2018/12/13

【ブラジル音楽ミニストリー】日本からのお客さん

JELAが支援するブラジルの音楽ミニストリーに関する最新報告が届きました。報告者は徳弘浩隆牧師です。10月の出来事を3回に分けてご紹介します。

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10月11日はちょっと特別な日でした。普段騒ぐ子も、ちょっと緊張気味。おとなしくしています。「センセイよりもっと、も―っと前に日本から来た牧師さんとその家族が、またブラジルに来て、みんなに会いに来ます。ちゃんと挨拶して、Apresentação(発表会)で上手に発表できるかな?」と前から少し「脅かして」いたからです。一方で、「ねえ、日本からかっこいいお兄さんも来るの?」とちょっと別の期待をしている年頃の女の子たちも数人いましたが。

日本からのお客さんとは、元宣教師の竹田先生夫妻と、ご長男の大地牧師夫妻、元宣教師の土井先生のご夫人、そして竹田先生の教会のメンバーおひとりです。「徳弘牧師がいるうちにもう一度ブラジルを訪ねたい」と、家族で30数年ぶりの来伯でした。私たちは、朝8時にサンパウロ教会に集合して、車3台でDiadema(ジアデマ集会所)に向かいました。

この日のDiademaは子どもたちの通っている学校のお休みと重なり、午前中は集まりが良くありませんでした。それでも、Thiago君とAldo君の二人が、自己紹介をしたり、ボランティアのミリアン先生の指導で絵本の朗読をしたり、ピアノを弾いたりしてくれました。
ピアノ発表会をしてくれたAldo(左)とThiago(右)
ファヴェーラツアーに向かう一行
 スタッフとともに少し早めの昼食をとった来伯組一行の次の予定は、ファヴェーラのツアーです。小雨が降る中、出かけようとすると、午後の子たちが教会にやってきました。「日本からのお客さんが来たから、みんなの住んでいる街を紹介するんだ」というと、「僕が連れて行ってあげる」「私も行く!」と、子どもたちもついてきて楽しそうに一緒に歩きます。自分の家を指さして教えてくれる子もいました。実は、来伯組がツアーをしている間に、午後の子が集まって発表のリハーサルをするはずでしたが、大勢がツアーについてきてしまいました。

高速道路沿いの急な道を降りて、立ち退きになった家の廃墟を見て、「トウキョウ通り」という道の看板の前で記念写真。
「トウキョウ通り」で記念撮影の竹田孝一牧師(左端)と一行
 子供たちの一人のお姉さんが働いているパン屋さんなど、途中途中で子どもたちのおやつの時間のパンを買いました。長い急な階段道を上って、左に曲がると、子どもたちの学校です。学校を案内して校舎の前で、子どもたちはまたまた自慢げに記念写真。
子どもたちの学校の前にて
 
さて、Apresentação(発表会)の午後の部です。「ドレミの歌」を歌って、トーンチャイムの演奏をして、ピアノやリコーダーを弾いてくれる子もいました。
「ドレミの歌」など演奏を披露する子どもたち
そして「この中にブラジル人が一人いるんだよ。誰だと思う?ブラジル人と思う人の前に列を作って並んでください」とゲームもしました。こどもたちは、「名前を言ってみて」とか「アーメンって言ってみて」とヒントをねだって、一生懸命考えています。実は、ブラジルでうまれた竹田大地牧師はブラジル国籍もあるのです。「ブラジル人の人立ってください」というと、大地牧師の前に並んであてた子たちは大喜び。「外見や言葉遣いだけじゃ、どこの国の人かわからないでしょ。どこの国の人とも、仲良くしようね」とみんなで分かち合って、発表会は楽しく終わりました。
子どもとコミュニケーションをとる竹田大地牧師
来伯組一行とこどもたちは、簡単な英語やスマホを使っておしゃべりも弾んだようです。
冗談で、「若いかっこいいお兄さん今日はいないじゃない」と残念そうに笑いながら私のところに文句を言いに来る女の子もいました。

最後は、手をつないでお祈りして、年長のお姉さんたちが手伝ってくれて、手作りスープにパン、リンゴ、ミカンを絞ったジュースを喜んでいただきました。
(徳弘浩隆)

 
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