2019/03/19

【インド・ワークキャンプ2019】参加者のレポート   (その7)

2月9日からインド・ワークキャンプに参加したメンバー13名が2月19日に無事帰国しました。皆様のお祈りを感謝いたします。

7人目の参加者レポートは、インドキャンプへの参加が3度目となる井上秀樹さんです。
レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。


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井上秀樹

チャイをたしなむ井上さん
今回の最大の楽しみはミーナ先生に再会することでした。ミーナ先生はCRHP(※1)の保育園の園長さんです。ミーナ先生の1日は、朝、近くのスラムの子供たちを家までお迎えに行くことから始まります。どうしてわざわざ家まで迎えに行くかというと、そこに行ってその子供達の家族の状況を実際に見、時にはアドバイスもします。
※1:CRHPComprehensive Rural Health Projectキャンプ地のインドのマハラシュトラ州ジャムケッドにあるNGO団体施設

また、子供たちだけでなく、近所の人達と会ってよく話を聞きます。体の具合が悪い人がいれば、症状をよく聞き、必要であれば病院へ行くようにアドバイスします。スラムの人たちはお金がないのでなかなか病院へ行こうとしません。でもCRHPの病院は、そういう人たちの負担にならないように、安い費用で診療を受けられるように考えています。

子供たちを指導するミーナ先生
保育園に来る子供たちは、毎朝、ちゃんとシャワーを浴びてから来るように躾けられていますし、服装もちゃんとしています。食事も保育園で毎日2回与えられますので、栄養不良でやせ細った子はいません。皆元気で楽しそうです。保育園を出てから、この子供たちがどんな風に成長しているのか、とても興味があります。

CRHPは、周辺のあちこちの村で、健康や衛生に関する啓もう活動を推進しています。CRHPがトップダウン手法で行うのではなく、その村の長が推薦した人(旧カースト【※2】の枠を超えて選ばれる)がCRHPで教育を受け、その村のケースワーカーとして働いています。こうした活動は世界各国からの支援金で支えられているものであり、JELAもその一翼を担っているということです。
※2:カーストについてのリンクはこちらです。

ワーク(ボランティア活動)の中で、私は今回、義足作りの他に、保育園の建物のペンキ塗り(これはほとんどを若者たちが頑張ってくれました)、テーブル作りなどを担当しました。
二度のワークキャンプ経験を生かして義足作りの指導をする井上さん

最後の日曜日の夜は、現地の人達に日本食を振る舞うという企画でした。事前の打ち合わせができなくて、私が前回のメニューを参考に、現地で調達できない食材は、メールで参加者それぞれに一方的に割り振って持ってきてもらいました。若者たちが皆率先してポテトフライや、から揚げ、のり巻きにお稲荷さん、ちらし寿し、おそばなどを作ってくれたので、すばらしい料理を振る舞うことができたと思います。
参加者と作った和食をミーナ先生(緑ドレス)やCRHPスタッフに分け合う井上さん(中央・白シャツ)。