2020年3月24日

【カンボジア・ワークキャンプ2020】参加者レポート①(濱夕美さん)

JELAは2月12~22日にカンボジアでワークキャンプを行いました。

引率2名を含む7名の参加者たちは、JELAが支援している現地団体との協力で2箇所の小学校でのボランティア活動を行いました。また、学校の子どもたちと遊び、カンボジア・ルーテル教会の青年会や礼拝に参加し、交流を深めました。

カンボジアの歴史と文化を知るために、キリングフィールド、拷問博物館、地雷博物館などの見学や世界遺産アンコールワット遺跡の観光も体験することができました。

以下は、濱夕美さんのレポートです。

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今回のワークキャンプで子ども達と遊べたこと、子ども達の素敵な笑顔に触れられたことなどボランティアで経験したことも、とても良い物だった。これからの私の人生で必要になるものだった。しかし、見学で行ったキリングフィールドトゥールスレン(拷問博物館)が私だけでなく世界にとって必要だと考えた。歴史を学ぶことは未来のために必要なことだが、戦争やジェノサイドの歴史を学ぶことは、平和を続けるために最も必要だと改めて考えるきっかけとなった。

まず、キリングフィールドでクメールルージュについての説明があり、アンカー(党)がナチスに似ているとおもい、物心つかない子どもを拉致し、洗脳をし、同じ国の人を殺すために教育していることが恐ろしく、キャンプなどを使い楽しくユダヤ人が悪いという教育をされていたヒトラー・ユーゲントに似ていた。重労働も似ており、今回は音声ガイドを聞いてゆっくり知らないことを学べ、お母さんが重労働のせいで夜しか赤ちゃんに乳をあげられず亡くしてしまったことを後悔しているというインタビューを聞き胸が締め付けられた。そして、キリングツリーで赤ちゃんを木に打ち付けて殺したこと、銃は高いので殺せるもので殺したことを聞き、どうして人間はそんな酷いことが出来るのかと考えさせられた。
チュンエクキリングフィールド虐殺センター

次に、トゥールスレンを見た際に、かつて高校だった場所をクメールルージュが占拠し、学生が遊んでいた遊具で拷問をされていたこと、家畜のように拷問を受け自殺することも許されず、しかし、自殺することが収容された方にとっての希望になってしまったこと。その音声ガイドを聞いた際に、ルワンダのジェノサイドの授業を思い出し、家畜のように拷問を受ける方が良いのか、家畜のように銃で残酷に殺される方が良いのか、どっちが良いのかと考えてしまった。きっと答えは1つで、どっちも嫌だが、またジェノサイドの悲劇が起こった際にはのことしか考えられなくなるだろう。

また、行きたかった地雷博物館に行った際に、クメールルージュが起こる少し前にアメリカがベトナム戦争でベトナムついでにカンボジアに爆撃をしていたことを知り、当時のカンボジアの人がポル・ポトにクメールルージュに期待していた。そう考えるとアメリカや冷戦をしていた世界のことも学び、考えることが大事だ。

そして、地雷博物館でアキ・ラーさん(同館設立者)に会え、アキ・ラーさんが、「伝えること」を大切にされており、無知は恐ろしいこと、知らずに悲劇を繰り返す前に辛い歴史を学ぶことが大切だと考えた。トゥールスレンで赤ちゃんを抱いた女性のためにも。子ども達のために。
地雷博物館設立者アキ・ラーさん

また、キリングフィールドで生存者のインタビューで希望と言っており、どんな状況でも生きる希望を持っていることが大切だと知った。もし、ジェノサイドなどの悲劇が起こりそうになったら希望を言い、悲劇を起こさないようにしたい。

私は、父が原爆を調べる研究者だ。母がアメリカの日系強制収容所を調べる研究者だ。その関係で、広島・長崎はもちろん、アウシュビッツ収容所にも行った。そして、今回、キリングフィールドとトゥールスレンを見学して、ピースボランティアに参加したくなった。また、カンボジアだけでなくインドネシアでも同時代に悲劇があったようなので、そういった歴史もどんどん学びたい。そして、世界で初めて原爆を落とされた国に生まれたので、今回、学んだこと、これからピースボランティアに参加して、世界の平和のために活動したい。
村の子どもたちとお散歩。濱さん(左手前)

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 日本福音ルーテル社団(JELA)