母子家庭のひとりっ子として日本で育ったラブリー・シドニーさん(ナイジェリア国籍)。母親が仕事で長期にアフリカに滞在することになった後も、テンプル大学日本校での本人の学びが継続できるように、JELAは卒業までの学費を支援してきました。
このたびご本人の就職も決まり、神様への感謝と今後の人生の歩みを知らせる便りが届きましたのでご紹介します。
*ラブリーさんがJELA奨学金を得るに至る経緯や、それまでの生活については、ジェラニュース第37号(2015年8月発行)3頁をご覧ください。
このたびご本人の就職も決まり、神様への感謝と今後の人生の歩みを知らせる便りが届きましたのでご紹介します。
*ラブリーさんがJELA奨学金を得るに至る経緯や、それまでの生活については、ジェラニュース第37号(2015年8月発行)3頁をご覧ください。
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ラブリーリリー・シドニー
テンプル大学日本校学生
テンプル大学日本校学生
ラブリーさん |
学業が終わりに近づき次のステップへ進もうとしている今、将来のビジョンとしては国際貢献のできるNPO団体や、国際連合などの国際機関で働きたいと思っています。具体的には自分の母国(ナイジェリア)のあるアフリカを拠点に、貧しい国で厳しい環境に置かれている人々を救い、サポートできる仕事に就きたいと思っています。
アフリカ各国では道路が舗装され交通機関が改善されたり映画館などの娯楽施設が増えたりと良い変化もありますが、貧富の差や不安定な政治情勢は未だに大きな問題です。母の暮らすブルンジも2年前に起きた紛争を機に経済危機に陥っており、厳しい状況が今も続いています。こういった問題を迅速に解決し修復するためのサポートができる人材になりたいと私は願っています。
この夏に就職活動を終え、横浜にある石油系物流会社で来年から働くことになりました。海外で事業も行なっている会社で、英訳などの業務に携わる予定です。アフリカ各国では今でも、食料や生活用品を届けるのが難しい地域がたくさんあります。「物を安全第一に届ける」のがモットーのこの会社で物流に関する知識を蓄え、物流の面で自分なりに役に立てるであろうと確信しています。
テンプル大学日本校 |
合格した青山学院大学への入学をとりやめてテンプル大学日本校に入った矢先に、自分を支えてくれていた母がアフリカに行くことになり、金銭面での心配からナイジェリアの大学への編入も一時は考えました。ですがJELAの奨学金を得ることで、アルバイトをしながらテンプル大学日本校での学びを継続することが可能となりました。
おかげで、内気な私が授業中に発言できるようになりましたし、英語に自信が持てなかったのに某懇談会のMCをバイリンガルでやったり、何百人もの人を前に英語でスピーチができるまでになりました。様々な国籍の人々が集まるテンプル大学で学んでいなければ、ここまで自分の苦手を克服することはできなかったと思っています。
親しい男性と |
マタイによる福音書6章34節*にあるように、私たちは日々たくさんの心配事に悩まされます。ですが、神様を本当に信頼しているのなら、私たちの人生はすでに神様に委ねられています。だから明日のことを心配する必要はないんです。この5年間を通し、神様はそのことを様々な方法を通して気づかせてくださり、一日一日を精一杯生きることの大切さを噛みしめることができました。また、クリスチャンとしても成長できたと思っています。神様の寛大さと偉大さに改めて触れることができた5年間でした。感謝の気持ちでいっぱいで、感謝しきれないぐらいです。神様ありがとうございます。
* マタイによる福音書6章34節「だから、明日のことは思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。」(新共同訳聖書)
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