2018/12/14

【ブラジル音楽ミニストリー】Diademaのしっかり者のお姉さんたち

JELAが支援するブラジルの音楽ミニストリーに関する最新報告が届きました。報告者は徳弘浩隆牧師です。3回に渡ってご紹介する10月の報告その2です。
初回はこちらです。


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Diadema(ジアデマ集会所)の生徒たちの年齢は7歳から15歳くらいまでの子ばかりで、去年は、おやつの時間にちゃんと座ったり、お祈りしたりすることも難しい状態でした。あちらが座るとこちらが立ち上がって騒ぐし、「いただきます」の前にカウンターに行って勝手に取って食べ始める子もいました。しかし、1年半続けていると、ずいぶん変わりました。しっかり者のお姉さんたちが喜んで手伝ってくれるし、その他の子も静かに座って、お祈りまで待つようになりました。ふざけて騒いでいる子がいると、最近洗礼を受けたAnaと、Natalyが静かにさせてくれます。
Nataly(左)とお友だち
このNatalyは、感情の起伏が激しくて、怒って大声を出したり、急に泣き出したりしている子でした。教会に来たらまず、嬉しそうにニコッと笑って挨拶するのですが、次の瞬間にはまた照れたようなむつかしい顔に戻ります。もっと素直になってくれたらといつも気にかけていました。しかし、気をつけて声掛けを続けていると、すこしずつ心を開いてくれるようになりました。

彼女が大声を出して怒ると、小さな子たちもびっくりして静かになります。だから時々、
「ねえNataly、あなたが手伝ってくれると、みんな静かになるから助かるんだ。今日も先生を助けてよ」と頼みます。すると不愛想にうなずいた後、おやつの時間には、「ちょっとみんな!静かにしなさい。あなたがふざけて騒いでいると、始められないでしょ!」とドスがきいた大声で叫ぶのです。男の子たちはびっくりして急に静かになり、大成功です。あとでこっそり、「Nataly、ありがとう。今日も助かったよ」とちょっとハグをしてお礼を言います。少しスレたようなそぶりをすることもありますが、教会の教室を楽しみにしているようです。「なんでセンセイは木曜日だけで火曜日は来ないの?」とか、行事の都合で木曜日をお休みにした時には「私が行こうと思った時にどうして休みにするの!」と携帯でメッセージを送ってくる時もあります。角が取れて笑顔の素敵な素直な丸い子になってきたと思います。                    
(徳弘浩隆)

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日本福音ルーテル社団(JELA)