現地パートナー団体LWDの本部前にて |
今回私は、先進国と言われ安全で衛生状況もとても良いと言われている日本から初めて外へ出て、発展途上国と言われているカンボジアへ行き、10日間でカンボジアの深い歴史を学び、人々と関り、建物に絵を描き、キリスト教に触れるという普段日本で生きていたら絶対にできかったかもしれない貴重な経験をしてきました。そこで一番印象に残ったことを3つ書いていこうと思います。
1つ目はカンボジアの人々の笑顔です。カンボジアには、たくさんの希望をもって出発しましたが、その反面、初海外だということもあり、緊張から不安もすごく大きかったです。ですが、JELAの支援する幼稚園や小学校を訪れる機会があり、その時歓迎していただいた先生方の笑顔にほっとさせられ、この笑顔のおかげで、私は不安を忘れることができました。そのもらった笑顔をキャンパーのみんなへ、緊張している子供たちへ送ることができたと思います。笑顔は人の気持ちを変えられ、幸せな気持ちを作ることができることに感動しました。
古屋さん(中央)とコミュニティの子どもたち |
次に2つ目は、カンボジアの活気です。空港をから出た瞬間から、暑さとエネルギーに満ちた街、広い道を埋め尽くすほどの車やバイクに圧倒されました。City Church(プノンペン市内にあるカンボジアルーテル教会)に行った際には、初めて同世代の学生と交流しましたが、どこから来たのかもわからない私たちと一緒に歌を歌い、興味を持ちたくさんの質問をしてくれました。これが逆の立場になったときに日本ではこんなに熱量のある学生をあまり見ないので、興味を持ったことに対して知るために突き進むこと、やる気やエネルギーに満ちた姿勢がとても素敵だと思えました。
JELA支援により建てられたプレスクールの壁に絵を塗りながら 現地の方と楽しく会話をする古屋さん(右) |
最後に3つ目は、キリスト教の考えに触れることができたディボーションの時間です。このディボーションの時間には、毎日どんなに疲れていても真剣に初めて読む聖書と向き合い、その言葉の意味や意図を考え、考えを共有し、その日に学んだことと結びつけることで、混乱していた頭の中を整理することができ、視野が広がり、毎日あたらしい考えと出会いを受け入れながら進んでいくことができました。例えば、ワークをしている際に、子供たちとは楽しく遊べたものの、ボランティアとして知識も技術も物も届けることはできなかった気持ちから自分に無力感を感じましたが、奉仕についてのディボーションを通じて、その遊びにこそ意味があり、私たちの存在をしっかり届けることができたと実感でき、奉仕についての理解を深めることができました。
今回は初めてのことであふれていて、不安がたくさんある中での参加でしたが、新しい景色と素敵な人々との出会いがあり、生きてきた中で一番ワクワクし、充実した10日間を過ごすことができました。いつも素敵な笑顔で、何事にも熱量を持って積極的に取り組み、多様な考え方を否定するのではなく、まずは受け入れて理解しようとする、そんな人間になりたいと思うことができたとても貴重なワークキャンプでした。
このような貴重な機会をいただき本当にありがとうございました。