさんを通して感じることができました。

私にとってかけがえのないワークキャンプになったことに心より感謝いたします。そしてもっともっと多くの方にCRHPの存在を知っていただきたいです。

2015/03/03

【インド・ワークキャンプ2015】参加者のレポート(その6)

2月12日に成田を出発してインドでワークキャンプに参加したメンバー16名は2月22日に無事に帰国しました。皆様のお祈りを感謝いたします。

参加者の森奈生美さんからレポートが届きましたので、以下にご紹介します。
レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇
森奈生美
(大学生)

今回のワークキャンプでは、私たちが滞在したCRHPで行われている素晴らしい働きの数々を、存分に感じ取ることができた。CRHPはインドの抱える問題を受け入れ、貧しさの中にある人々に手を差し伸べることによって、その人の人生を変え、その村を変えていく。
義足を作る森さん

中でも、CRHPが干ばつ地域での農業モデルとして運営している農場で働く女性の話は、私にとってCRHPの働きの大きさを鮮明に伝えるものとして心に響いた。その女性の名はラトナマラ、「神様の首飾り」という意味だ。その名に相応しく、彼女の瞳は美しく輝き、話す姿は大変凛としていた。彼女は、自らの過酷な人生とそこにおける神様の導きを語ることで、モデル農場におけるCRHPの働きと、インドの抱える根深い問題の一つである女性の自立について示してくれた。

ラトナマラの家は貧しく、他の多くのインドの貧困家庭の例に漏れず、娘よりも息子を大切にした。女の子だからと、初期に教育を打ち切られそうになった。それでも良き教師との出会いから、なんとか、上の姉妹より長く学校に通うことができた。しかし、慣習として女性側の家が負担するダウリー(身支度金)制度のため、皮肉にも高等教育を受けたが故に結婚相手探しは困難を伴い、やっと見つかった夫も結婚後HIV感染が判明し、苦難が続いた。

ラトナマラさん
彼女と夫と子供は、HIVを理由に、行く先々で人々から、家族からさえも拒絶された。仕事や住む場所にも困るほどであった。人々から避けられ続けた上に、旦那と子供を亡くすと、生きる意味を失い、彼女は毒を飲んだ。病院に運ばれなんとか一命を取り留めた彼女は、息子の死亡日を記録しに来たヘルスワーカーを通じて、CRHPと出会った。

CRHPの提案によりモデル農場で働くようになってからも、彼女の傷は簡単には癒えなかった。ところが、CRHPの医師らと対話を重ねる中で、「今までの人生の中で、神様を信じなくなっていた」という彼女も、神と出会い、かつて自らを拒絶した人々を赦すことができるまでになった。心のケアと薬が効き、ラトナマラは現在、モデル農場で責任ある仕事をしながら、養女を立派に育て、更にはHIV患者のカウンセリングもしている。

彼女の人生の過酷さを、私は知らない。話に聞いて想像することはできても、彼女の幾度もの絶望に共感することも、HIVを肩代わりすることもできない。私が出来るのは、彼女に敬意を示し、その強さに学び、自らの糧とすることである。CRHPが彼女に手を差し伸べ、彼女がいま他のHIV感染者に手を差し伸べているように、私も誰かに手を差し伸べるのだ、という気持ちが湧いてきた。あとはこれを行動に移すことである。

インドの抱える貧困、その背景にある数々の問題の根深さに、私は大きな衝撃を受けた。課題だらけのインドの現状に、世界の厳しさを感じた。しかしその一方で、義足作りをはじめとし、種々のワークを通じて、CRHPの「手を差し伸べる」活動に交わり、加わる経験を得た。そして、使命を持って生きる人々の持つ力強さ、与える影響の大きさを知った。

インドに限らず、差し伸べられる手を必要としている人は、世界に沢山いる。恵まれた環境にあっても、人は必ず誰かの手が必要になる時がある。両腕いっぱいに持ち物を独り占めするのではなく、いつでもすっと差し出せる手を持った生き方をしたい。インドに行って、そんな気持ちになった。

ひたすらに恵みを享受し続けた学生の身分を終え、社会人として働くようになる節目のこの時期に、インド・ワークキャンプに参加できたことを、大変感謝している。すぐにすべてを投げ打った奉仕の人生を決断できるほどの勇気はないが、これまで培ってきた少しの知識とこれからのサラリーマン生活で得られる経験を、ただただ自分のものにするのではなく、他者に差し伸べる手のエネルギーとしていきたい。CRHPのように一人の人生や一つの村を丸ごと救うことはまだ難しいが、微力ながらも貧しさや弱さの中にある人々の力に成りたい。自らのことで手一杯になってしまった時には、CRHPの働きやラトナマラの話を振り返ることで、今の自分は誰にどんな手を差し伸べる事ができるだろうか、としっかり思い直す時間を持ちたい。

【東日本大震災被災者支援】LOVEコンサート大阪に200名を超える来場者

2007年から毎年秋にルーテル市ヶ谷教会で催され、JELAのアジア子ども支援と東日本被災者支援のために、その収益を寄付していただいている「LOVEコンサート」が、このたび地方公演として2月28日(土)午後4時から日本福音ルーテル大阪教会を会場に行われました。

満席の会場
このコンサートは著名なボイストレーナー安ますみさんが指導するジャズボーカリストの方々がボランティアとして出演するもので、このたびも14名のボーカルにピアノ、キーボード、ベース、ドラムを加えて、会場いっぱいに迫力あるサウンドを響かせてくれました。

ジャズ、ポップスの名曲を堪能した200名を越えるお客様からは、来年も是非というリクエストも頂き、出演者の方々も大変喜んでいました。

大阪教会を通していただいた寄付金は、東北の被災者にハープと歌による祈りを届ける「リラ・プレカリア」(祈りのたて琴)の活動のために用いさせていただきます。

【写真ギャラリー】




安ますみさんらメンバーの皆さん
【関連リンク】
東日本大震災こころの支援 チャリティコンサートLOVE

【インド・ワークキャンプ2015】参加者のレポート(その5)

2月12日に成田を出発してインドでワークキャンプに参加したメンバー16名は2月22日に無事に帰国しました。皆様のお祈りを感謝いたします。

参加者の大柴佳奈さんからレポートが届きましたので、以下にご紹介します。
レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇
大柴 佳奈
(大学生)

今回の主題聖句は「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(マタイによる福音書7章12節)である。自分がこれまで生きてきた中でも、自分が嬉しいと感じることは相手にしても喜ばれることが多く、この言葉はまさにその通りであり、これからも大切にしていきたい。

義足に接着剤をつける大柴さん
就活に対する不安もありながら、私の人生のタイミングからして今であると意を決して申し込んだインドワークキャンプ2015。今回のメンバーは年代もバックグラウンドも様々で、だからこそ一層日々新しい発見をし、多くのことを学ぶことが出来た。自分が困難だと感じていなかったものが、もしかしたら他の人からすれば困難であるかもしれないということ。また自分が嫌だと思っていなかったことが、もしかすると相手からすれば嫌な気持ちになるような事かもしれないということ。私がこれまで着目すらしてこなかったことの一つ一つが、国や年齢の違う方々と一緒に生活する中で見えてきた。この事は、他の人が自分とは違った環境や年代に生まれ育ってきたということを知り、またその中でも交わりを続けていく中で初めて気付くことが出来るように思う。今回のキャンプでこのメンバーだったからこそ学べた新しい価値観や観点も多かったという点で、やはり神様の働きを強く感じた。

このキャンプでは義足作りを謳っているものの、それだけでなく幼稚園内のペインティングや着火剤作りなどといった他の様々な活動も行った。現地の人々と沢山の関わりを持ちたいと考えていた私にとって、スラム街の見学で出会った人達、幼稚園や村で出会った子ども達、義足を待ち望む人達に関わる時間が持てたことは大きな喜びであった。そして何よりも、義足職人たちの協力のもと義足を一本一本丁寧に仕上げていく中で、言葉が通じなくとも一緒に笑い合いながら現地の人達と過ごす時間は、本当にかけがえのないものであった。10日間という短い時間ではあったが、毎日顔を合わせて作業を共に進めていく中で、家族にも似たような感覚を味わうことができた。

大柴さん(左)とインドの子ども達
そして私はCRHPの働きにも、とても感銘を受けた。私自身、これまで僅かながらも国際協力に携わってきた者として、現地に根付いたプロジェクトを考え、かつ現地の人達を上手に巻き込みながら支援を継続していくことがいかに困難であるかを知っているからこそ、CRHPの凄さというものを肌で感じることが出来た。彼らは何かを始める時に、現地に住む人達でも実現可能なプロジェクトを、現地の人主体で進めていく。あくまでCRHPはインド人達の自立支援のために持続可能な方法を模索し、現地の理解を得た上で成り立っているという点に成功してきた理由があるのだろう。例えば、学校を建てるだけの政府とは徹底的に違っているのだ。CRHPは学校を建てた後のケアまでをしっかりと見越して支援を遂行している。このことに気付けたことは、これからも国際協力に何かしらの形で関わっていきたいと考える私にとって、とても勉強になった。

今回のキャンプでは、楽しいことや嬉しいことがあった反面、自分ではどうすることも出来ない悲しい現実にも向き合わなければならない時があった。しかしその時感じたことは決して無駄なことではなく、これからもその思いを忘れることなく、人の痛みが分かる人間でありたいと思う。神様のお陰で持つことのできた、国を越えた素敵な巡り合わせに感謝したい。そして、今回のキャンプに参加することが出来たのは、JELAスタッフの皆様、インドの皆様、各教会の皆様、私達の無事を祈っていてくださった皆様のお陰であると強く感じており、支えてくださった全ての方々に深く感謝を申し上げたい。ありがとうございました。




【インド・ワークキャンプ2015】参加者のレポート(その4)

2月12日に成田を出発してインドでワークキャンプに参加したメンバー16名は2月22日に無事に帰国しました。皆様のお祈りを感謝いたします。

参加者の細西賢輔さんからレポートが届きましたので、以下にご紹介します。
レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇
細西 賢輔
(大学生)

インドワークキャンプに参加させていただいたこの期間は、自分の生活をほんとに見直させられるような、とても充実した濃い時間だったと私は感じている。特に私は、2月17日に行った、CRHPの周りの村を見学に行ったことが最も印象深かった。


子ども達と笑顔の細西さん
村に入ると、土埃が舞う中、日本とは180度異なる世界が広がっており、多くの子供たちがいた。村の中の方に行くと、両親がおらず、15歳の少女が5人の妹、弟をお世話している家庭があり、道には人糞が落ちており、私は正直言葉を失っていた。最も衝撃的だったのは、未亡人の方がレイプされ、妊娠何か月かさえも分かっていないということであった。

さらにこの村には、共同で何かを使うなどというコミュニティも存在しておらず、みんなで井戸を掘るということもできなくて、この村に住んでいる人々はとても低い生活水準で生活をしているように思えた。しかしながら、そんなことはお構いなしであるかのように、後方にはピンク色のとても大きな学校がそびえていた。そこの学校は政府が設立しており、なんの調査も行わず建てたといことを聞き、いかに政府が村の人々のことを軽く考えているのかが、象徴されているようであった。

インドで最も強く感じたことは、「差別」である。すなわち、インドには男女差別やカースト制度による身分差別が現在もなお、根強く残っていると感じた。その反面で、インドの女の子たちと折り紙を折り、幼稚園の子供たちと遊んでいる時のその子たちの笑顔を見ると、とても複雑な気持ちになった。私たちは、夢を持っていれば、その夢に向かって少なくても努力することはできる。しかし、この村のような所に住んでいる人々は、カースト制度や男女問題のために努力すらできない環境に置かれていて、夢を持つことさえできないのである。

このような差別的な考え方を徐々にでも取りはずしていくには、やはり「教育」しかないと私は感じた。したがって、CRHPの子供たちに「栄養、愛情、教育」を与えようとしている考え方は、ものすごく合理的で大切な部分の核心をとらえており、ほんとにこの地域のマザーテレサのような存在だと実感した。そしてまた、知らず知らずの間に幼いころから「栄養、愛情、教育」を与えてもらっている日本の私たちの環境が、どれだけありがたいものなのかを実感させられた。

私は海外で仕事をしたいという夢がある。今までは、かっこよさそうだからなどという薄い考えで海外に飛び出したいと思っていた。しかし今回のワークキャンプで、こんなにも良い環境で生活させてもらっている私は恩返しを世の中にしなければならない、という使命を感じた。少しでも世界の困っている人々を笑顔にできるような、CPHPのように、「栄養、愛情、教育」を広めることのできるようなことを行える人間になりたいと強く感じた。

2015/03/02

【インド・ワークキャンプ2015】参加者のレポート(その3)

2月12日に成田を出発してインドでワークキャンプに参加したメンバー16名は2月22日に無事に帰国しました。皆様のお祈りを感謝いたします。

参加者の沼部真奈さんからレポートが届きましたので、以下にご紹介します。
レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇
沼部 真奈
(大学生)

私にとって2回目のインド・ワークキャンプは、医療が発展してないが故のたくさんの義足の必要性と、女性が女性として性別を確立させて生きていくための苦難を、改めて感じた機会でした。前回行ったときは、悲しい現実ばかりに目を向けてしまっていましたが、今回は、その先にある喜びや笑顔を感じて、素直に受け止めることが出来ました。

義足を作る沼部さん
特に印象に残っているのが、工場での勤務中に足を機械に挟まれ、切断することになった女性のお話でした。彼女は工場からの賠償金で家を買い、今では義足の生活にも慣れ、バイクに乗れるほど元気になっています。このお話を聞いて、同じ女性としてとても勇気づけられた気がしました。今まで女性というだけで差別をされたり、生きて行くのに困難がある姿ばかりをインドでは見ていたため、義足というハンデを背負いながらも、そのハンデをきちんと受け止め生きて行く姿は、とても魅力的でした。CRHPなどの施設や家柄などに守られていなくても、職人さんが一人ひとりのために思いをこめて作った義足に支えられて、インドで自らの道を歩んでいける喜びを、義足を作って渡す体験を通して実感することが出来ました。

CRHPに10日間滞在して、女性が生き生きとしている姿が今回もとても印象的でした。しかし、CRHP内の女性が、与えられた仕事を笑顔でこなし、私たち異国人にも、まるで現地の人のように関わってくれた一方、スラム街の女性や、恐らく異国の人がいるからという理由でCRHPに勝手に入りこんで「現金を下さい」とお願いする女性の姿を見て、施設の外と中で存在する女性の差を感じました。

現代の日本では、普通に生活している分には性差を感じることはほとんどありません。今回のワークキャンプを踏まえて、自分が女性として生まれたからこそ日々の生活の中で女性であることを大切にしていきたい、と感じました。スラム街や幼稚園で出会った子どもたちが、少しでも長く学校に行って、たくさんのことを学べるようになればいいなと思います。

これからもCRHPのために、私たちの「愛ある祈り」を捧げていきたいです。

【インド・ワークキャンプ2015】参加者のレポート(その2)

2月12日に成田を出発してインドでワークキャンプに参加したメンバー16名は2月22日に無事に帰国しました。皆様のお祈りを感謝いたします。

二人目のレポートが届きましたので、以下にご紹介します。
レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。


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石間 優仁香
(大学生)

このキャンプ通して、自分の人間としての弱いところや信仰について向き合いたいと思っていました。

日本と違い、飲み水に気をつけたり、手洗い消毒を用心深くしなければならないと同時に、干ばつでの水問題などを目の当たりにしました。人々が健康に過ごし、また人間としての権利を守り教育を受けられるような活動をしているCRHPの働き、その存在を知ることができたことがこのキャンプで得た一番大きなものでした。

義足を作る石間さん
インドは、差別とまではいかなくても男尊女卑やカースト制度の文化があります。結婚する際、結婚持参金としてお金を持っていくダウリーというシステムを利用してお金を得る家族や、幼くして結婚をした女性、カーストの身分によって職業、政治、結婚などにおいて差別を受ける人々、自分ではどうすることもできないものに従って生きていかなくてはいけない姿をみて同情することもできず、また私が助けてあげなければと思うこともできず、複雑な気持ちを抱きました。

実際にスラム街に住む子どもたちをCRHPが運営している幼稚園に連れて行くときに同行をさせていただきました。子どもたちや親御さんの様子、その村での問題を直に見ることができました。水不足や衛生面、貧困とさまざまな問題を抱えていました。一方で、たくさんの笑顔も見ることができました。貧しいながらも笑顔でいれることは、きっと同じ村に住む同士だとみんなが貧しいから比べようがないという点が大きいのではないかと思いました。同じ生活水準であることが生活を苦しくさせないのではないかと思います。

人間誰しも一番辛いと感じるときというのは、誰かと比較して自分が劣っていると感じるときなのではないでしょうか。だからこそ先進国に住む私たちは、日々人と自分を比較し、会社の利益、国の経済のために働く生活をしているから疲れ果てているのではないでしょか。自分の日本での生活を振り返ったとき、このスラム街に住む人々と私たち、物理的な貧しさは目に見えても心の貧しさは比較できないと思いました。

このキャンプでは主に義足を作ったり、着火剤を作ったり、幼稚園の壁にペンキで絵を描いたりしました。足を無くし、義足を求める人たちもここに来るまでにさまざまなものを抱えていることを知りました。だけど、一週間、言葉もなかなか通じない中、現地の人と一緒に作業をしたり、義足を待つ人とお話をしたり、子どもたちと遊んだりして人と人とが交わる大切さ、また現地の人たちの生活の中に入ることを受け入れてくれた温かさを感じることができました。

HIVに感染をした女性と最後にハグをして別れることができました。しかし初め知識が乏しかった私にとっては、HIVに感染するのはどのような経由があるのだろうと疑問に思いました。ハグをしていいのか、キスをしていいのか、感染しないということが分かっていても一瞬ためらってしまった自分の小ささを感じました。

その中で感じた今の私に足りないものは、目の前にいる人の痛みの中に留まる力です。私は、その人が話す言葉の中に隠れている悲しさや辛さを垣間見ても受け止めきれず、真剣には考えずに流してしまうことがあります。私はその人ではないから同じ経験をしたとしても感じることは違うし、共感することなんてできないと思ってしまいます。だけど、その人が話をしてくれたという事実を受け入れることが大切だと思いました。

インド・ワークキャンプは人々を癒すことを目的としたキャンプですが、それ以上に私自身が心身ともに癒された時間でした。また、たくさんの学びと人の温かさを知ることができたこのキャンプでの経験は私の財産です。

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2015/02/27

【インド・ワークキャンプ2015】参加者のレポート(その1)

2月12日に成田を出発してインドでワークキャンプに参加したメンバー16名は2月22日に無事に帰国しました。皆様のお祈りを感謝いたします。

これから参加者全員のレポートを一人ずつご紹介しますが、第一号としてチャプレンをお願いした徳野昌博牧師の報告を以下に掲載します。徳野先生にインドキャンプのチャプレンをお願いするのは今回が3度目です。なお、今回を含め、今後掲載するレポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

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徳野牧師(左)とキャンプ参加者
今回は、キャンプ期間中に「灰の水曜日」を迎え、四旬節の時を過ごすことになりました。「灰の水曜日」当日の夕刻、礼拝が設定されており、CRHPの職員や研修生と共に、礼拝に与りました。

ショーバ先生は、説教の中で、「四旬節になると、断食に代表されるように、何かを断つ、しないということに心が向くが、逆に、前向きに、奉仕を普段以上にたくさんするとか、そういうことも良いのではないか。要するに、何かをするにしても、しないにしても、それが祈りに裏付けられたものであることが大切」と話してくださり、キャンパーに貴重な示唆となったように思いました。礼拝の最後に、参加者は額に灰で十字を記していただきました。これも印象深い体験でした。

日ごとのデボーションでは、「イエスの十字架上の七聖言」を学ぶこととし、一日に一つずつ言葉を取り上げ、み言葉を心に宿らせるよう、みんなで思いを巡らしました。

今回の作業は、定番の義足作りと幼稚園の教室のペインティング作業と着火剤作りでした。三つのチームに分かれて、順繰りにそれぞれの作業に当たりました。ということで、全員、すべての作業に携わることができました。

作業の合間を縫って、恒例の牛市場や野菜市場の見物や、村や農場、そして、CRHPに隣接する、いわゆるスラムに、幼稚園児のお迎えということで入って行き、見学もしました。村に行った折には、CRHPの地域密着型、草の根活動を見せていただき、また保健婦さんの話を直接聞くこともでき、感動しました。

野菜市場に案内されるのは、私にとって初めての経験でした。市場が開かれているダウンタウンの中、至るところ、所狭しとゴザを敷くようにして、商品の野菜や香辛料、乾物やお菓子が並べられています。どこもすごい人だかりです。そんな一隅に、ちょっと場違いな、と言うか、色合いの違うたたずまいの古びた小さな建物があり、そこにCRHPの職員さんが案内してくれました。そこはかつて、動物のとさつ場だったとのことでしたが、そこが何と、CRHPがジャムケッドにおいて最初に開設した建物だったというのです。初代の方々の苦労がしのばれました。

徳野昌博

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2015/02/24

大量の切手をいただきました!


先週、東京在住の支援者の方から大量の切手のご寄付いただきました。
長年にわたりコレクションされた貴重な切手を捧げてくださりありがとうございます。

国内外の珍しい切手が多数あります。

皆様からお送りいただいた未使用の切手・ハガキ(ハガキは書き損じも可)は、有効利用させていただきます。

少量でも古いものでも結構です。ご協力をお願いいたします。

 送り先:日本福音ルーテル社団(JELA)
 ハガキ・切手係
150-0013
 東京都渋谷区恵比寿1-20-26
 TEL:03-3447-1521

【今回ご寄付いただいた貴重な切手】



【関連リンク】
日本福音ルーテル社団(JELA)

【リラ・プレカリア(祈りのたて琴)】東日本大震災被災地の仮設住宅で奏でられるハープの祈り

リラ・プレカリア研修講座3期修了生の横山恭子さんが仙台の被災者用仮設住宅でパストラルハープの実践をされていることを、2014年8月発行のジェラニュース34号7頁でとりあげました。横山さんが最近のニュースとして、このハープによる祈りを体験した仮設住宅の方々の感想を知らせてくだったので以下にご紹介します。

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宮城県の美田園第二仮設住宅にリラ・プレカリアのご奉仕で訪問させていただくようになってから約2年になります。きょうはこの1月29日に訪問した時のエピソードをお分ちしたいと思います。

初めの頃は皆様遠慮されていて、なかなか横になってもらうのが大変でしたが、今はカーテンを閉めて照明を少し落としますと抵抗なく横になってくださるようになりました。

リラ・プレカリアのハープによる祈りは、通常の場合お一人の方にむけて、その方の呼吸を観察してからハープを弾き始めるのですが、仮設住宅では床に複数の方が横になっておられるので、その様子や気配を感じながら曲を選んだりテンポを決めたりしています。

40分ほどの演奏が終わった後、しばらく沈黙の時間を持ちます。私は目を閉じて心の中で神様にとりなしの祈りをします。その後は皆様と交流の時間を30分から40分ほど持ちます。その中で思いがけず2名の方にフィードバックをいただくことが出来ました。今までになかったことで本当に心に残る言葉でした。

一人は80代の女性Aさんで、津波で自宅を流され親族も亡くされた方です。Aさんは私がそばに行くと静かに語り始めました。「ここの仮設住宅でも、自宅を再建した人や復興住宅への入居が決まった人たちが何人か引っ越しをしたんだよ。私たちもいずれはその日が来ると思うけど、今はまだ決まっていないから、出て行く人を見ていると心がもやもやして、なんだかいたたまれない気持ちで落ち着かなくなっていたの。でも今日のパストラルハープを聴いているうちに、だんだん心のもやもやと、いらいらする気持ちがすーっと消えていったの。不思議だねー」と言いました。私は「Aさん、良かったですね。ほんとに良かった」と言いながら、思わずAさんの手を握っていました。

すると、その隣に座っていた、Bさんが話し出したのです。彼は70代の男性ですが、前自治会長さんが仮設から引っ越しをされたので新しく自治会長になられた方で皆様から信頼されている方です。Bさんも自宅を流されました。彼は「演奏が始まったとき、なにげなく聴いていたが、だんだん心が静かになってきて時間を超えたところに行くような気がしました。この音楽は『動から静』へ移っていく音楽なんだね」と言ったのです。私はそれを聞いてまたびっくりして、Bさんに「そうですか。そんな風に感じましたか」と言ってしまいました。

主に末期の方のためのリラ・プレカリアですが、震災で大きな喪失感を抱えている方々への効用もあることがわかり、この働きの可能性について考えさせられる機会となりました。神様の大きな憐れみと恵みとに感謝しました。

横山恭子


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JELAは今後、東北被災地の仮設住宅等でのスピリチュアルケアを充実させたく思っています。横山さん以外のリラ・プレカリア修了生も加わり、交代で仮設住宅を訪れ、震災で心を痛めておられる多くの方々にハープによる祈りを届けることを計画中です。

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リラ・プレカリア(祈りのたて琴)関連ニュース(ブログ)
日本福音ルーテル社団(JELA)

2015/02/22

【東日本大震災被災者支援】2月28日開催の大阪ラブコンサートのプロデューサーはカリスマボイストレーナー

安ますみさん
JELAが後援する「東日本大震災こころの支援 チャリティコンサートLOVE」(於:日本福音ルーテル大阪教会)の公演が今週の2月28日に迫りました。

コンサートをプロデュースする安ますみさんは、音楽業界のカリスマボイストレーナーです。六本木のジャズレストラン「サテンドール」のホームページに6回に分けて掲載された安さんの紹介記事から、気になるエピソードを以下にまとめました。本コンサートに興味のある方、参加しようかどうか思案中の方は、参考になさってください。

◇◆◇

♪ 日本の音楽界で安さんの指導を受けている、あるいは受けたことのある歌手は、演歌・ポップス・ジャズ・クラシックとあらゆる分野にわたる。なかには驚くような大物も含まれるが、本人の了承なしに名前は出せないので、安さんの著書『おじぎ呼吸ダイエット』(2010年、朝日新聞出版)やインターネット上の本人プロフィールで公開されている指導ミュージッシャンだけをあげると、プリンセス・プリンセス辛島美登里T. M. RevolutionSalyu井上芳雄……といったところ。

♪ 高校時代、学校の先生に芸大受験を強くすすめられたが、一流の音楽家の意見も必要という母に伴われて、当時の大オペラ歌手・長門美保に会いに行ったところ、「明日から私が教える」と言われた。

♪ 高校三年生の時に偶発的にメロディが浮かんだ曲がミリオンセラーとなり(レコードになった曲名は「ケメコの歌」。作者不詳・編曲=浜口庫之助として発売された)、作曲者探しで追いかけまわされ困惑。紛糾した身辺事情は一人の音楽出版社関係者の尽力で解決した。そして、その人物から所属事務所の歌手・キャシー中島(当時)へのボイストレーニングを依頼された。安さんは当時大学一年生。以後現在に至るまで、口コミの形で多数の芸能人や音楽家を指導するかたわら、朝日カルチャーセンターその他で一般人にもボイストレーニングを行ってきた。

♪ 25歳の時に銀座「テネシー」にゲスト出演し、プロのバンドをバックにジャズボーカリストとしてデビュー。今回のプログラムでも指揮に加えて、ソロで歌を披露する場面が組まれている。

♪ 1960~70年代に一世を風靡したポップスグループ「セルジオ・メンデスとブラジル’66」がカリフォルニア公演ツアーをする際、日本人が多い土地柄から日本人を入れようということになり、当時20歳の安さんに白羽の矢が立ったが、プロ歌手になるつもりはなかったのでツアーへの参加を断念。

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ユニークな経歴ですね。上で名前のあがった井上芳雄さんは現在、ミュージカルスターとして飛ぶ鳥を落とす勢いですが、元日に放映されたウィーンフィルのニューイヤー・コンサートでは音楽評論家と一緒にゲストとしてNHKテレビに出演していました。実は、井上さんも以前はこのLOVEコンサートに毎年ボランティアで出演されていたのです。将来、井上さんレベルのスターになるかもしれない出演陣にご期待ください。

本チャリティコンサートは、2007年から毎年秋にルーテル市ヶ谷教会で催され、JELAのアジア子ども支援と東日本被災者支援のために、2014年までの8年間で200万円を超すご寄付をいただきました。今回はその珍しい地方公演というわけです。

ソロで、デュオで、グループでとバラエティ豊かに繰り広げられる歌の数々(全部英語での歌唱です)、それを楽しく味わうことが東日本大震災被災者支援につながり
ます。近畿地方の皆さん、どうかこの絶好のチャンスをお見逃しなく!

【詳細は下記URLをご覧ください】
東日本大震災こころの支援 チャリティコンサートLOVE

【関連リンク】
日本福音ルーテル社団(JELA


2015/02/19

【リラ・プレカリア(祈りのたて琴)】キャロル・サックがルーテル浜松教会で講演

2月7日に日本福音ルーテル浜松教会を会場に行われた、伝道を兼ねた講演会にキャロル・サックが招かれました。1時間半にわたり、リラ・プレカリアについてエピソードを交えて話しながら、ハープと歌による祈りを実演し、集まった方たちに感銘を与えました。参加した教会員のお一人から当日の模様についてメールをいただきましたので、ご紹介します。なお、本来のリラ・プレカリアは、病床にある方や心身に痛みを持つ方のベッドわきで、そのお一人を対象に、ハープと歌による祈りを捧げるものですが、以下のメールでは、講演会の聴衆を前にしたキャロルの実演を便宜上、「リラ・プレカリア」と呼んでいることをお断りしておきます。

◇◆◇


主の御名を賛美します。

昨日のリラ・プレカリアは、本当に素晴らしい会となりました。朝から夕方まで一日、キャロル先生には本当に大変なご奉仕をしていただき、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

30人程度の集まりになると想像しておりましたが、何と61名も集まり、神様の御業には本当に驚きました。当日の様子については、ルーテル浜松教会総会にて伝道部報告として報告いたしました。牧師先生をはじめ教会員一同、心より感謝しております。

キャロル先生の親しみある雰囲気、分かりやすいご講演、感動あるエピソード、声、ハープの音、祈り、に参加された人は心が開かれていったように思います。終わってからの歓談のときは、本当に豊かな時間が流れました。お疲れの中にありながら最後まで一人ひとりとお話しされているキャロル先生の様子を拝見し、この会を開けるようにしてくださった神様のご意志や意図が伝わってきました。

ぜひ、第二弾をワークショップ中心でお願いしたい、という声が挙がっておりますので、よろしくお願いいたします。
 在主
ルーテル浜松教会員

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日本福音ルーテル社団(JELA)

【ブラジル子ども支援】貧しい子どもたちへの音楽教育プロジェクトを支援

JELAは2015年度のブラジル子ども支援として、日系人を中心とする現地のサンパウロ教会(牧師=徳弘浩隆JELC派遣宣教師)が推進する、子どもたちへの音楽教育プロジェクトに必要な楽器の購入のために財的支援をしています。

なぜ、ブラジルの貧しい子どもたちに音楽教育が必要なのか、徳弘浩隆宣教師から以下にご説明していただきます。

♪♪♪

「ブラジルの貧しい地域の子どもたちに音楽を教えて、何になる? もっといろいろやることがあるんじゃない?」とお思いになるかもしれません。しかし私は、そこにブラジル社会が抱える大きな問題の解決への一つの糸口があると、確信しています。

私たち日系パロキア(サンパウロ教会とDiadema集会所の日系共同体)は、日本人や日系人への伝道や奉仕をしていますが、ブラジルは多くの可能性とともに、問題も抱えた国です。人種差別は少ないとい言われていますが、貧富の格差が激しいです。貧しい地域の人たちは、その日暮らしのため将来への展望はなく、生活改善の機運は育ちません。教育や学歴がないと就職機会も少なく、たとえ就職できても大きな給与格差が待っています。政府の手厚い補助金で生活はよくなりましたが、もらうことに慣れてしまった結果、学んだり、計画を立てたり、将来へ投資をしたり、自力で道を切り開くことが難しくなっています。自尊心も育たず、自分勝手な生き方、非行や盗み、若くして結婚出産、そしてそこに将来の希望を育てにくい世代が育ち、それを再生産している状態です。

半日しか教えない公立学校では学級崩壊状態が多く、大人でも正確な読み書きができない人が多いのです。また、公立学校では音楽教育はなされず、それはお金持ちの子どもたちが私立学校や学校外教室で受けるもので、多くの人は楽譜も読めません。ブラジル特有のリズム感と大音量の音楽やサンバで一時の幸せや達成感を味わい、それが終わるとまた、現実に戻り厳しい一年を過ごすのです。

そんな地域の子どもたちに対して教会施設できちんとした音楽教育を施すことを通して、静かに人の話を聞き他人と調和できる人間に育てたいです。音楽から得る感動や達成感は、自尊心を養う大きな助けになります。「少額でも自分で授業料を払い、自分に投資すれば、将来を変えることができる」、こういう地道な生き方を音楽を道具に教えています。

Melo牧師は音楽の専門教育を受けており、教会の一般会員やその友人の伝道のためにも音楽を教え、そこから得る授業料を貧しい地域のための活動資金にしています。それだけではなかなか前に進まず、資金的にも苦しいところでしたが、このたびJELAからご支援をいただけたので、勢いよく音楽教育プロジェクトの二年目を始めることができます。

何かを変えるのは祈りによるだけではなく、また政治や革命に頼るのでもなくて、身の回りの愛する人への忍耐強い関わりからも生まれていくことを、音楽教育プロジェクトによって実践していきたいと思います。応援やお祈りを今後ともよろしくお願いします。

貧しい地域の子供たちが、自信をもってリコーダーを吹いたり、顔を赤らめて緊張しながらも喜んで合唱する姿を、一緒に応援していきましょう。
サンパウロ教会牧師・徳弘浩隆





♪♪♪