2024/08/30

【米国ワークキャンプ2024】参加者レポート4(木原 萌)

  JELAは、2001年からアメリカで開催される家屋修繕の中高生ボランティアワークキャンプ「グループ・ワークキャンプ」に、日本の中高生を派遣しています。コロナ禍で2019年を最後に同キャンプを延期していましたが、今年7月に5年ぶりとなるワークキャンプを再開することができました!

 今回は全国各地から17名の中高生が集まり、ミシガン州はミッドランド市で開催されたキャンプに参加しました。(※キャンプの様子を取り上げたブログ記事を毎日更新していました!キャンプ初日の速報はこちら

 キャンプ終了後に参加者から寄せられた感想レポートを掲載して参りますので、ぜひご覧ください!!

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「愛への感謝」
 
木原 萌(高校3年生)
 
  今回のワークキャンプでは神様の御計画に導かれるままに、自身の社会を普段の何百倍ものスピードで押し広げて「いただいた」ことに気づきました。そして私が感じた神様という存在は「バカでかい愛」で、参加する前よりも神様との距離が近づいたキャンプでした。

共にワークした仲間とランチ(一番右が木原さん)

 ただ、最初からこのように考えられてはいませんでした。ワーク中、周囲は全員日本語が通じませんでしたから自分から積極的に話しかけようと必死でした。ですからワークが終わり、ホームステイ直前に今回のテーマ聖句が伝えたいことはなんだったのか、と聞かれた時自分から積極的に行動することの大切さと答えました。しかし、私たちが自分から行動したことで自分を変えたのではなく、神様が私たちを変えてくださったのだと言われました。正直納得がいきませんでした。自分の苦労や話しかける努力が全て能動的ではなく、受動的なものだと言われたように感じたからです。

玄関ポーチ製作に使う木材を運ぶ木原さん(中央)

 その後に行ったワークでその考えは変わりました。全員が輪になり、互いの膝に座ったのです。自分は後ろの人の膝に座り、自身も前の人が座るのを膝で受け止めないといけません。一回目は踏ん張らないといけないと思い空気椅子をしましたが、辛く全体も崩れて失敗しました。二回目は思い切って踏ん張りませんでした。その結果、全く辛くなく、全体も安定し成功したのです。相手を信じ身を任せることがどれ程自分の身を助けるのかを体感し、同時にワーク中の自分の行動を振り返りました。話しかけるのもワークをするのも自分1人でやった気でいましたが,思い返してみれば,話せたのは現地の子が私の話を注意深く聞いてくれたため,ワークでは私がやりたいワークを手助けしてくれたためであったのです。そこでようやく、自分自身を「変えた」のではなく、周囲の人を通して神様に「変えられた」と理解できました。ディボーションや夜のプログラムでも周囲が私たちを気遣っていることを何度も分かち合いました。しかし、ワーク終盤になると都合よく忘れていたのです。

ワークメンバーとの楽しいひととき

  ですから疑問が湧き上がります。すぐありがたさを忘れる私がワークを終えられたのは何故なのでしょう。神様と集中的に向き合ったこのキャンプを通じれば、そこには人がどうにかできる大きさではない、神様の愛があるからだと思えました。改めて今回のキャンプに関わった全ての人に感謝します。