「目指すのは、聖書(マタイ25:35-36)に書かれている人の姿」
理事長 古屋四朗
110年の歴史を持つJELAの理事長に選ばれ、責任の重さを深く感じています。
古屋 四朗 |
JELAの始まりは、アメリカのルーテル教会の宣教師たちが日本で活動するための法人でした。やがて、教会だけでなく、学校や福祉施設を持つ大きな組織になりましたが、戦争を契機にそれらの活動は別々の法人として分離しました。そして戦後の一時期のJELAは、宣教師の資産管理と活動支援だけの団体になっていました。
将来を模索する中で、1990年代の終わり頃から「JELAは90年の間、キリスト教の宣教を堂々と目的にうたい、社会に大きな貢献をして信用を勝ち得てきた。この立場を活かして、JELAにしかできないことに取り組むべき」との声が出てきました。こうしてJELAは、「キリストの愛をもって、日本と世界の助けを必要とする人々に仕える」ことをミッションとする団体として歩む道を選んだのです。
幸いにも私たちには、世界のルーテル教会系のNGOなど多くの団体と提携することができ、わずかな常勤スタッフでも多彩なプログラムを作り上げることができました。私はこれを「JELAモデル」と呼びたいと思います。
私たちが目指すのは、聖書に書かれている「飢えていたときに食べさせ、のどが渇いていたときに飲ませ、旅をしていたときに宿を貸し、裸のときに着せ、病気のときに見舞い、牢にいたときに訪ねる」(マタイ25:35-36)人の姿です。