2018/08/10

【米国ワークキャンプ2018】参加者レポート3(木下 智香子)

JELAは毎年夏、アメリカの青少年向けキャンプ「グループ・ワークキャンプ」に、日本から若者を派遣しています。



参加者の感想文を掲載します。


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木下 智香子・15歳(大阪府)

初めてのアメリカで、初めてのワークキャンプを体験して、私は霊的にも言語的にも成長出来たと思います。

行く前は知り合いがひとりもおらず、こんな状態で日本語が通じない所に行って大丈夫なのかとても心配でした。でも、前泊組とは羽田空港で、他のみんなとは成田空港で会って、すぐに打ち解けて初日から充実した日を過ごすことができました。

およそ13時間もの長い時間、飛行機に乗ってアメリカに着き、何日かホームステイをした後、ワークキャンプに行きました。日曜日の夜のプログラムでクルー(*一緒に作業する仲間)と会って自己紹介をしましたが、日本人は私ひとりしかおらず、自分が話す英語は伝わっても向こうから話かけてくれる英語が分からないという状態で、それに加えて、二つのクルーが一緒に作業をするというダブルクルーで、キャンプ初日から精神的に辛くなりました。

夜のプログラムのあとに日本人ユースグループだけでデボーションがありました。次の日の朝からワークで、朝の集合時間や場所を伝えられている子も多かったのに私は何も伝えられていなくて、余計に不安が募りました。そして堪えきれず泣いてしまいました。

次の日の朝、ブレークメーカーの仕事である昼ごはんの用意をあたふたしながらもやり、朝ごはんをユースグループと食べて、不安になりながら朝のプログラムに向かいました。その後に何事もなく車でレジデンス(*修理する家)に行きました。ここからはほんとにひとりなんだと思うと心細かったけど、周りのクルーが何とか助けてくれて、違う国でも関係なく神様はいて心は通じあっているんだなと感じました。

私のグループは大掛かりなスロープを作るという仕事で、初日から深い穴を掘りました。手袋の上からシャベルを持っていたにも関わらず、その日の仕事が終わった後はとても手が痛かったです。レジデント(*修理する家の住人)の方は高齢のご兄妹で、お兄さんは毎日ワークを手伝ってくれて良い方だと思いました。


日本とは違って涼しくて乾燥しているので、暑くて大量の汗をかくようなことはなかったけど、普段よりたくさん運動したのでとても疲れました。みんなの力になれたか分からないけど、良い経験ができたと思います。

宿泊施設の中学校では、お風呂に水着で入らないといけなかったり、ご飯がおいしくないときもあったけど、神様から導かれてアメリカに来てボランティアをしていると思うと、そんなことくらいどうってことないと思いました。辛かった分友達ができたし、日本人やアメリカ人との絆も深まったと思いました。

毎日の夜のプログラムやデボーション(*聖書を介した分かち合いの時間)でその日の反省をしたり今までの辛かったことや楽しかったことを思い出したりして、一人の時間に涙がでてきたり、みんなで分かち合いの時間があってスッキリしたり、初めて聞くワーシップソングを分からないながらに歌ったりして、こんな濃い時間が過ごせるとは思っていなくて楽しかったです。

水曜日の夜のプログラムにはバラエティーショーがあり、オーディションを突破した人たちが得意な歌やダンスを披露していて、私たち日本人グループはトリにBMO(Break Makers Only)という名前でソーラン節を踊りました。みんなに期待されていて、緊張したけどその分悔いのないように踊れて、日本人ユースグループとの絆が深まったと思いました。
 
最後に、今回のワークキャンプを通して、今まで以上に神様のことをたくさん考えた二週間だったなと思います。アメリカで経験したことすべてが糧になったので、これを活かしていきたいと思います。

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