2016/05/10

【リラ・プレカリア(祈りのたて琴)】私の実習体験<その三>

中島望さんの実習体験の最終回です。他の回は以下からご覧いただけます。
<その一> →「与えるよりも与えられる奉仕」
<その二> →「元暴力団員の患者さん」

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音楽による祈り
中島 望


私は、2年間の学びの間、何度、私にはできないと泣いたかわかりません。その度に、キャロル先生は、「自分だったらできると驕った感情を持つより、自分にはできないというほうがいいのです。自分にはできないとわかっていれば、神様を頼るしかないでしょう。それが大切なのです」と言ってくださいました。

「言葉がなくても祈れるように、神様は音楽を与えてくださった」
「実習体験その二」に書いた、元暴力団員の患者さんの言葉「中島さん。大丈夫だよ。奉仕できるよ」は、もしかしたら、神様からの言葉だったのかもしれません。「神様を頼れるようにしてください。そして自分のすべてを神様に委ねられるようにしてください」と私が祈ってきた答えだったように思います。

この時以来、極度に緊張することがなくなりました。きっと神様を頼って、すべての結果を神様にお委ねすることを学んだからかもしれません。

今まで、失敗に対する恐怖があまりにも強かったように思います。礼拝中やハープの奉仕の中での失敗は、神様が受け止めてくださるし、神様は決してそのことで私を批判されるような方ではない。自分がいつも人の何倍も努力していること、自分がどのように準備して礼拝や奉仕に臨んでいるかはご存じですし、私は神様ではないから完璧ではないし、完璧にできない。それを自分自身も受け止められるようになったのだと思います。

徳善義和先生が教えてくださって、私がとても大切にしている言葉があります。「言葉がなくても祈れるように、神は音楽を与えてくださった」。神様は、言葉で祈ることが難しい私に、音楽という素晴らしいものを与えてくださいました。このパストラル・ハープの音楽を通して、死を目の前にした方がひとりでも多く神様の愛と恵みに触れられるように、これからも訓練し、神様のために、このリラ・プレカリアの奉仕を大切にしていきたいと思っています。

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リラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座とは、ハープと歌の祈りを届ける奉仕者を養成する講座です。

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