2026/04/01

【インド・ワークキャンプ2026】参加者レポート9(宮本 姫那さん)

JELAインド・ワークキャンプ2026が、2月10日〜20日の日程で開催され、日本全国から集った9名の学生が参加しました。今回もマハラシュトラ州ジャムケド市にある、医療福祉施設「Comprehensive Rural Health Project (=CRHP)」を訪れ、施設内の工房での義足作りや、施設修繕、菜園整備などのボランティアワークを行いました。

【インド・ワークキャンプ2026】10日間のキャンプがスタート! 羽田空港に全員集合!!

チャプレンとして、日本福音ルーテル蒲田・横須賀教会の市原悠史 牧師も参加し、毎日の終わりに聖書の御言葉を通して1日を振り返り、感じたことや気づいたことを分かち合う「ディボーション」を行いました。

キャンプ終了後に参加者から寄せられた感想レポートを掲載します!


◇◆◇

あの時、あのメンバーだからこその学び

宮本 姫那

「今、ここに生きる」というテーマの通り、IWCは一瞬一瞬がかけがえのない喜びにあふれた時間でした。ここでは特に3つの学びについて記します。

私がIWCへの参加を決めた1番の理由は、スラム街を訪問できることでした。スラム街は昔から強く関心を寄せてきた場所で、過酷な現実を覚悟していましたが、実際に訪れてみると、CRHPに寄せられた信頼もありスラム街の方々は笑顔で迎えてくださいました。もちろん、家畜が集まる場所に人間のトイレとお風呂が設置されていたり、頭を揺らしよちよち歩く子どもが家事をしていたりと、心を痛める場面もありました。一方で、制服を着て学校へ行く少女や、獲得したメダルを背にボクサーになる夢を語る青年など、支援による希望も目にしました。スラム街を悲惨な場所だと決めつけていた私にとって、これは想像できない驚きでした。この経験から、実際に足を運び感じる重要性を学びました。情報が手軽に豊富に手に入る時代に、このような体験ができて幸運だと感じます。

完成まじかの義足を持つ宮本さん

また、平和について考えさせられる機会も多くありました。e-VISA(電子ビザ)申請時に関係が悪い国の国籍を有している人がいないか問う項目があり、日本にいながらここで初めてインドという国を強く意識しました。空港では本人確認や保安検査を軍人さんが担当していました。銃を怖がる私に対し軍人さんは安心させるように微笑んでくださり、国を守るということ、武器を持つということ、その先について考えさせられました。また、施設で仲良くなった少年の軍への憧れを人づてに聞きました。これは大きな衝撃で、何度も思い返してはどう捉えるべきか悩んでいます。他の参加者が平和に対する想いを自主的に語り合う姿もとても印象的で、臆せず真剣に意見を交わす皆を尊敬し倣おうと感じました。私は今回受けた衝撃と刺激を忘れないために、自分へのお土産として銃を構える軍人のキーホルダーを買いました。このキーホルダーとともに、昨今の世界情勢を見つめ考え続けたいと切に思います。

プレスクールに通う子どもたちをお迎い中の宮本さん(中央)と仲間たち

初めてのディボーションも良い経験となりました。ディボーションは聖書を通して参加者・スタッフ問わず皆で学びを深め共有する、とても楽しく大切な時間でした。特に善きサマリア人のたとえが心に残っています。私は精神疾患のある方を支援するため心理学の勉強をしています。しかし現場の過酷さや自分の無力さに怖気づき、心理職は諦め趣味を仕事にするか悩んでいました。そんな中でIWCに参加し、精神病患者が弱い立場にあるにも関わらず支援者が不足していることをソーシャルワーカーさんから教わりました。また作業がうまくできない私に義足職人の方や農園の子ども達が何度も手本を見せてくださりました。インド最終日には、義足の贈呈式にて職人さんや患者さんが笑顔で握手を求めてくれたり、夜に涙を浮かべて別れを惜しんでくれたりと、感無量の思いでした。IWCでも自分の無力さに苦しみましたが、それと同じくらい相手のために行動する喜びを経験し、またディボーションの中で人に尽くすことでも幸せになれるのだと気づき、心理職への想いが確かなものとなりました。日本においても精神病患者は弱い立場にあります。「行って、あなたも同じようにしなさい」という言葉を人生のテーマとして、人を愛し彼らの隣人となれるよう努力していきたいと思います。

宮本さん(左前)伝統衣装パンジャビを着て仲間と写真

IWCでは他にも沢山の学びを得ました。価値観が変わるというより深まる旅でした。この経験を与えてくださった参加者・スタッフ・CRHP・JELA・支援者の皆さまに、心からの感謝を申し上げます。この恩を社会に返せるよう励んでいきます。

◇◆◇


JELAはワークキャンプを通して、日本と世界の平和のために貢献する人=「奉仕者」の育成を目指しています。この奉仕者育成にご賛同いただけましたらぜひご支援いただけますと幸いです。

寄付・遺贈について ー公益財団法人JELA WEBページ