JELAは、これまでアメリカ福音ルーテル教会(ELCA)と日本福音ルーテル教会(JELC)に協力して、毎年ELCAから派遣される短期宣教師(J3)の来日後の研修支援を行なっています。今年は、コロナ感染の水際対策緩和により、2人のJ3が来日(JELA NEWS 58号、P.6)することができました。その内の1人、ヴォラ・ラナイヴォソン(Vola Ranaivoson)さんが東京で4月末から3か月間の日本語研修を受けました。今回、ヴォラさんの日本語授業を受け持ってくださったのは、JELC日吉教会員の秋吉英理子さんです。秋吉さんは、JELAの難民支援事業でも、難民の方たちに日本語を指導するボランティア活動を行なってくださっています。日本語授業を終え、秋吉さんにヴォラさんについて一言ご感想をお願いいたしましたので、以下掲載いたします。
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週3回、3か月の日本語授業が8月3日で一区切り。Volaさんの熱意、真剣さが毎回伝わってきて、楽しいあっという間の3か月でした。
実践的会話を中心としたテキストを使い、会話の丸暗記が毎回の宿題。次の授業では2人で登場人物になりきっての会話練習です。彼女は耳から入った音声をそのままリピートするのが得意で、かなり早いセリフもなんのその。
ハンバーガーショップでの注文を題材にした模擬会話で「チーズバーガー1つとコーヒー1つ、ください」などと繰り返し練習した翌日、彼女は早速バーガーショップに行ってみたとか。「でも、セットメニューでした!」これには2人で大爆笑しました。
日本語の発音の拍にはこだわって授業をしました。日本語は、かな1字につき1拍が基本なので、英語のhamburgerが「ハ・ン・バ・ー・ガ・ー」の6拍に。「ろ・っ・ぽ・ん・ぎ」は5拍です。これは、慣れるまではなかなか難しいものです。この拍感を養うには歌がいちばん。そこで毎週、次の礼拝で歌う讃美歌の練習を取り入れました。
Volaさんは今、本郷学生センターで英語を教えていらっしゃいますが、ご自分が日本語学習で難しいと思ったところこそが、日本語と英語の違いの重要部分。今回の学びを、英語指導に存分に生かして下さることと思います。
今後のVolaさんのご活躍を心からお祈りしています。
秋吉英理子
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