2024/04/12

【インド・ワークキャンプ2024】参加者のレポート(その9)

JELAが主催するJELAインド・ワークキャンプ」2024212日から11日間の日程で開催され、全国各地から大学生12名が参加し、インド、マハーラーシュトラ州のジャムケッドにある医療福祉施設「Comprehensive Rural Health Project=CRHP)」※において、義足作りを中心としたワークを行いました。(英語サイトへのリンク


参加者全員のレポートを1人ずつご紹介しますが、9回目の今回は元吉紗海さんの報告を掲載します。レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇
元吉紗海
元吉さんとプレスクールの子どもたち

約10日間のインドでの日々は、時一瞬にして思考豊かに成長することが出来たワークキャンプであったなと感じています。

過ごす時の中ではというと、朝・昼・夜と毎食の栄養を共に摂り、朝になると小礼拝が行われます。午後には数ある聖句の中からその日感じられたことや聖句から考えられること、自身と向き合いながら皆と発想や感想のシェアを行います。当然のことながら、参加者一人一人の考え方や生き方、素敵なところ、感謝したいところ等々、素晴らしい個々の個性が露になる時間にもなりまた、自身の思いの丈を再認識し深める時でもありました。

日々を共にし、義足作りワーク、プレスクール訪問や病院見学・近隣地域への幼稚園訪問と衛生環境視察、砂糖工場見学とスラム街へのプレスクール生徒のお迎え等々を皆で体験したことにより、出発前の不安は早々に払拭され更新される楽しさと喜びと刺激のあまり気づくと夜を迎えている。そんな毎日が刻一刻と過ぎていることを逃避したくなる程、インドでの日々はこれから先も途轍もない楽しかった思い出の宝物であると共に〝生きる〟ことの自由と平等について想い続けることでしょう。

外に出たからこそ考えられることはどこの国に行こうとも体験できることですが、インドに行けたから気づけたこと・ディボーションの時間があったからこそ考えられたことが多く在る気がします。

他の国よりも、女性であるということ・命のこと・衛生環境のこと・地域コミュニティの重要性・コミュニケーションの楽しさ・感謝するということ・自分を見つめてみるということなどを現時点の自身の環境とすり合わせながら感じ取ることが出来たのではないでしょうか。

子どもと交流する元吉さん(右)

妊娠三か月、女の子が生まれると分かると判別し判断せざるを得ない社会にある女性たち。スラム街で出会った未熟児の男の子を抱いた時の物理的軽さから感じた命の重たさと尊さ。ケアワーカーからの衛生知識を村一帯に周知するための団体を作るなどの村人らの団結力。病院や幼稚園、ケアワーカーがその地域に在ることで得られる住人の安心感と笑顔などを直接“見て、知り、感じる”ことが出来ました。

さらに、毎午後のディボーションの時間にそれぞれの意見や感想をシェアする時間では驚くほどに皆が違った角度から面白く型にはまらない考えを聞かせてくれました。ワクワクに満ち、楽しかったです。

義足用のアルミに切り込む元吉さん

1秒も無駄にしたくない毎日が終わりに近づく頃、皆と過ごす日々の中に自然と喜びや感謝、楽しさや充実感が溢れかえっている様なおかしな感覚になったものです。

このワークキャンプで感じたことや想えたこと、「今、ここ」以外の現実に身を置く人々のことを覚えておきたいと強く感じます。本当に、楽しく・また生きる価値について考えさせられた旅でした。JELAPAULさん、森一さん、多田先生、そしてCRHPの方々に心から感謝します。これからも、すべての生きている者の未来が明るいものであることを願って。






【インド・ワークキャンプ2024】参加者のレポート(その8)

 JELAが主催するJELAインド・ワークキャンプ」2024212日から11日間の日程で開催され、全国各地から大学生12名が参加し、インド、マハーラーシュトラ州のジャムケッドにある医療福祉施設「Comprehensive Rural Health Project=CRHP)」※において、義足作りを中心としたワークを行いました。(英語サイトへのリンク


参加者全員のレポートを1人ずつご紹介しますが、8回目の今回は阿部天南さんの報告を掲載します。レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇

阿部 天南

私は初めてインドに足を踏み入れた。到着したとき、CRHPの関係者の方々は私たちのことを快く受け入れてくれた。滞在するために必要な部屋、食事、水を用意してくれたため、不自由なく過ごすことができたことに感謝したい。
義足贈呈式にて・阿部さん

毎日行うディボーションの時間では、聖書の言葉から1日を振り返るというものだったが、私自身、1日の出来事を整理する時間になっていた。その中で、義足づくりはワークキャンプの中で最も印象に残っており、1番濃い時間を過ごした。
 
初日に見た光景が、職人の方が脚を失った人の足を計測していた場面だった。そして、工程は全て手作業、完全オーダーメイドだったことにとても驚いた。一緒に作っていく中で、1つの義足を作るためにはいくつもの工程があるこということを知った。
 
義足職人であるジャバールさんは、作業している私を横に個別指導してくださった。指導を受け、やっと形になってきたアルミ状態の義足に’Tina’の文字を書いてくれた。何個もつくっていくうちに、Good!と言ってくれる回数が増え、力仕事で大変だと感じていた作業が、徐々に楽しくなっていた。それからはジャバールさんと交流する機会が増え、だんだんと心が打ち解けていたような気がした。
阿部さん(左)と義足職人のジャバールさん
 
義足の授与式では、脚を失った人に完成した義足を渡した。義足を渡すと、何度も頭を下げてお礼をしてくれ、受け取った義足をつけて歩けるようになった姿はとても感動的だった。生活するうえで、義足が必要不可欠なものと考えたのと同時に、日々、義足を作っている職人さんが偉大だと感じた。また、生活の助けとなるものを作るのに携われたことが嬉しく、部分的に貢献できたことを実感できた出来事でもあった。
 
CRHPの病院見学に行ったとき、貧しい人々に無償で医療機関のサービスを提供していることを知って衝撃を受けた。CRHPのように、弱者に手を差し伸べる機関のおかげで人々の生活が成り立っているのだと考えた。
参加者たちとお食事・阿部さん(左)

他にも、ヘナタトゥーやインド学生との遊びなど、CRHPで過ごしていなければできなかったことが沢山あった。インドでは時の流れがゆっくりで、自然と共存する素晴らしさに身をもって感じることができた。言語の壁や文化の違いなど、多方面から様々な刺激を受け、忘れられない貴重な経験になった。

◆◇◆



【参加者募集中! JELAの海外ワークキャンプ】
・2024米国グループ・ワークキャンプ参加者募集(応募締切2024年4月末まで)
【関連リンク】


2024/04/11

【インド・ワークキャンプ2024】参加者のレポート(その7)

JELAが主催するJELAインド・ワークキャンプ」2024212日から11日間の日程で開催され、全国各地から大学生12名が参加し、インド、マハーラーシュトラ州のジャムケッドにある医療福祉施設「Comprehensive Rural Health Project=CRHP)」※において、義足作りを中心としたワークを行いました。(英語サイトへのリンク

参加者全員のレポートを1人ずつご紹介しますが、7回目の今回は若子悠人さんの報告を掲載します。レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇
若子 悠人
 
若子さん(左)とCRHPのお友達
人見知り、怠惰、自己嫌悪、頑張れない。そんな自分を変えたくてこのワークキャンプに参加しました。振り返ってみて、何かが変わったかは分からないですが、初めて見る世界、感情、考えを持ち帰ることができました。

「無力」10日間で感じたことを表すとこの一言に尽きます。義足作りをはじめ、多くの“経験“をさせてもらいました。ボランティアとして何かを”与える”ことができると思い上がっていた自分が、与えてもらってばかりいることを情けなく思い、そしてその気持ちを忘れて何かを楽しんでいる自分に気が付き、恥ずかしくなりました。

日本に帰ってからもずっと考えています。自分に何ができるのか、与えられるものはあるのか、自分は何がしたいのか。今でもその答えは出ていませんが、「微力ではあるが無力ではない」そう思い、この経験で得た感情と考えを新鮮なまま忘れないでいたいと思います。

このワークキャンプを通して出会った全ての人たちが、自分にとってプラスの影響を与えてくれました。日本から共に来た15人は個性豊かで優しくて、素敵な人ばかりでした。毎日のディボーションを通じて、自分にはない考えや価値観を山のように浴び、同時に新たな自分を知ることもできました。とても楽しくて深いこの時間を通して、感じたこと全てを共有できる仲間を得たと思っています。

これからの人生、折れそうになることや挫けそうになる時があると思います。そんな時、あの時自分が感じた気持ちと覚悟、そして出会ったみんながどこかであの時共有した気持ちを持って頑張っている。そう思うだけで頑張っていける気がします。

義足の形を整え始める若子さん

もっと早く、数年前に経験したかった。何度かそう思いました。でも、一方で、何かを始めるのに遅いなんてことはない、とも感じました。この歳で、この経験ができて良かったし、この経験をしないまま今後生きていく自分がいたと思うとゾッとします。

この選択をした自分、そしてこう思わせてくれた参加者のみんな、何よりこのような機会を与えてくださったJELAの皆さん、支援者の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。23年間生きてきて、こんなにも濃い10日間を過ごしたのは初めてでした。僕という一人の人間の人生にとって転機となりました。非日常の中で得たこの経験を、日常の中でも忘れません。








【インド・ワークキャンプ2024】参加者のレポート(その6)

JELAが主催するJELAインド・ワークキャンプ」2024212日から11日間の日程で開催され、全国各地から大学生12名が参加し、インド、マハーラーシュトラ州のジャムケッドにある医療福祉施設「Comprehensive Rural Health Project=CRHP)」※において、義足作りを中心としたワークを行いました。(英語サイトへのリンク

 
参加者全員のレポートを1人ずつご紹介しますが、6回目の今回は菅井なるみさんの報告を掲載します。レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇

菅井なるみ

菅井さん
私は2024212日にインドの地に初めて降り立ち、そこから濃密だけど一瞬のように感じた10日間を過ごし、その中で私は沢山の刺激を受けて日本に帰国しました。その刺激をCRHPでのワーク、生活とディボーションの3つを通して紹介します。

 
1.キャンプでのワーク
CRHP滞在中に義足作りや村とスラム街の訪問、病院見学など様々な経験をさせていただきました。それらを通して痛感したのは自分の無力さで、それを義足作りで強く感じました。義足作りでは一枚のアルミから型を取り、成形するという作業を行いました。最初は思い通りに行かず苦戦しましたが、現地の職人からの指導によって徐々にコツをつかんで上手にできるようになりました。上手くできると現地の職人の方もニコッと笑ってくれて、言葉はわからなくても義足作りを通してコミュニケーションをすることができた気がしました。
 
そして義足の贈呈式では、実際に作成した義足を患者の方に手渡しをしました。贈呈後、一人の患者の方が代表で熱いスピーチをしてくださり、感謝してくださっていることが伝わりました。しかしこの贈呈式に対して申し訳なさを感じました。なぜなら義足作りは、それ自体素晴らしい経験ではありましたが、お手伝いをさせていただいている部分が大きいように感じたからです。義足作りに関してはそこに無力さを感じました。 

ですが、これは決してネガティブだけの感情ではありません。そもそも何の技能もない一端の学生が現地に来て何か貢献しようなど思い上がりかもしれません。だからこそ実際にCRHPやスラム街などに自らの足を運び、そこで自らの目で見て知ったという事実が重要だと思います。義足作りなどで感じた無力さは、それらを受け止めて次にどう繋げていこうかという前向きな気持ちにさせてくれた刺激でもありました。
義足作り作業に励む菅井さん

2.CRHPでの生活
CRHPには我々日本人キャンパーだけでなく、アメリカ、ベルギー、インド国内からのインターン生もいました。そのためCRHPはインターナショナルな空間で毎日愉快でした。ある日、インドのインターン生の主催でインドの遊び文化の体験と互いの国の歌や踊りを紹介し合う会がありました。全員でインド流の鬼ごっこをしたり、日本の踊りの紹介としてソーラン節を踊ったりしました。外国の方と互いの文化を通して繋がりあう、日常ではなかなかできない経験ができました。
 
こうした日々の中にも、非日常的な経験にとどまらない刺激がありました。それは言語です。もちろん言語の壁を越えて楽しむことができました。しかし、言われたことを理解できなかった時や他のキャンパーが外国人インターン生と会話している姿を見た時、自分ももっと英語を喋れたらなと感じることがありました。こうしたもどかしさのようなものが一つの刺激となって、会話するための語学を頑張ろうという気にさせてくれました。
施設のプレスクールで作業する菅井さん
 
3.ディボーション
ディボーションでは一日のおわりにワークの振り返りを含めてみんなで聖書の一部分を読み、それに対しての感想や自分視点に置き換えての考えを共有しました。ここでの経験は普段全くなじみがなく新鮮で、自分の価値観や考えを共有しあう貴重な経験でした。それと同時に聖書の言葉や他の人の考えを聞いて自分の行動や考えを見つめ直す刺激にもなりました。
 
まず聖書を読む時間は私にとって、気づきや生き方の指標を与えてくれる時間でした。一番印象に残ったのは貧しさについて書かれた箇所を読んだ際に聞いた、引率牧師の多田先生による「物的に富んでいる人は損得勘定で物事を判断する」という言葉でした。このように聖書を通して知らず内に自分の中で当たり前になっていたことに疑いの目を持ち、自らの行動や考えを見つめ直すことができました。
 
また聖書だけでなく、他のキャンパーとの考えの共有を通して自分を見つめ直すことができました。あるディボーションで「大人になることとは」という問いがありました。それに対して私は義務感のようなものを感じていましたが、ある人が「大人になろうとしなくてもいいのでは」という考えを共有してくれました。私はこれを聞いて自分が肩に力を入れすぎていることを自覚させられました。以上のようにディボーションという時間は私にとって聖書や他のキャンパーの言葉を通して内省させてくれる有意義な時間でした。 
菅井さんを含む参加者たちが分かち合うディボーションの様子

インドでのキャンプを通してたくさんの刺激を受けました。そしてキャンプを終えて、これからどう生きるか選択肢が広がったように感じています。少しでもこのインドワークキャンプに興味を持った方はぜひ参加してみてください。必ず何か感じるものや得られるものがあるはずです。

◆◇◆



【参加者募集中! JELAの海外ワークキャンプ】
・2024米国グループ・ワークキャンプ参加者募集(応募締切2024年4月末まで)
【関連リンク】



2024/04/10

【インド・ワークキャンプ2024】参加者のレポート(その5)

JELAが主催するJELAインド・ワークキャンプ」2024212日から11日間の日程で開催され、全国各地から大学生12名が参加し、インド、マハーラーシュトラ州のジャムケッドにある医療福祉施設「Comprehensive Rural Health Project=CRHP)」※において、義足作りを中心としたワークを行いました。(英語サイトへのリンク

 
参加者全員のレポートを1人ずつご紹介しますが、5回目の今回は古屋若菜さんの報告を掲載します。レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇

古屋若菜

古屋さん(左)とCRHP義足職人
私は、昨年のカンボジアのワークキャンプに続き、今回のインドのワークキャンプにも参加させていただきました。カンボジアの旅は、私にとって初めての海外渡航であり、日本との違いや、海外の面白さに気付かせてくれた旅でした。今回のインドのワークキャンプは、私にとって一人一人の発する言葉が耳に残り、何事も考えさせられる、そして、楽しさと悔しさ、難しさなどの多くの感情と出会わせてくれた旅だったと思います。特に、私に気づきを与えてくれた大きな出来事が2つあります。

一つ目は、プレスクールに通う子供たちのお迎えに行った際に、子供たちが住んでいるスラム街を回ったことです。そこは、本などで見る景色とは全く違い、特に幼稚園に通っている子は、ほんの一握りで、他に学校に通うことのできない子供たちが多くいること、裸足、砂まみれ、パンツも履いていない状態の子もいました。まさに「内臓が軋む」光景を目の当たりにしました。その後は、何をしていても自分は、こんなに楽しんでいていいのか、彼らのために何ができるのか常に考えていました。ですが、人類がこれまで思いつかなかったことを自分がこのワークキャンプ中に見つけられるわけもなく、心に大きな穴が開いたような気がしていました。
 
2つ目は、義足の贈呈式です。私たちのプログラムはたった10日間であり、少しだけお邪魔して、沢山の優しさを与えてもらっているだけのように感じていました。また、義足作りを指導してくださった職人の方々は、私たちがお昼を食べている間も、夜ご飯を食べている間も休まずトンカチで義足を打ち続けてくれていました。ありがとうと言われるべきは、私たちではなく、職人の方々なのにという思いを抱いていました。また、義足を渡す人たちは、足を失うというつらい経験をしているため、健康で日本から来た見知らぬ人たちに偉そうに義足を渡されてどんな気持ちなのか不安になっていました。
プレスクールに通う子供たちと歩く古屋さん(白シャツ)

 これら2つの体験でネガティブな気持ちになり、なぜ自分がワークキャンプに来たのか分からなくなり、何もしていない自分に無力感を感じました。しかし、2つの出来事をディボーションの際に話し合い、聖書の言葉を通じて本音を話し、キャンパーの本音を聞き、話し合うことで自分の中に合ったモヤモヤした気持ちを、消化することができました。このような時間を持つことで、経験した出来事を深く考え直し、整理し、言葉にすることができたのだと思います。
 
様々な人々と出会い、たくさん笑い、幸せな時間も数えきれないほどたくさんありました。
CRHPJELA・支援者の方々、このような貴重な経験をさせていただきありがとうございました。インドの子供達・社会に、私には何ができるのかを人生の問として考えていきたいです。
古屋さん(右)を含む参加者3人とCRHPで出会ったお友達




2024/04/09

【インド・ワークキャンプ2024】参加者のレポート(その4)

JELAが主催するJELAインド・ワークキャンプ」2024212日から11日間の日程で開催され、全国各地から大学生12名が参加し、インド、マハーラーシュトラ州のジャムケッドにある医療福祉施設「Comprehensive Rural Health Project=CRHP)」※において、義足作りを中心としたワークを行いました。(英語サイトへのリンク
 
参加者全員のレポートを1人ずつご紹介しますが、4回目の今回は城戸 はるかさんの報告を掲載します。レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇

城戸 はるか

初インドで、初めてのスラム街に行きました。日本の貧困層とはまた違う問題があると感じました。日本では上下水道の完備、電気、ガスの普及は当たり前であるがここでは普通じゃない、お金持ちのお家だけという感じでした。自宅にお風呂とトイレがあるのはインドでも同じですが、公衆トイレの清潔さなどは皆無でした。公衆トイレが綺麗なこと、トイレットペーパーがあるのが当たり前なのは日本だけなのだと痛感しました。
 
子供達の迎えや、村人の健康チェックをCRHPプレスクールの先生としている時、見ず知らずの私達に村人はにこにこ笑いかけ、子供達は嬉しそうに手を繋いでくれました。日本では知らない人は無視をしたり見ないふりをしたりすることも多く、日本ではこんな経験できないだろうなと思いました。
城戸さん(右)と現地の子ども
 
子供も大人も裸足の人が多く、足の指が変形していたり足の裏が怪我している人も多くいました。また、来ている服はサイズが合っていないものばかりで、貧困のせいで服や靴が買えないのかな?と思いました。家畜や野生動物が家の目の前や村全体で放し飼いになっているので糞尿の臭いがたきつく、衛生面が心配になりました。
 
CRHPでは1週間で52足の義足を作りました。言葉は通じませんが丁寧に職人さん達が私達に義足の作り方を教えてくれました。金属板を切ったり、叩いて変形させるという事を経験したことが無かったので全てが新鮮でした。すごく力がいるので血豆ができている子や、手に豆ができた子もいました。義足が完成して贈呈する時、患者さんは泣いて喜んでくれて、こんなに感謝されることは少ないと思いながら感動的なシーンに立ち会う事ができました。
義足を仕上げる城戸さん

他の国からボランティアに来ている人達も優しくて、綺麗な景色が見える場所を案内してくれたり、ご飯を一緒に食べたり、夜に中庭で遊んだりと楽しい思い出が作れました。お互いの国の文化を披露し合ったりしました。
 
今回のキャンプでディボーションを初めてしました。自分とは異なる意見を聞ける貴重な機会でした。ただの意見ではなく、その人が持っている奥深い意見の様な気がしました。普段は考えた事ないものも、今回のディボーションでは考える事ができました。誰かの話に感動して涙する子や、自分に自信が無いけれどこのキャンプで何か掴みたい子、このキャンプで無力さを感じた子など多様な考え方の人がいるんだなぁと改めて感じる事ができました。
プレスクールの修繕作業をする城戸さん

◆◇◆



【参加者募集中! JELAの海外ワークキャンプ】
・2024米国グループ・ワークキャンプ参加者募集(応募締切2024年4月末まで)
【関連リンク】


【インド・ワークキャンプ2024】参加者のレポート(その3)

JELAが主催するJELAインド・ワークキャンプ」2024212日から11日間の日程で開催され、全国各地から大学生12名が参加し、インド、マハーラーシュトラ州のジャムケッドにある医療福祉施設「Comprehensive Rural Health Project=CRHP)」※において、義足作りを中心としたワークを行いました。(英語サイトへのリンク
 
参加者全員のレポートを1人ずつご紹介しますが、3回目の今回は野左根 希歩さんの報告を掲載します。※レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇

野左根 希歩

私にとってインドで過ごした日々は、とても刺激的なものでした。その中でも特にお伝えしたいことを三つに分けて書こうと思います。


一つ目は、ワークについてです。ワークでは、義足製作とプレスクールの修繕を行いました。義足製作は、アルミをハンマーで叩き、整形していくという単純な作業でしたが、想像以上に難しかったため、私は主にプレスクールの修繕を手伝いました。壊れた壁を剥がし、粘土のような液体で固め、その上からペンキで色を塗りました。暑さや、ペンキの匂いで気分が悪くなることもありましたが、私たちが修繕作業をしている外で元気に遊んでいる子どもたちの姿を見ると頑張ることができました。
 
二つ目は、私たちが宿泊した施設であるCRHPでの生活についてです。CRHPの宿泊者は私たちだけでなく、様々な国からボランティアが来ていました。そんな彼らとの交流が印象に残っています。
 
宿泊者同士は食事の時間などで交流することができますが、私は英語が苦手ということもあり、自分から声をかけられずにいました。しかし、中庭で一緒にバレーボールをしたり、休み時間を通じて仲良くなれたことがきっかけで、段々と自分から、ジェスチャーや簡単な英語を使ってのコミュニケーションが取れるようになりました。そのおかげで、それぞれの国の文化を分かち合うことができ、視野を広げることができました。
プレスクールの教室の壁の修繕を行う野佐根さん
 
三つ目は、ディボーションについてです。ディボーションは毎晩行われ、与えられた聖書の言葉を読んだ感想と、その日一日の振り返りも併せて行い、意見を交わします。私にとって初めてのディボーションだったので、聖書を通して一日を振り返るということが想像できませんでした。
 
しかし今回、聖書の言葉を自分が与えられたものとして読んでいくことは、自分自身と向き合うことができるのだと学びました。そして、ワークキャンプでの出来事と結びつけて考えることで、ワークキャンプの日々を単なる思い出にするのではなく、貴重な経験として忘れずにとどめておくことができました。一日の出来事を日記のように振り返るのではなく、聖書と共に振り返ることに意味があるのだと感じました。
ハーモニウムを弾く野佐根さん

今回のワークキャンプで貴重な経験ができたことに感謝いたします。自分一人では、インドに行こうとは思いませんでした。ましてや、初めての海外にインドを選ぶことも無かったと思います。ここでの学びを今後の生活に活かしていきたいです。









2024/04/08

【インド・ワークキャンプ2024】参加者のレポート(その2)

JELAが主催するJELAインド・ワークキャンプ」2024212日から11日間の日程で開催され、全国各地から大学生12名が参加し、インド、マハーラーシュトラ州のジャムケッドにある医療福祉施設「Comprehensive Rural Health Project=CRHP)」※において、義足作りを中心としたワークを行いました。(英語サイトへのリンク
 
参加者全員のレポートを1人ずつご紹介しますが、2回目の今回は田中 碧さんの報告を掲載します。レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇


  田中碧

JELAでのワークキャンプは昨年のカンボジアに続き2回目でしたが、今回はインドCRHPを通して義足作りやインドでの福祉医療について知ることができました。また、様々な人と交流することで、自分の考えを深めることができました。 

キャンプでは主にCRHPにある医療施設を見学したり、インドのソーシャルワーカーと一緒にCRHPから少し離れた村へ訪問し、ヘルスワーカーから話を聞いたり、村のプレスクールで子供たちと交流をしました。また、CRHPのプレスクールに通う子供たちを実際に隣のスラム街に行きお出迎えしました。

私は大学で福祉を学んでいるため、ワークを通してインドと日本の福祉の違いなどが知りたいと思い参加しました。インドで福祉を学んでいる同じ学生やソーシャルワーカーとして働いている人と交流し、インドでのソーシャルワーカーの仕事を少しですが観察できたことはとても良い経験になりました。実際に町で暮らしている人々の生活を観察し、時には衝撃を受けたりもしました。

義足の寸法を記録する田中さん(左)

大学で福祉を学んでいる時は、人と社会、地域を繋ぐのがソーシャルワーカーの主な仕事だと考えており、ワークを通してその考えは国関係なく共通している福祉の大切な考えだと思いました。義足作りのワークでも、実際に足をなくした方に会い、経緯を聞き、その人の義足作ることも貴重な体験となりました。大学で障害分野について学ぶ際、身体障害者の制度に関することは学んできましたが、そもそもの障害をもつきっかけを当事者から聞く機会はなかったため、改めて「誰のため」に支援するのかということを考えるきっかけになりました。そして、実際に会話を聞くことの大切さを知ることができました。

このワークで福祉だけでなく人の優しさについて沢山触れることができ、人との交流の良さを再確認できました。義足作りやプレスクールのペンキ塗りなどのワークではあまり奉仕できなかったと申し訳なく感じていました。しかし、多くの人に感謝の言葉をもらい、結果ではなく過程を大切にしてくれる、心の温かさに感動しました。言語が通じなくても笑顔と素直な気持ちがあれば人と繋がることができると実感しました。

義足職人(右)から作業の合格サインを受け喜ぶ田中さん(左)

毎日のディボーションの時間を通して1日の考えを整理し、自分にはない考えや価値観を知ることで、自分の成長に繋がりました。そして、どんな考えも否定せず聞いてくれるワークの仲間たちの優しさに沢山助けられました。

今回の旅は間違いなく私の心の成長に繋がる大切な時間となりました。涙が出るほど、感情が動かされ、頭を沢山使って考えました。苦しくなった時もありましたが、それが良い経験と思えるほど、自分にとって意味のあるワークキャンプとなりました。これらの経験を忘れずに歩んでいきたいです。

最後に、このような貴重な体験をさせてくださったJELA、全ての皆さんに感謝を申し上げます。ありがとうございました。

◆◇◆



【参加者募集中! JELAの海外ワークキャンプ】
・2024米国グループ・ワークキャンプ参加者募集(応募締切2024年4月末まで)
【関連リンク】










2024/04/05

【インド・ワークキャンプ2024】参加者のレポート(その1)

 JELAが主催するJELAインド・ワークキャンプ」2024212日から11日間の日程で開催され、全国各地から大学生12名が参加し、インド、マハーラーシュトラ州のジャムケッドにある医療福祉施設「Comprehensive Rural Health Project=CRHP)」※において、義足作りを中心としたワークを行いました。(英語サイトへのリンク
 
参加者全員のレポートを1人ずつご紹介しますが、初回は五木田 映夏さんの報告を掲載します。レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇

五木田映夏

ワークと子供たちとの交流
義足作りは一つ一つ手作業で、その人に合ったサイズのものを作り上げていきます。アルミの板を叩いて丸くする作業は思っていたより力が必要で難しかったですが、大変だった分完成したものを見たときの達成感も増しました。
施設のプレスクールで子どもと遊ぶ五木田さん

また、プレスクールの子供たちとの交流は心に残るものでした。子どもたちの笑顔や純粋な好奇心は、言葉を超えて心を通わせる力を持っていました。子供たちとの時間を通じて、インドの生活や文化に対する興味がより深まりました。生活の厳しさや困難に直面しながらも、キラキラとした笑顔に触れることができ、自分の価値観や幸せについて考える機会となりました。物質的な豊かさよりも、精神的な豊かさの大切さを学びました。
 
日曜日の礼拝
礼拝に参加したのはこれで二回目でした。一回目は大学の授業の一環で、なんとなく参加しているだけでした。今回は礼拝を楽しみ、主体的に参加できたと思います。特に賛美歌は聞いていて楽しかったです。リズム感や歌声が癒しになり、心がおどりました。また多田{引率牧師}先生のお話を聞いて、その人の苦しさや悲しみなど同じように感じとることはできないが、寄り添うことはできると考えることができました。
五木田さん(左)「灰の水曜」礼拝後にて

 CRHPでの生活
CRHPには私たち以外にも海外から来たインターン生の方もいて、交流を深めることができました。英語は全く喋れないのですが、それでも海外の人との交流は新鮮でとても良い経験になったと感じます。もっと英語を勉強してコミュニケーションが取れるようになろうとモチベーションも上がりました。
 
ディボーション
今回が初めてで、聖書の言葉をどう捉えていいのか不安が多くありました。しかし、やってみると楽しかったです。聖書の言葉や表現を自分はどう考えるか、自分と向き合える時間があり自己理解に繋がっていたように思います。ディボーションで一番面白いと感じたのは他の人の考えを聞けることでした。同じことを聞かれていても「そういう捉え方もあったのか!」とか「そこに疑問を持つんだ!」といった新しい視点、考えを教えてもらいました。考え方の視野が広がり、少し頑固だった頭が柔軟になった気がします。また感謝する大切さを学びました。人、環境、機会、そして自分に感謝することです。
義足作りを手伝う五木田さん

JELA
の方々、関わってくださった方々、この機会に感謝します。ありがとうございました。

◆◇◆



【参加者募集中! JELAの海外ワークキャンプ】
・2024米国グループ・ワークキャンプ参加者募集(応募締切2024年4月末まで)
【関連リンク】












2024/04/04

【世界の子ども支援事業】ソーラーランタンがカンボジアの子どもたちの将来を照らす

JELAの公益財団法人転身の手続きが国内で粛々と進む中、カンボジアでは、パナソニック ホールディングス株式会社様から寄付されたソーラーランタン570台の寄贈式が行われていました。

4月3日、コンポンスプー州において、パナソニック・カンボジア、JELA、JELAの現地パートナーであるLWDが一堂に会す中、ソーラーランタンがAora地区の住民の皆さんに直接手渡されました。JELAからは、ローウェル・グリテベック理事と奈良部慎平職員が式典に出席しました。


パナソニック ホールディングス株式会社様は、再生可能エネルギーによる「あかり」の開発に取り組み、2009年から世界の無電化地域への10万台のソーラーランタンを届ける働きを開始しました。JELAを通して、2013年以降カンボジアに、2014年以降インドに、合計2118台のソーラーランタンが届けられました。10万台の目標達成後、2021年から新たなCSR事業「LIGHT UP THE FUTURE」が開始されると、JELAはあらためてパートナー団体としてソーラーランタンを現地に届ける役割を担うようになりました。
カンボジアだけで見ても、2013年以降にJELAを通して無電化地域に寄付されたソーラーランタンの数は、今回の寄贈で合計2958台となりました。JELAから提出された分析データから、灯油が不要になったために一世帯が一年間で260米ドル節約できたことや、使用者全てが家族との時間が充実したものになったと感じていることが報告されています。

コンポンスプー州Aora地区の皆さんの笑顔のように光り輝く未来を、これからもJELAはパナソニック ホールディングス株式会社様と共に世界の無電化地域に届ける働きをして参ります。

皆様のご支援を宜しくお願い致します。


【関連リンク】

2024/04/02

公益財団法人JELAとしての歩みが始まりました!

2024年4月1日、内閣府公益認定等委員会からの認定を受け、JELAは「公益財団法人JELA」としての新しいスタートを切りました!


JELAは1909(明治42)年6月21日にアメリカのルーテル教会宣教師によって設立された宣教師社団を前身とする財団法人です。日本宣教の切実なる祈りと多額の献金に支えられ、JELAがこの日本で産声を上げてから、今年で115年が経ちます。
団体の長い歴史の中で、1980年代に難民支援を開始して以来40年余りの間、JELAは私財を投入して公益的働きを展開してきました。


現在、JELAは難民支援事業、世界の子ども支援事業、奉仕者育成事業の3つの柱で事業を展開しています。これまでの地道な働きが、数々の厳しい審査を通過し、国から「この団体はちゃんと公益的な働きをしている」と認めて頂けたのは本当に感謝なことです。

JELAにはミッションステートメントがあります。
「私たちは、キリストの愛をもって、日本と世界の助けを必要とする人々に仕えます」
2009年に制定されたこのミッションステートメントが、これまでも、これからも、JELAの働きの中心にあります。

これまでも多くの方がお祈りとご寄付でJELAの事業を支えてくださいました。
今後は、公益財団として寄付者の皆様に税制特典という形で感謝をお返しできることを心から嬉しく思っております。
詳しくはJELAウェブサイトの寄付ページをご覧ください。
また、すべての事業でボランティアを募集しておりますので、これを機に公益財団JELAの働きにご参加頂けましたら大変幸いです。

これからも、団体の創始者である宣教師から手づから受け継いできた光を灯し、公益法人としての自覚とともに事業に励んで参ります。
今後とも、JELAのために祈り、お支え下さいますようよろしくお願いいたします。

【関連リンク】