2020年3月26日

【カンボジア・ワークキャンプ2020】参加者レポート③(梅津幸奈さん)

JELAは2月12~22日にカンボジアでワークキャンプを行いました。

引率2名を含む7名の参加者たちは、JELAが支援している現地団体との協力で2箇所の小学校でのボランティア活動を行いました。また、学校の子どもたちと遊び、カンボジア・ルーテル教会の青年会や礼拝に参加し、交流を深めました。

カンボジアの歴史と文化を知るために、キリングフィールド、拷問博物館、地雷博物館などの見学や世界遺産アンコールワット遺跡の観光も体験することができました。
以下は、梅津幸奈さんのレポートです。

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私はこの4月から教育学について学びます。そうした中で子どもへの支援に興味があり、今回カンボジアワークキャンプに参加しました。日本以外のアジアの国に行くことは初めてだったので、大きな期待を持ってキャンプに参加しました。カンボジアでのボランティアや見学、現地の人との関わりの中で私が感じたことは3つです。
小学校図書室塗装準備の掃除をする梅津さん。

1つ目は、都市部と地方の開発には大きな差があることです。空港や高層ビルが建ち、活発な開発が行われている地域がある一方、生活することに不安を感じてしまうような地域がありました。その中でも特に、イスラム教徒が住んでいる地域の道路が他地域より整備されていない状況を目にした時には、日本ではあまり見られない宗教的差別がこうした形として生活に影響していると知り驚きました。

2つ目は、日本と比べて高齢者が少なく子どもが多いことです。過去に起きた悲惨な出来事の影響で高齢者が日本より極端に少数であると感じました。学校にワークに行った際、多くの子どもが学校に来ていて、その人数は日本よりも多く感じました。過去の出来事(1970年代ポルポト政権による大虐殺)が現代のカンボジアにまで影響を残している現状を知りました。また日本の少子高齢化も同時に実感させられました。

3つ目は、教育を受ける環境が十分に快適なものではないことです。施設的な問題としては、空調設備など子どもたちが健康を守られながら教育を受ける環境の不足やトイレの鍵が閉まらないこと、トイレットペーパーがないこと、汲み取り式のトイレであることなどが挙げられます。汲み取り式のトイレやトイレットペーパーの不設置は教育施設以外でもよく見られましたが、衛生的とは言えませんでした。これら以外の面での問題としては、教育をする立場の人の不足です。

教育現場では、子どもの人数に対して教師の人数が少ないことです。日本の学校とは大きく違い驚きました。それ以外の場所では、農業など生きていくために必要な知識や技術を次世代に教えていく立場の人が少ないことです。そういった立場に今いる人たちが、これまでに十分な教育を受けてこられなかったことも一因ではあると思いますが、過去の出来事で多くの知識を持った人や教えるべき立場の年代の人が失われたことも大きな理由であると思います。こうした面でも、カンボジアは過去の出来事の後遺症を背負っているのだと知り悲しくなりました。

今回のキャンプでは、現地の子どもたちと接する機会が多くありました。一緒に遊んだり、散歩をした子どもたちの目は本当にキラキラしていました。また勉強することが好きだと感じ、自分から学ぼうとする姿勢の子どもも多かったです。今生きている瞬間を純粋に楽しみ、学べることを心から喜ぶ子どもばかりでした。
村の子どもたちとお散歩
それに比べ、日本では人よりもスマートフォンの画面などに目を向けることが多く、勉強をすることに負の感情を持っている子どもが多いように感じます。そうした場面を目にすると、何が本当の幸せなのかという思いが私の心に浮かび上がりました。

折り紙を折りプレゼントしたり、手を繋ぎ散歩をしたり、鬼ごっこなどをして楽しんでいた子どもたちの笑顔をこれから先も守っていきたいと感じました。そして子どもたちが満足できるような教育の環境を整えるための支援が必要であると思いました。