今回は、長年オーストラリア住まいをされている第1期修了生(2007年9月修了)の石川優子さんからの便りをご紹介します。
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オーストラリアでの歩み
リラ・プレカリア研修講座第1期修了生
石川 優子
2011年の東日本大震災があった年にオーストラリアのゴールドコーストへ移住をして6年になります。
リラ・プレカリアの修了式で日本福音ルーテル教会の大柴譲治先生より修了証書が手渡された時、「おめでとう。祈りのたて琴を持って世界に羽ばたいてください」と言われました。
当時、私は日本に住んでいたので、なぜ世界なのか? その時は分かりませんでした。しかし現在オーストラリアで、リラ・プレカリアの働きをさせていただいております。そして、素晴らしい仲間も与えられました。
私は日本では音楽療法士として大きな病院で働いており、とても恵まれた環境にいました。今は自分の国でない所で、外国人という立場です。言わば何もないところからのスタートです。事はなかなか思うようには進みませんでした。
ある日、州立病院に行ったときに「パストラルケア」と書いてある部屋の前を通りました。そして気づいたらドアをノックして、チャプレンに「私はクリスチャンです。ハープで患者さんのためにパストラル・ミュージックを奏でたいのですが」と言っていました。
この発言が今の働きにつながっています。病院では、ランチ・タイムに誰でも集えるスペースで演奏をしています。ある教会では、ホームレスの方に夕食を提供する時のバックグラウンドミュージックとして、ハープを弾かせていただいております。そして10月からは、ホスピスでの奉仕も始まります。
小さな歩みではありますが、皆様のお祈りのおかげで、ここオーストラリアでもリラ・プレカリアの働きが広がりつつあり、神様の導きに感謝しています。これかれも、お祈りをお願いいたします。私もオーストラリアの地から、皆様の働きがますます祝福されますように、心からお祈り申し上げます。
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