「水は神様が創造した美しい被造物です。水は私たちの生活を変えます。それゆえに私たちは神様を褒めたたえましょう。」
JELA理事ローウェル・グリテベック博士は、カンボジアのプルサット州、レイン・クワヴ村で執り行われた給水施設の除幕式で、出席する村人約200名に向けてそう語りました。
除幕式スピーチのグリテベック博士 |
この給水施設は、JELAの協力のもと、JELAの現地パートナー団体 Life With Dignity(=LWD, 「尊厳ある生活」の意)が外務省草の根支援からの103,885ドル(約1,200万円)の支援を受けて2021年3月に完成させました。コロナ禍の影響で、除幕式の開催もJELA職員による視察も延期されてきましたが、ついに、今年3月25日(金)に除幕式の日を迎えることが出来ました。
外務省・在カンボジア日本国大使館から2名、JELAからはグリテベック博士と渡辺薫事務局長の2名が除幕式に参列しました。
200名以上の村人が出席 |
関係者代表が一同に会して |
この水プロジェクトの開始は、2019年5月にJELAの奈良部慎平職員とグリテベック博士が候補地の視察を始めた時に遡ります。足かけ約3年の月日を経て、レイン・クワヴ村の皆さんと給水施設の完成を喜ぶことが出来ました。
完成した給水施設 |
レイン・クワヴ村は、人口約1,100人、約250世帯が生活する村で、約200人の児童がいます。給水施設が出来るまでは、村の人々は水業者から浄水前の清潔でない水を月25ドルも払って購入しなければならず、家計を圧迫するばかりか、煮沸が十分でないまま飲用して児童が深刻な下痢を経験するといった問題にもしばしば悩まされていました。
今回の給水施設からは、村中7カ所に給水スポットが設置され、1つの給水スポットを20-30家族が共用し、もう煮沸することなく蛇口から直接飲用することができます。村の人々へのインタビューでは、喜びと感謝の声が聞かれました。
綺麗な水で水浴びを楽しむ少女 |
レイン・クワヴ村はカンボジアの首都プノンペンから車で6時間ほどの場所に位置する村で、都市部との比較において経済・教育・衛生などに大きな格差を否めない地域です。
JELAは、2022年から23年を通して、今回完成した給水スポットから各家庭に水道を引くプロジェクトに着手します。そうすることで、村人が自分たちの水源として自立して永続的に給水塔と水道を管理することが出来るようになります。
これからも、レイン・クワヴ村の水プロジェクト第二段階の進捗をご報告して参ります。
皆様のご支援、お祈りも引き続きよろしくお願い致します!
追記:この水プロジェクトがプルサット州のニュース番組でも取り上げられました!