2019/03/07

【インド・ワークキャンプ2019】参加者のレポート   (その2)

2月9日からインド・ワークキャンプに参加したメンバー13名が2月19日に無事帰国しました。皆様のお祈りを感謝いたします。

二人目の参加者レポートをご紹介します。
レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。


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前久保 可南子

初めての海外、インド。初めて会う仲間、学校以外での初めてのお祈り…わたしにとって今回のIWC(インド・ワークキャンプ)は、キャンプも 含めて、初めての経験ばかりでした。それに伴って、初めての経験だからこそ感じた思いを2つ書こうと思います。

1つ目はCRHP(※1)についてです。 私は、母が去年インドのバラナシに行っていたので、インドのことは事前に聞いていましたが、実際訪れたジャムケッドは母が言っていたインドと異なりました。緊張して訪れたジャムケッドは、平和で空気も村も綺麗で愛に溢れていました。そのため、どの村人に会っても素直に家族 のように挨拶を交わすことが できました。私は、とても心地よい思いで10日間を過ごし、またインドに来たいなと思いながらインドを旅立ちました。

※1:CRHPComprehensive Rural Health Project/キャンプ地インドのマハラシュトラ州ジャムケッドにあるNGO団体施設
農作業に励む前久保さん(右)
しかし、その反面、私は本当のインドの姿を私は見てないのではないかとも思いました。母から聞いていた、 お金をくれと口々に言う子供 たち、お金のために人を騙す大人たち、ゴミだらけの街、私は何一つ今回のジャムケッドで見ていません。私は、10日間を通して、CRHPがジャムケッドの村で行なっていることを見学したり体験したりしてきました。CRHPは少ない基金とたくさんの知恵でジャムケッドの人々を支え、愛を分け合い、村の人々に幸福を伝染させているように見えました。ジャムケッドを通じてCRHPの支援の大きさを知ることができました。
義足作りの様子

2つ目はキリスト教の精神、生活についてです。私は、プロテスタント系の大学に通っていますが、家の信仰は特になく、無宗教です。そのため、大学で初めて聖書を買い、お祈りの仕方、キリスト 教についてを授業で学びました。今回のワークキャンプはキリスト教の精神を学ぶことも目的とされており、この10日間は私にとって、生まれて初めてに近い、キリスト教の精神にじっくりと触れた期間となりました。

食事の時のお祈りや礼拝、デボーション(※2)、その度に神を意識し天に想いを馳せました。みんながひとつの思いを胸にお祈りをするたびに、一体となれている気がしました。ずっとはしゃいでいた仲間が、お祈りになると静まり、祈っている姿が新鮮でした。礼拝や、時々ご飯 が一緒になるスタッフの方とお祈りをしたときは、国籍を超えてお祈りでみんなの心が一緒になれるという不思議な感覚を味わいました。宗教というものは世界的な偉大なも のということを実感した瞬間でした。 

※2:デボーション=毎日夕食後に参加者が集まり、聖書朗読、祈り、讃美とその日の分かち合いの時間

今回、たまたま縁があって、 私はプロテスタント系の大学に入学して、JELAを知ることができました。それを偶然だと言えばそれまでですが、私はすべて必然として神様から頂いた贈り物だと思っています。IWCに参加したことで、 とても普段はできない貴重な体験ができ、素晴らしい仲間もできました。今も、あの10 日間を思い出すと胸が熱くなります。この想いを忘れず、毎日を精一杯過ごして、CRHP のスタッフのように愛を周りに届けられる人になりたいです。

キャンプ仲間との時間を満喫した前久保さん(右端)

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