2018年7月2日月曜日

【ブラジル音楽ミニストリー報告】公立学校で生徒たちに話したこと(2)




JELAが支援するブラジルの音楽ミニストリーに関する報告「公立学校で生徒たちに話したこと(1)」のつづきを紹介します。報告者は徳弘浩隆牧師夫妻です。

(1)はこちらから読めます → http://jelanews.blogspot.com/2018/07/blog-post.html


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私たちのプレゼンはこんな風でした。

まず見せたのはブラジルのお味噌汁のような位置づけの「フェジョン」という豆のスープです。塩とニンニクで味がついていて、白ご飯にかけて食べたりします。その次に見せたのは日本の「ぜんざい」の写真。「この日本のフェジョン」はどんな味がすると思う? と聞くと、みんないろいろ言いますが、「見た目はそっくりだけど、日本のフェジョンは砂糖が入っていて、甘いんだ。おかずじゃなくて、デザートみたいなものなんだよ」というとみんなびっくり。「自分の先入観で他文化を見て、決めつけたらいけないんだ。それぞれ、別の言葉や歴史、文化があるから、相手のことを尊重して、謙虚に学びあわなきゃね」と話しました。
「ブラジルの味噌汁」フェジョンと「日本のフェジョン」ぜんざい

日本人が日本のことを説明してばかりでも面白くないから、ブラジル人で日本に23年もいたソニアさんにインタービューです。浴衣に着替えてきてくれました。「日本で一番びっくりしたことは何?」ときくと、「日本ではねぇ、氷の入った冷たいコーヒーが出てきて、びっくりしたのよ」と言うと、子どもたちは「えー!」とびっくり。「そして、日本人は砂糖入れずにコーヒー飲む人が多いの!」と言うと、またびっくりです。ポルトガル語で話すブラジル人のコーヒーの話は説得力があります。
徳弘牧師たちの話に聞き入る生徒と保護者たち
 

私が説明した日本の話はこうです。「日本はブラジルの23分の一しかない狭い国」。日本とブラジルはどっちが豊かな国? と聞くとみんな「にほーん」と答えますが、「日本は天然資源がほとんどないから、外国から買ってきてるんだ。だから、生きのびるために一生懸命勉強して、技術が必要だったんだ。戦争で負けてとっても貧乏になったことがあるけど、みんな一生懸命勉強して働いて、いい国にしてきたんだよ。ブラジルのほうが広いし、天然資源はたくさんあるし、移民の国でいろんな文化や考えの人がいて、それも大きな資源なんだよ。問題は、それをどう使うかだ。きちんと勉強をするかどうか、みんなにかかっているんだよ。先生は仕事や旅行でいろんな国に行ったけど、みんなも勉強して、外国語も勉強して、もっと世界を知ったほうがいい。偏見や先入観を持たないで、他文化や他言語を勉強してほしい。教会の音楽教室やパソコン教室もみんなのお手伝いをするよ」と。子どもたちや保護者の方からも質問があって、短い時間を惜しみながら今日はおしまい。
日本文化などについて語る徳弘牧師

牧師の服を着て十字架を胸にさげて、学校の前のパン屋さんでパンを買って、いろんな人とあいさつをして、「変わったアジア人」じゃなくて、少しずつ教会の働きが地域で受け入れられていることをうれしく思います。祈り、支援してくださる皆さんのおかげでもあります。非行や暴力や窃盗、麻薬の問題、またその日暮らしの貧しさの再生産ではなくて、彼らの人生に新しい道が開けることを祈りながら、日々格闘しています。

今後ともよろしくお願いいたします。

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