2019/03/18

【インド・ワークキャンプ2019】参加者のレポート   (その6)

2月9日からインド・ワークキャンプに参加したメンバー13名が2月19日に無事帰国しました。皆様のお祈りを感謝いたします。

今回は、2015年のインドキャンプに続き2度目の参加となる井上祐子さんのレポートです。レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。



◇◆◇
井上祐子

「見よ!兄弟が、共に座っている。何と言いう恵、何という喜び」という讃美歌をワーク後のデボーション(※1)の時に、チャプレンの嗣先生(日本福音ルーテル千葉教会牧師小泉嗣氏)のリードで何度か歌いましたが、私は「このキャンプそのものが、これを地で行っている」と思いました。そして、CRHP(※2)が予定していたワークが、全員でうまく行えたことがとてもよかったです。このキャンプは、私にとってとても楽しいものでしたが、特に次の3つのことがうれしかったです。

※1:デボーション=毎日夕食後に参加者が集まり、聖書朗読、祈り、讃美とその日の分かち合いの時間
※2:CRHPComprehensive Rural Health Projectキャンプ地のインドのマハラシュトラ州ジャムケッドにあるNGO団体施設
1つ目は、現地のスタッフの方達と、とても仲良くなれたことです。「あなたは2回目ですね、あなたの顔を覚えていますよ。この前あなたに着物を着せてもらいました。」とショバ先生(CRHPのディレクター)。「あなたはこの前来たとき、私のことをマザーテレサみたいと言っていたのよ。」とケイト先生(施設の保育園やインターンのまとめ役を務めるボランティア職員)。私のことをご自分の亡き母に似ているとおっしゃって、自分の腕から抜いたブレスレットを私に下さったミーナ先生(幼稚園の先生)も、再会を心から喜んでくださいました。その他、お台所の方も、義足作りのマスターも皆、「知ってるよ」とにっこり笑って合図してくれました。

笑顔で塗装をマスターする井上さん
2つ目は、一緒に行った12人の仲間が、とびきり素敵でした。皆、思いやりの心があって、一生懸命働き、どの一瞬も楽しそうでした。食事を待つほんのわずかな時間も、みんなで次から次へといろんなゲームをしました。食事の時は、その都度テーブルマスターが指名され、その方がお食事の席順とお祈りを取り仕切るというシステムでしたが、席順は出身地別、誕生日の早い順などいろいろな方法で決められ、一度も前と同じことはなく、いつもドキドキハラハラで楽しいお食事でした。どの方も心優しく、空港内とか、市場とか、人混みの中を歩いているとき、気が付くと、歩くのが遅い私を気遣って、誰かが必ず後ろにいてくださいました。


3つ目は、農場見学に行ったとき、アジア学院で勉強され、地域の指導者として活躍されているJayeshさん(※3)にお会いできたことです。途中、農場に向かう車の中から見る畑は、干ばつの為ほとんど枯れていて、「気の毒だなー」と思っていましたが、Jayeshさんの畑は有機農法で青々と茂り、トウモロコシや玉ねぎ、コーリャンなどが豊かに実っていました。
※3:Jayesh Kamble CRHP職員。2004年JELAの国際奨学金支援を得て、栃木県アジア学院にて農業の研修を受けた。当時掲載したニュースレターと記事(8ページ)がこちらです:http://jela.or.jp/newsletter/jelanews/jelanews4.pdf
          キャンプ閉会式にて:(上2枚)幼稚園の先生ミーナさんと抱擁を交わす井上さん。 (左上)赤いシャツの方がJayesh Kambleさん。(下)参加者とCRHPスタッフ一同と記念写真。
インドの人達は皆とても教育熱心で、Jayeshさんの奥さんのモニカさんも、ミーナ先生(保育園の園長)もラトナさん(CRHP農場の管理者)も、ご自分のお子様たちが、将来CRHPの役に立つ人に育つように祈っているということでした。
CRHP農場管理者ラトナさん(中央)と井上夫妻

この素晴らしい機会を与えてくださった主に感謝し、インドに住む人々にも、主の御守りがありますようにお祈りします。

◆◇◆



【参加者募集中! JELAの海外ワークキャンプ】
・2019米国グループ・ワークキャンプ参加者募集(応募締切2019年4月末まで)
【関連リンク】
ワークキャンプ関連記事(JELAブログ)
日本福音ルーテル社団(JELA)