2023/09/12

【English Bible & Workcamp 2023】参加者感想レポート②(岡 聡次郎さん)

JELAは7月30日から8月5日にかけて、中高生を対象にしたワークキャンプ「English Bible & Workcamp 2023」を開催いたしました!

生ゴミや食べ残しを肥料に変えるコンポストにて

今年のキャンプテーマは「Irreplaceable(かけがえのない)」全国から集った中高生と共に、栃木県の那須塩原市にあるキリスト教主義の農村指導者養成専門学校「アジア学院(略称:ARI)」を会場に、農作業や留学生との交流、職員の方のお話、そしてバイブルスタディやディボーションを通して、「かけがえのない」食と命と平和そして聖書の神様との関係について学びました。

特に創世記を取り上げて、日本語と英語のバイリンガルで行ったバイブルスタディでは、チャプレンのデイビット・ネルソン氏(日本ルーテル神学校4年)と、ジョナサン・マッカーリー氏(アジア学院チャプレン)がリードをし、アジア学院(ARI)での体験や学びを聖書の文脈で捉え直す機会を持ちました。

これらのプログラムをもとに、今回の参加者全員から感想レポートが提出されましたので、ご紹介したします!!

 今回は、岡 聡次郎さんのレポートです。

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「神様と共に土を耕して心を耕す」 岡 聡次朗

 

私がこのキャンプで感じた事は、すべてはつながっていて、そのつながりの中で生きているという事です。そして神様や人、命などにありがとうと言い続けたいという事です。私は今、生きています。たくさんのつながりの中で命をいただいて、命に生かされて生きています。だから、その命や神様に心の底からありがとうと言いたいです。


炎天下でも楽しく農作業


アジア学院では、農作業の事をフードライフワーク*と呼んでいます。この名の通り、食べ物と、命と、働くという事はつながっています。そしてこの言葉を聞く事で命をいただいて生きている。だから大切にしようと思えます。キャンプでは朝から土を触って働きました。高校でもしていますが、新鮮な感覚でした。色々な国の人と同じ土の上で野菜を収穫して喜んで英語で話す。この事がとても幸せで心が穏やかになりました。私は英語が得意な訳ではないし、上手に話せません。でも、それが大切な訳ではない事を出会った人が教えてくれました。大切なのは、話したいという思いや、溢れてくる感情だと思いました。だからもっと色々な人と思いを伝え合うために英語を話せるようになりたいと思います。普段はあまり気付かなかったけれど、思いを伝え合う事がとても楽しかったです。僕の目標、夢は色々な国の人と英語で農業について、自然について思いを伝え合えるようになる事です。


バイブルスタディや夜のディボーションでは、聖書を読んで自分を見つめる事をしました。そして仲間とその思いを分かち合いました。そこでは創世記を中心に学んで、神様が創造してくださった草やトマトなどにはどのような役割や意味があるのか考えました。全てが良しとされたから意味があります。なかなか僕が生きていく中で身近だけど考えた事がなかったので面白かったです。一番僕が心に残っている問いは、あなたの命の意味は何かという問いです。はっきりとはわからないけれど、僕は神様のために働き、周りの人と喜び合って生きて体を使いたいです。ありがとうという想いを伝えるために。そして神様からの愛や恵みの雨をしっかりと受けとって喜びたいです。「僕はなぜ生まれたのですか?僕の命はどう用いられるのですか?」と神様に祈り求めたいです。僕は時々こうなったらどうしようと思う時があります。悩んでいる時などはなぜこのような事が起きるのだろうと思う時があります。でもその事も神様は良くしてくださって恵みにしてくださる神様に身を委ねたいです。安心したいです。


森林ノ牧場にて、放牧飼育されているジャージー牛と


土は何かを育てる時にとても大切です。あらゆる出来事や言葉が僕の土となっています。そして人の優しい言葉や神様の愛で土が良いものに耕されていきます。そして蒔いてくださった多くの種が色々なもので愛で育まれてゆきます。そして花が咲くように祈っています。僕は自分の中にある、あたたかい土、優しさ、愛を周りに配れる人になりたいです。土を投げつけるのではなく、優しくその輪を広げられるようになりたいです。花が咲いたら種が落ちます。そしてまた配る。そのつながりの中で生きてゆきたいです。「土を耕して心を耕す」このようになりたいです。僕がこのキャンプに行く時に背中を押してくださった人にありがとう。僕の体になってくれた多くの命にありがとう。すべてを導いてくださった神様、ありがとう。僕は命をいただいて命として生きていきます。そして周りの人と命と神様と共に生きていきます。すべてにありがとう。


※フードライフワーク=アジア学院で用いられている「食べものといのちとは切り離すことができず、 互いにとって必要不可欠である」という意味をもつ言葉。これを実践する農作業等のことも指す。

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