2016/08/29

【ブラジルAMILUだより】体で覚えるリズムの体操

サンパウロ教会の徳弘浩隆牧師より、8月の音楽ミニストリー(AMILU)便りが届きましたので、以下ににご紹介します。

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Melo先生が休暇中なので、妻と私で音楽教室を担当しました。出てきたアイデアは、音楽のリズムを体で楽しく覚えてみる、ということでした。思い出したのは「ディズニー体操」です。ラジオ体操ではなくて、楽しい音楽に合わせて踊りながら、手や足を延ばし、膝の屈伸、首を右左に回して、小走りをして…、最後は深呼吸もするという、よくできたセットでした。

まずは、聖歌隊の大人でやってみました。みんな、恥ずかしがりながら、でも、笑いながら、リズムに合わせて手や足を伸ばして踊りました。なかなか好評です。ブラジルでは「ラジオ体操」が日系人の間では復旧していて、今でも毎朝、近所の公園や、東洋人街の広場で5時過ぎから集まってラジオ体操をかけて、体操をしていらっしゃいます。でも、この日はミッキーの仲間になってディズニー体操です。「さて、子どもたちが来てくれたら、これを教えよう!」ということになりました。

冷え込んだ冬の日の午後、4時過ぎに子どもたちがお母さんたちに連れられてやってきました。3家族、4人の子どもたちです。
AMILU教室に集まった子どもたちとご家族との記念写真・徳弘先生(前列右端)と夫人(前列左端)

「音楽教室は、きょうは楽しく、音楽を聴いて踊りましょう。リズムは体で覚えるから、思いっきり体を動かしますよ!」と説明して、アンプのスイッチを入れました。日本語は少ししかわからない日系人と、ほとんどわからないブラジル人の子どもですが、先生の前に並んで、音楽が始まると先生の真似をして、キャッキャ言いながら踊ってくれました。
先生の踊りと音楽に合わせて踊る子どもたち

一回終わると、「マイズ ウン、マイズ ウン!」と大声で合唱です。「もう一回、もう一回!」という意味で、アンコールの時にみんなでいう掛け声。「んじゃ、もう一回いくよー」と、私たち夫婦も、まるで歌のお姉さんと体操のお兄さんになってしまいました。先週、一緒に練習した大人の教会員も前でお手本を見せながら踊ってくれます。お母さんたちは目を細めて嬉しそうに、スマートフォンで写真を撮ったり録画したり。
ひとしきり踊って楽しんだ後は、「今度は折り紙~!」とリクエストがあったので、そばにあったポルトガル語の古新聞で「よーし、じゃ、カブトを作ろう!」といってお手本を見せました。「カブト」と言ってもわからないので、「サムライが使うヘルメットだよ」って説明しながら、ポルトガル語でおり方を教えました。みんなも一生懸命作って、カブトをかぶって記念撮影です。お母さんたちも大喜びでした。
カブトで記念撮影

お父さんが亡くなった日系人の子ども、日本人とブラジル人の間にできた女の子、ブラジル人で教会のお掃除をしてくれる方の子ども、いろんな子がいますが、みんな仲良く勉強しています。
親たちも笑顔のAMILU教室

しばらく、音楽とリズムを体で楽しみながら覚える体操をいくつか続けて、Melo先生が休暇が明ければ、またリコーダーが始まります。クリスマスの聖歌隊の合唱の間に、リコーダーの合奏を入れようと計画中。楽しく学んでいます。(徳弘浩隆)


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