高見先生は、“That we may live together” (共に生きるために)をモットーに1973年にアジア学院を創設して以来、アジア諸国の農業リーダー育成に力を注ぎ、実に1400名もの卒業生を世に送り出しました。
1989年に語られた、高見先生の言葉です。
「アジア学院の描くリーダーのイメージは、自らの自由な意思で、社会の基盤である草の根の人々と共に汗を流して、いのちを支える食べ物を生産し、それを公正に分かち合うために、今具体的に働く人である。すべての人々、すべてのものが、それぞれの持ち味を互いに生かし、その可能性、秘められた霊性をできるだけ伸ばすよう不断の努力をする、生き生きとした社会を作るのにかかすことのできない人たちである。」
その理念に共鳴し、2003年以来、JELAから毎年1人の奨学生を送り、その豊かな収穫の喜びに共にあずかってます。
多くの人に慕われ、多くの同労者を持つ高見先生のお別れ会は、12月13日に行われました。約210名が集い、高見先生の働きが、周囲を巻き込まずにはおかない、いかにエネルギッシュで必要とされるものであったかを思わせました。
ARIの作物や花で飾られた遺影と、200名もの参列者 |
世の著名人を偲ぶしめやかな葬送とは異なり、高見先生を送る会は、御国での再会と高見先生という働き手ゆえに神様をたたえる、感謝に満ちた集いとなりました。
手作りのお菓子や料理が参列者を温かく送り出してくれました。 |
アジア学院理事長の星野正興氏は、その挨拶の中で、高見先生は「おぼえる」人だった、と語りました。アジアの貧しい農村を「おぼえ」、そこに住む人々と家族を「おぼえる」=「心に留め愛する」人であったと。
高見先生のご生涯から多くを学ばせて頂きながら、JELAも、世界の助けを必要とされる方々をおぼえ、支援下さる方々をおぼえる団体であり続けるよう努めてまいります。