2024/04/09

【インド・ワークキャンプ2024】参加者のレポート(その4)

JELAが主催するJELAインド・ワークキャンプ」2024212日から11日間の日程で開催され、全国各地から大学生12名が参加し、インド、マハーラーシュトラ州のジャムケッドにある医療福祉施設「Comprehensive Rural Health Project=CRHP)」※において、義足作りを中心としたワークを行いました。(英語サイトへのリンク
 
参加者全員のレポートを1人ずつご紹介しますが、4回目の今回は城戸 はるかさんの報告を掲載します。レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇

城戸 はるか

初インドで、初めてのスラム街に行きました。日本の貧困層とはまた違う問題があると感じました。日本では上下水道の完備、電気、ガスの普及は当たり前であるがここでは普通じゃない、お金持ちのお家だけという感じでした。自宅にお風呂とトイレがあるのはインドでも同じですが、公衆トイレの清潔さなどは皆無でした。公衆トイレが綺麗なこと、トイレットペーパーがあるのが当たり前なのは日本だけなのだと痛感しました。
 
子供達の迎えや、村人の健康チェックをCRHPプレスクールの先生としている時、見ず知らずの私達に村人はにこにこ笑いかけ、子供達は嬉しそうに手を繋いでくれました。日本では知らない人は無視をしたり見ないふりをしたりすることも多く、日本ではこんな経験できないだろうなと思いました。
城戸さん(右)と現地の子ども
 
子供も大人も裸足の人が多く、足の指が変形していたり足の裏が怪我している人も多くいました。また、来ている服はサイズが合っていないものばかりで、貧困のせいで服や靴が買えないのかな?と思いました。家畜や野生動物が家の目の前や村全体で放し飼いになっているので糞尿の臭いがたきつく、衛生面が心配になりました。
 
CRHPでは1週間で52足の義足を作りました。言葉は通じませんが丁寧に職人さん達が私達に義足の作り方を教えてくれました。金属板を切ったり、叩いて変形させるという事を経験したことが無かったので全てが新鮮でした。すごく力がいるので血豆ができている子や、手に豆ができた子もいました。義足が完成して贈呈する時、患者さんは泣いて喜んでくれて、こんなに感謝されることは少ないと思いながら感動的なシーンに立ち会う事ができました。
義足を仕上げる城戸さん

他の国からボランティアに来ている人達も優しくて、綺麗な景色が見える場所を案内してくれたり、ご飯を一緒に食べたり、夜に中庭で遊んだりと楽しい思い出が作れました。お互いの国の文化を披露し合ったりしました。
 
今回のキャンプでディボーションを初めてしました。自分とは異なる意見を聞ける貴重な機会でした。ただの意見ではなく、その人が持っている奥深い意見の様な気がしました。普段は考えた事ないものも、今回のディボーションでは考える事ができました。誰かの話に感動して涙する子や、自分に自信が無いけれどこのキャンプで何か掴みたい子、このキャンプで無力さを感じた子など多様な考え方の人がいるんだなぁと改めて感じる事ができました。
プレスクールの修繕作業をする城戸さん

◆◇◆



【参加者募集中! JELAの海外ワークキャンプ】
・2024米国グループ・ワークキャンプ参加者募集(応募締切2024年4月末まで)
【関連リンク】