2017/04/21

【ブラジル子ども支援】サンパウロの復活祭(その二)

サンパウロ教会の徳弘浩隆牧師よりイースターのお便り「その二」ご紹介します。
最初の記事はこちらです。

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本番の4月16日イースター夜の5時すぎに近所から続々と人が集まってきました。教会の礼拝に来るメンバーと初めて会う子もいるので、教会のみんなも歓迎してくれます。

礼拝前にリハーサル。どもたちはいつも、午前午後違う時間に練習しているので、今日が初めての全体練習です。教会に集まっている大人たちは、目を丸くしたり細めたりしながら、一緒に喜んでくれました。
発表会の演奏準備をする由美子夫人(紫ブラウス)と子どもたち

さて本番。礼拝の前奏も15歳と12歳の子どもたちがピアノとリコーダーでしてくれます。残念ながら、ソプラノリコーダーのIsabelaがお誕生会に呼ばれていて、急に来られなくなってしまいました。急きょ、私がリコーダーを吹いて参加しました。さすが日本の音楽教育のおかげ(?)、音楽は苦手な私でしたが、耳おぼえていたイースターの曲を一緒に演奏して、礼拝はスタートしました。

いよいよ、「山の音楽家」の発表です。みんな蝶ネクタイをしてドキドキでしたが、何とか成功して、拍手喝さい。
発表会の様子
これまで、リコーダーだけだったり、リコーダーとピアノでの発表はしたことがありましたが、小さな子も入れて合奏するのは初めてで、みんな喜んでくれました。

一人ひとりが、それぞれのパートをこなして、小さい子も大き子も、長く練習している子も最近始めた子も、みんな一緒になって一つのを演奏するというのは、とても良い体験だったと思います。一人が欠けてもダメだし、始めたばかりの子も大切な仲間だからです。個人の努力と、みんなで心と力を合わせること、そんなことも勉強できたようです。 

発表会の後には、ご褒美に金色のチョコレートのメダルを先生にかけてもらい、子どもたちは嬉しそうでした。お父さんやお母さんも嬉しそうで。お友達も数人来てくれて、今週からクラスに来ると、張り切っています。
褒美のメダル配り
解散前にお祈りして、子どもたちはおやつをいただきました。帰り際には並んで頭を下げて「ありがとうございました」と日本語であいさつができるようになり、保護者もびっくり。治安悪く非行も多い地域ですが、音楽を通して彼らの心にやさしまじめな、礼儀正しが育っていくことを、教会員も期待しています。

日本応援してくださる皆さんにも感謝します。これからもよろしくお願いいたします。 
(徳弘浩隆)