2016/01/29

【国際青年交流奨学金】 ダンスを通じて自分と向き合う ― 1学期を終えて(前編)

JELA国際青年交流奨学金による学費の支援を受け、昨年9月より英国ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジのダンス・ムーブメントサイコセラピー修士課程に進まれた小川昂子さんから、1学期に得られた学びについてのリポートを頂きました。当ブログにて2回に分けてご紹介していきます。


なお、これまで小川さんにご寄稿頂いた記事は以下です。
・ リポートその1 (15/10/05)
・ リポートその2 (15/11/16)

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時間が経つのは速いもので、2年にわたるダンス・ムーブメント・サイコセラピー修士課程の1年目も、今月から2学期に突入しました。

クラスメイトと身体動作を観察しその特徴を書き出したメモ
私が所属しているプログラムは、ダンス・ムーブメント・サイコセラピスト(DMP)の養成を目的としているため、理論に加え、特に実践や経験を通じた学びが重視されています。1学期の3ヶ月はとても濃密な時間で、プログラムは身体的・精神的・感情的にも挑戦の連続でしたが、このプログラムで同級生たちと学べることに感謝の気持ちでいっぱいの毎日でした。

プログラムを開始して、「DMPになるためにもっとも重要なのは、『自分自身を知る』ことだ」と実感しました。というのも、セラピストとしてクライアントさんが自身と向き合うお手伝いをするためには、セラピスト自身が自分をよく知り、クライアントさんの「鏡」のような存在になることが大切だからです。

ですので、日々のどのクラスの中でも、どのような感情がどのような出来事によって引き起こされるのか、自分とはどういう人間なのか、どのような課題や思い込みを抱えているのか、といったことを考えながら、常に振り返り自分と向き合うことが要求されます。

さらに、DMPに特有なのは、「思考(mind)」だけではなく、どのような「体の動き(movement)」の好みやクセがあるか、ということにも注目する点です。このような内省的な過程は、ときにしんどいものですが、よりよく自分を知り、自分自身をひとつに統合することで、他の人々の「こころ」や「内面」に関わったお仕事ができるようになるのだと理解しています。  (小川昂子)
後編に続く


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