今回はその6回目(最終回)です。
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関西での2週間にわたる活動の最終日は、同志社大学今出川キャンパス内にある礼拝堂で行われたチャペルコンサートでした。新島襄ゆかりのこの礼拝堂は、1886年に建てられたプロテスタントのレンガ造りチャペルとしては日本に現存する最古の建物で、重要文化財に指定されているとのことです。
同志社大学社会学会、同志社大学社会学部社会福祉学科、同志社大学キリスト教文化センターの主催により、学生の皆さんはもとより、学外からもお越しくださった約220~30名の方にリラ・プレカリアの活動とその音楽をご紹介することができました。
参加者からは次のような感想をいただきました。
・心穏やかな時間を過ごすことができました。どの曲もどこか懐かしいと思わせる旋律だったのが興味深かったです。
・ハープの振動が木の床を通して伝わってきました。歌と一緒にいつまでもこんこんと静かに溢れる泉のような音楽。最初のフレーズのハープの響きに涙が出そうでした。
・気持ちがすーっと無理なく、あるべき場所に落ち着いた感じ。気持ちのむかう方向もとても健やかでいい感じです。
木造の木組みと、美しい彩りのステンドグラスの空間に包まれて、会場いっぱいの皆さまの温かい気持ちに満たされた豊かなひとときを共に過ごさせていただけたことを、感謝いたします。
研修講座を修了したばかりの間もない時期にかかわらず、関西在住であることから、キャロル先生のサポートという形でこのような機会に恵まれ、本当に濃密な2週間を過ごさせていただきました。また今回、それぞれの場所で音楽を奏でるとき、研修してきたベッドサイドでの1対1の形でないこともあり、自分自身、戸惑いや緊張、試行錯誤がありました。けれども、様々なスタイルでの活動の中で音を紡ぐとき、共通して大切なのは、ただただ無心に、あるがままに、その場にいる方の、あるいはその場の「息遣い」を聴きながら、「共にいる」ということではなかろうか、と気づきが与えられました。
握りしめていた恐れを手放して、
あるがままに、
そこにある時空に、
こころをひらき、
からだをひらき、
たましいをひらくとき、
訪れる天と地が一つに包まれる平安
その憩いの内に
たゆたいながら ただ 共にいる
ことができますように。
私自身は何の力も持たない存在ですが、音楽を通して、そのような時空を創り出す、
大いなる方の道具として用いていただけますように、と祈ります。
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・同行記① → 関西学院大学チャペル・アワーにて
・同行記② → 関西学院大学商学部キリスト教学クラスにて
・同行記③ → 関西学院大学人間福祉学部のゼミにて
・同行記④ → 神戸ユニオン教会の婦人会にて
・同行記⑤ → 神戸イエス団教団(賀川記念館)にて
・同行記⑥ → 同志社大学チャペルコンサートにて
※リラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座とは、ハープと歌の祈りを届ける奉仕者を養成する講座です。
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日本福音ルーテル社団(JELA)