JELAインド・ワークキャンプ2026が、2月10日〜20日の日程で開催され、日本全国から集った9名の学生が参加しました。今回もマハラシュトラ州ジャムケド市にある、医療福祉施設「Comprehensive Rural Health Project (=CRHP)」を訪れ、施設内の工房での義足作りや、施設修繕、菜園整備などのボランティアワークを行いました。
【インド・ワークキャンプ2026】10日間のキャンプがスタート! 羽田空港に全員集合!!
チャプレンとして、日本福音ルーテル蒲田・横須賀教会の市原悠史 牧師も参加し、毎日の終わりに聖書の御言葉を通して1日を振り返り、感じたことや気づいたことを分かち合う「ディボーション」を行いました。
キャンプ終了後に参加者から寄せられた感想レポートを掲載します!
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今回、私は初めてJELAのワークキャンプに参加させていただきました。本来なら大学生が対象のキャンプで、高校生として参加し受け入れていただいたことにとても感謝しています。
塗装作業をする西嶋さん
活動の中でも特に印象に残っているのは、訪問先であるCRHPでの学びです。CRHPでは、医療支援にとどまらず、女性のエンパワーメント活動などを通して、地域社会に根差した社会問題の根幹要因に直接アプローチしておられました。病院見学の際、運営に携わっている方が「私たちは医療的な支援だけでなく、精神面でも支え、患者さんや地域の人々が人間らしい尊厳のある生活を送れるよう活動しています」とお話ししてくださいました。その言葉から、医療とは単に病気を治すことではなく、その人の人生や尊厳を支える営みなのだということを深く実感しました。
また、ワークで作った義足を実際に使ってくださる方々に渡す贈呈式で伺ったお話も忘れることができません。「足を失った人は部屋の隅に座らされ、何もさせてもらえず、“No one”として扱われていた。しかし義足を得て動けるようになったことで、家族の中で役割を持ち、“Someone”になった」という内容でした。この言葉を通して、健康を守ることはその人の生きがいを守ることにつながるのだと気づかされました。将来どのような形で開発支援に関わりたいのか迷っていた部分もありましたが、医療分野で人々の尊厳を支える働きに携わりたいという思いが、改めて強くなりました。
西嶋さん(左)と義足患者・義足贈呈式にて
一方で、自分自身の課題も明確になりました。インドでは英語が通じるだろうと考え、あまり準備をせずに渡航してしまいました。実際にはマラティ語が主に使われており、共通の言語を持たない方々に話しかけることに大きな不安を感じました。笑顔で、指さし会話帳などを用いて積極的に交流していた他のキャンパーの姿に憧れながらも、拒否されることを恐れ、一歩を踏み出せない自分がいました。その背景には、自分の中の未熟さや傲慢さがあったのではないかと感じています。しかし、仲間に相談した際、「人それぞれ異なるコミュニケーションの方法があり、あなたにしかできない気づかいや行動がある」という言葉をいただきました。その言葉に励まされると同時に、たとえ十分な言葉がなくても、相手に近づこうとする勇気を持つことの大切さを改めて心に刻みました。
さらに、毎日のディボーション(分かち合い)の時間も大きな学びでした。体験を共有することで、その出来事の意味や深さが参加者の人数12倍、いやそれ以上に広がっていくように感じました。翌日の活動中にも仲間の言葉を思い出し、新たな視点から物事を捉え直すことができました。
西嶋さん(中央)と菜園作業仲間
開発支援の現場を自分の目で見たい、そして少しでも力になりたいという思いで参加しましたが、多くの方に支えられた十日間の活動を通して、自身の将来や在り方を見つめ直す貴重な機会となりました。この経験に感謝して、今後も自分には何ができるのかを考え続けます。
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JELAはワークキャンプを通して、日本と世界の平和のために貢献する人=「奉仕者」の育成を目指しています。この奉仕者育成にご賛同いただけましたらぜひご支援いただけますと幸いです。