2016/06/24

【リラ・プレカリア 関西地区セミナー同行記】① 関西学院大学チャペル・アワーにて

2016年5月17~30日、キャロル・サック宣教師は関西各所に招かれてセミナーなどを行いました。そのいくつかに同行したリラ・プレカリア研修講座5期修了生の早野潤子さんからレポートが寄せられましたので、6回に分けてご紹介します。

今回の関西での活動には、山本俊正・クラウディアご夫妻に多大なご協力をいただきました。心より感謝いたします。

◇◆◇

関西学院大学では学部ごとにチャペルがあり、授業の1限目と2限目の間に30分間のチャペル・アワーが設けられています。在学生はキリスト教を必修科目として学んでいるそうです。以下は、法学部のチャペル・アワーに招かれた時の模様です。

校舎の一隅にある静かなチャペルに集まった人は100名を超えていたでしょうか。オルガンの前奏とお祈りに続いて、キャロル先生と私のハープ伴奏で讃美歌を全員で歌い、キャロル先生が刑務所の更生プログラムで出会った受刑者のエピソードを紹介されました。皆さん真剣な面持ちで聞いておられました。

続いて詩編46編から「Be still」という曲を紹介しました。この曲は何回か繰り返しながら「Be still, and know (that) I am God」という歌詞をだんだん短くしてゆき、最後はハミングで歌います。「力を捨てよ。知れ、私は神。」(新共同訳聖書)と訳されていますが、このあいだあるミーティングで、この言葉をめぐって「そうか、捨てたら、still!(いろんな力を捨てたら、静かで平安)」と分かち合ったことを思い出しながら、歌の説明をしました。皆で一緒に歌ったあと、最後はしばし沈黙の時となりました。

参加者からは次のような感想をいただきました。
・ハープの音色を初めて生で聞いたが、心が落ち着く良い音色だった。
・心が癒やされた。
・キリスト教の信仰を持たない受刑者の人たちの心にも届く音楽の意味が実際に聴いてわかった。自分も彼らと同じように心が洗われた。
・ハープの音色も歌声もすごく美しかった。ハープの形が天使の羽のようで心に響いた。罪を犯した人にこの音を届けられることは、司法福祉的にもいいと感じた。
・ほっこりしたような気持になった。初めてチャペルに来たが、来て本当に良かった。

5月半ばという時期、新入生もたくさん来てくださっていたようですが、新しい環境の中で抱える不安や気負いもそっと置いて、まっさらな気持ちで臨む一日、そんなニュートラルでフレッシュな心に私自身も立ち返らせていただいたようなひとときでした。

◇◆◇

同行記① → 関西学院大学チャペル・アワーにて
同行記② → 関西学院大学商学部キリスト教学クラスにて
同行記③ → 関西学院大学人間福祉学部のゼミにて
同行記④ → 神戸ユニオン教会の婦人会にて
同行記⑤ → 神戸イエス団教団(賀川記念館)にて
同行記⑥ → 同志社大学チャペルコンサートにて

リラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座とは、ハープと歌の祈りを届ける奉仕者を養成する講座です。

【関連リンク】
リラ・プレカリア(祈りのたて琴)関連ニュース(ブログ)
日本福音ルーテル社団(JELA)