2021/05/31

【世界の子ども支援】インド子ども支援プロジェクト近況報告

 現在、JELAの世界の子ども支援プログラムの対象となっているインドでは新型コロナウイルス感染拡大の第2波に直面しています。
 
5月27日に、JELAが支援しているインド西ベンガル州コルカタ市にある公益事業団体ルーテル・ワールド・サービス・インディア・トラスト(LWSIT)とリモート会議を行うことができました。
この会合では、LWSIT事務局長代理キショール・クマール・ナグ氏を含め、スタッフ2名を招いて、現地の新型コロナウィルス感染状況とJELAが支援する同団体運営の教育センターChild Care InstituteCCI)についてブリーフィングを受けることができました。
リモート対談に参加したLWSIT事務局長代理ナグ氏

インド全土ではパンデミックの第2波に直面して奮闘している中、LWSITも例外ではありません。ナグ氏によると、これまでスタッフ79人の内、5名が感染(重症1名、治療・隔離中2名、回復2名)しています。また、州政府の対策として5月16日から6月15日までロックダウンを発令しました。そのため、LWSITはコルカタにある事務局本部を含め、州内の4支局を一時閉鎖して、殆どの職員はリモートでのワークに強いられています。

 

この様な状況でもLWSITは、同州を含め周辺4州にある9つの支局から、役11,000世帯に対して現在もCOVID-19対策関連支援を行っています。LWSITのスタッフは、ロックダウン中に限られた時間帯(1日3時間)を利用して、日常必需品を調達して必要としている世帯に届けています。

2020年4月から続いている住民への緊急支援

今年初旬、本ブログでも紹介したLWSITが運営しているコルカタのCCI教育センターには普段、市内のスラム街に住み、助けを必要としている少女20名(定員)が安全に生活できるように、寮のほかに、学校、校庭や職業訓練所があり、JELAは毎年同センターの少女5〜6名分の生活費の支援を行ってきました。しかし、パンデミックの影響でこのセンターも昨年3月から休校が続いており、今年の開校も止むを得ず延期しています。感染状況にもよりますが、担当者はセンターの7月開校を目指しています。

 

また、休校期間中でも、センタースタッフによる教育支援を続けています。生徒20人に対して、6名が携帯電話などでリモート授業を提供しています。リモート用の端末にアクセスできない残りの14名は、担当スタッフが限られた時間帯で直接訪問して、指導しています。スタッフは生徒たちにだけで無く、保護者にも教育や衛生指導をしています。

 

この困難な状況でもLWSIT職員一同が懸命に支援活動を行っています。そのおかげもあり、20名の生徒たちも何とか元気に育っています。

CCIの少女たち(2020年)。現在も元気です。

JELALWSITの新型コロナ感染対策のための緊急支援とともに、CCIの少女たちへの支援を続けてまいります。これからもインドのためにお祈りとご支援をよろしくお願いいたします。


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