6月15日「ミュージック・サナトロジーの思想基盤から学ぶこと」の里村生英講師(スピリチュアルケア研究者)に講義のエッセンスをお寄せいただきましたのでご紹介します。
「死に逝く人の傍らで、ハープと歌声を精妙に使ってその人 に愛情深く応答する―『ミュージック・サナトロジー(music-thanatology)』と呼ばれるこの運動(分野)は、1970年代の半ば、シュローダー=シーカー(Schroeder-Sheker, T)の看取りの神聖な体験を契機として開発、展開されてきました。今回の講座では、彼女がこの分野の開発中に出会った一人の歴史学者の功績(11世紀クリュニー修道院の死の儀式研究)を吟味することを通して、クリュニーのどのような点がミュージック・サナトロジー開発に影響を与えたのか、つまり、クリュニーが現代の私たちに投げかけていることについて思いを巡らせてみたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。」(里村生英)
講師略歴
広島大学大学院教育学研究科(博士前期)修了。1991年より大学専任教員として、音楽教育学分野の授業と研究に従事。その間、2001年より2年間、Boston University School of Theology及びWeston Jesuit School of Theology, Cambridge MAにて、クリスチャン・スピリチュアリティの観点から、癒しの概念と実践方法(儀式、祈り、黙想)について学ぶ。のちにThe Chalice of Repose Project, Music-Thanatology Contemplative Musicianship Program 終了。現在は、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程で、音楽経験を通してのスピリチュアルケアをテーマにした研究を行っている。
【2017年の公開講座の概要】
場所:恵比寿ジェラ(JELA)・ミッションセンター1階ホール
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-20-26
電話03-3447-1521
時間:午前10:30~12:00
参加費:無料(会場に献金箱を設置し、自由献金とします)
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日本福音ルーテル社団(JELA)