2024/04/12

【インド・ワークキャンプ2024】参加者のレポート(その8)

 JELAが主催するJELAインド・ワークキャンプ」2024212日から11日間の日程で開催され、全国各地から大学生12名が参加し、インド、マハーラーシュトラ州のジャムケッドにある医療福祉施設「Comprehensive Rural Health Project=CRHP)」※において、義足作りを中心としたワークを行いました。(英語サイトへのリンク


参加者全員のレポートを1人ずつご紹介しますが、8回目の今回は阿部天南さんの報告を掲載します。レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

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阿部 天南

私は初めてインドに足を踏み入れた。到着したとき、CRHPの関係者の方々は私たちのことを快く受け入れてくれた。滞在するために必要な部屋、食事、水を用意してくれたため、不自由なく過ごすことができたことに感謝したい。
義足贈呈式にて・阿部さん

毎日行うディボーションの時間では、聖書の言葉から1日を振り返るというものだったが、私自身、1日の出来事を整理する時間になっていた。その中で、義足づくりはワークキャンプの中で最も印象に残っており、1番濃い時間を過ごした。
 
初日に見た光景が、職人の方が脚を失った人の足を計測していた場面だった。そして、工程は全て手作業、完全オーダーメイドだったことにとても驚いた。一緒に作っていく中で、1つの義足を作るためにはいくつもの工程があるこということを知った。
 
義足職人であるジャバールさんは、作業している私を横に個別指導してくださった。指導を受け、やっと形になってきたアルミ状態の義足に’Tina’の文字を書いてくれた。何個もつくっていくうちに、Good!と言ってくれる回数が増え、力仕事で大変だと感じていた作業が、徐々に楽しくなっていた。それからはジャバールさんと交流する機会が増え、だんだんと心が打ち解けていたような気がした。
阿部さん(左)と義足職人のジャバールさん
 
義足の授与式では、脚を失った人に完成した義足を渡した。義足を渡すと、何度も頭を下げてお礼をしてくれ、受け取った義足をつけて歩けるようになった姿はとても感動的だった。生活するうえで、義足が必要不可欠なものと考えたのと同時に、日々、義足を作っている職人さんが偉大だと感じた。また、生活の助けとなるものを作るのに携われたことが嬉しく、部分的に貢献できたことを実感できた出来事でもあった。
 
CRHPの病院見学に行ったとき、貧しい人々に無償で医療機関のサービスを提供していることを知って衝撃を受けた。CRHPのように、弱者に手を差し伸べる機関のおかげで人々の生活が成り立っているのだと考えた。
参加者たちとお食事・阿部さん(左)

他にも、ヘナタトゥーやインド学生との遊びなど、CRHPで過ごしていなければできなかったことが沢山あった。インドでは時の流れがゆっくりで、自然と共存する素晴らしさに身をもって感じることができた。言語の壁や文化の違いなど、多方面から様々な刺激を受け、忘れられない貴重な経験になった。

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