JELAインド・ワークキャンプ2026が、2月10日〜20日の日程で開催され、日本全国から集った9名の学生が参加しました。今回もマハラシュトラ州ジャムケド市にある、医療福祉施設「Comprehensive Rural Health Project (=CRHP)」を訪れ、施設内の工房での義足作りや、施設修繕、菜園整備などのボランティアワークを行いました。
【インド・ワークキャンプ2026】10日間のキャンプがスタート! 羽田空港に全員集合!!
チャプレンとして、日本福音ルーテル蒲田・横須賀教会の市原悠史 牧師も参加し、毎日の終わりに聖書の御言葉を通して1日を振り返り、感じたことや気づいたことを分かち合う「ディボーション」を行いました。
キャンプ終了後に参加者から寄せられた感想レポートを掲載します!
◇◆◇
共に働き、生きる
百武 歩人
インドワークキャンプでの経験を一言で表すなら、「共に働き、共に生きることを知った10日間」です。デリーからプネーという都市を経由して、ワークキャンプ中に滞在する施設があるジャムケドという街へ。その道中は驚きの連続でした。日本とは全く異なる街の雰囲気。交通状況や人の多さ、街の煩雑さに衝撃を受けます。あまりの非日常感に、映画を見ている気分にさえなりました。施設でのワークでも、驚きの連続です。義足を必要とする人々の多さは想像以上でした。彼らにとって、「手足を失うことは、人間としての尊厳を失うこと」だったと言います。しかし、そのような苦しみの中にある人は少なくなかったのです。私たちが知っている「あたりまえ」とはなにかを考えさせられるきっかけでした。
![]() |
| 義足贈呈式にて、百武さん(右)と義足患者 |
ワークでは、義足作りのほかに、農園作業も行いました。どの作業でも、職人や現地の人々の手際の良さや農園にいる子どもたちの積極性に圧巻されます。その中で、私たちはただ手伝わせてもらっているだけで、助けになれていないのではないかという感覚に陥りました。しかし、その作業に慣れるにつれて、気づけば私たちは、手伝う人から、共に働く人になっていたことを実感しました。
ワーク最終日には、義足を必要とする人々に直接義足を手渡す贈呈式が行われました。そこで、私たちが新たな義足の作成に携わり、彼らの生活を支えるその一部になれた喜びを感じました。どんなに小さな働きでも力を与えることができるのだと知りました。マハラシュトラ州では、マラーティー語が多く話されています。施設内にいる人々も英語が通じる人は少数です。拙い英語と、覚えた少しのマラーティー語を使ってコミュニケーション取りました。とても十分とは言えないコミュニケーションでしたが、言語と文化の壁を越えて、彼らとの繋がりを感じられた実感は、日本で「あたりまえ」の日常を過ごしているだけでは気づけなかったのだろうと感じます。
![]() |
| プレスクールの塗装作業中の百武さん |
プログラムでは、毎日ディボーションという時間があります。神様の言葉を、主任牧師のメッセージを通してキャンプメンバーと共有する時間です。その中で出会った聖書箇所ルカによる福音書11章2〜4節に、とても印象的な言葉がありました。「父よ、御名が崇められますように、御国が来ますように。わたしたちに必要な糧をお与えください〜」。「わたしたち」とは誰のことだろう。そのような問いを、キャンプ中考え続けました。最初は家族や友人でした。その次の日には、新たに友人になった人、キャンプメンバー、そしてその日共に働いた人も加わりました。キャンプ最終日には、キャンプ中に出会った人全てが「わたしたち」に加わっていました。それは、キャンプで共に働き、共に生きた人でした。主任牧師がメッセージで伝えてくれたように、「わたしたち」は広がり、増え続け、減ることはないのだということを身をもって実感したのです。
キャンプ序盤では、自分たちがゲストで別の場所の人のように感じたのが、気づけば「わたしたち」という温かい輪の中にいて、共に働き、生きる喜びを感じていたのです。特に、施設で出会ったKushiという13歳の少女と、Faisalという12歳の少年との出会いは私の心の奥深くに刻まれました。彼らとは友人のように遊び、家族のように食事や、多くの時間を共にしました。年齢も言語も全く違う、別の「あたりまえ」を生きる彼らとこれほどに心を通わせられるのかという実感が、「わたしたち」の輪を大きく広げたのだと感じます。
![]() |
| 現地の子どもたちと食事を楽しむ百武さん(左から2番目)とキャンプメンバー |
日本に帰ってからは、元の「あたりまえ」の日常を送ります。「あたりまえ」に守られ、水を使い、食事をし、働き、友人と出かけたりする日常です。ですが、インドでの10日間の経験を通して、それはさまざまであることを知り、今ある「あたりまえ」に感謝しなければならないと感じます。距離は離れていても、共に働き、生きる「わたしたち」のことを憶えて祈り続けて生きていきたいと強く感じます。
JELAはワークキャンプを通して、日本と世界の平和のために貢献する人=「奉仕者」の育成を目指しています。この奉仕者育成にご賛同いただけましたらぜひご支援いただけますと幸いです。


